ビッグファイブ
今まであまり特性論に惹かれてこなかったが、最近Youtubeで16Personalitiesの動画を見てて自分の特徴があんまりINFPあるあると合致しないな~と感じることが多かったので、16pのもととなったビッグファイブならどうなるかと思って試してみた。
結果は、SLOAN表記だとRLOEI, SLOAN+表記だと [R]xxeIとなった。二つの表記があるが、基本的には16Personalitiesと同じようなもので、二分法でより振れている方の特徴を並べる感じ。SLOAN+では、もっとも如実にあらわれている特性がブラケットで囲まれ、中間的な特性は x によって表される。また、強い特性は大文字、弱い特性は小文字で表される。
16Personalitiesでは、おそらくINTJ-Tと対応するタイプであろう。SLOANにならって並び替えれば、ITJTNだろうか。Tが二つあって分かりづらいので、こちらは欠陥表記だ。
結果としては概ね納得がいく。16Personalitiesでも最も極端に振れているのは内向、ついで直観であることがほとんどで、おおよそ対応している。ただし、あちらの結果と単純に対応しないのはビッグファイブのEとOである。E, つまり Egocentric(利己的)は Accommodating(利他的)と対となっており、強いわけではないが T/F とある程度相関があるようだ。16Personalitiesで F が出ることが多いという事実とは少しギャップがある。また、O, Organized(秩序立った)は見るからに J/P と相関する。16Personalities では一度も J が出たことがないので、こちらもギャップがある。ただし、どちらも中間的な数値が出ており、単純に対応するものでもないことから矛盾するような結果とまでは言えない。
特性論で留意しなければならないのは、それが連続的な「特性」を扱っているということだ。類型論の一つであるソシオニクスであればモデルAが支配的で、主導機能・創造機能が決まれば自動的に他の機能が埋まる構造になっている。そのようにして決定されたタイプは二分法で分類されるため、「貴族主義が45%で~」のように言うことはできない(理論で定められた二分法との逆転が起こることもあるが、やはり "二分法" であるため、どちらかに分類される)。対して、「Lが48%で~」と言うことが出来るのがビッグファイブなのである。
しかし、SLOANのような表記法はそのダイナミクスを切り捨てた表記である。たしかにタイプを定義して論じてみることは面白いのだが、わざわざ特性論の利点をかなぐり捨てているとも言える。そのような議論をするのなら、特定の構造に従ったもののほうがクオリティが高く面白い気がする。MBTIからソシオニクスに興味が移ったのもこれが大きな理由の一つである。
このタイプの定義はとても簡単だからこそ大衆に広まったという側面もある。16Personalities が好きな人にソシオニクスを布教しようとしても難しいことが多いだろう。私としては残念だ。
批判家なイメージが強調されているが、ある程度共感できるところも多々ある。LとOが中間的であるため、RCOEIやRCUEI, RLUEI の記述はある程度共感できる。
しかし、16PersonalitiesのINFPの典型的なイメージとはかなりかけ離れている。やっぱり特性論でステレオタイプを語るのは難しい。



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