日本の法律は穴だらけ!野放図に拡大する違法伐採、森林破壊を食い止める手立てはあるのか?
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実効性は道半ば
ただEUDRは、24年12月からスタートのはずだったが、業者の調査確認が間に合わないとされて1年延期した。ところが今年12月を迎えるにあたって、もう1年延期する協議を開始するという報道が流れている。 バーム油の生産国であるインドネシア、マレーシア、さらにカカオのガーナ、コーヒー豆の中南米、そしてアメリカもEUDRは非関税障壁だと強く反発している。中国は国防上の理由で地理的位置情報の提供を認めていない。 輸出国の生産者や輸出者の協力を得られないと、実効性は落ちる。それが延期理由の一つである。 いくらあの手この手の厳しい規則を決めても、森林破壊を止めるのは至難の業だ。しかし少しでも手綱を緩めると、野放図に拡大する森林破壊は止められないだろう。 日本政府もクリーンウッド法だけではなく、森林の抱える諸問題にもう少し厳格に取り組むことを期待したい。
田中淳夫
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