JNN元中東支局長としてウクライナ、パレスチナのガザ地区、アフガニスタンといった世界の紛争地帯を取材してきた、戦場ジャーナリストの須賀川拓氏(42)が27日、X(旧ツイッター)を更新。高市早苗首相の英語でのスピーチについて言及した。

高市首相は26日、マレーシアでの東南アジア諸国連合(ASEAN)との首脳会議に出席。英語でのスピーチを披露した。SNS上には高市氏の語学力を絶賛する投稿も散見される。

須賀川氏は、そうした投稿のひとつを引用。「英語ネイティブの視点から見たら、決してペラペラではない」と指摘した上で、「でも、以前の動画と比べて、ものすごく努力されたのだなと感じます」と私見を述べ、「色々な現場を見てきたけど、言語能力があっても伝わらない人もいる。この、『伝える力』を英語では『delivery』と言います。発音が全てでは、決してありません。高市総理を必要以上に持ち上げる必要はないし、むしろその努力に敬意を持つべきだと思います」とつづった。

須賀川氏は、英ロンドンを拠点にテレビでは伝えきれない紛争地の生の空気や、生活を破壊され、あえぐ一般市民の声を、SNSやYouTubeを駆使して配信。22年には、国際報道で優れた業績を挙げたジャーナリストに贈られる「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。23年には、監督を務めたドキュメンタリー映画「戦場記者」が公開された。6月、TBSを退社したことを報告した。