アスクルのシステム障害「県内にもすでに影響」医療用品の仕入れに支障の恐れも 山梨

　ネット通販大手の「アスクル」のサイバー攻撃によるシステム障害の影響が県内にも及んでいます。
　
　オフィス用品などを手がけるネット通販大手の「アスクル」は身代金要求型のコンピューターウイルス「ランサムウエア」に感染したとして、19日から受注や出荷を停止しています。

　アスクルの受注停止の影響は県内にも広がっています。甲府市内の薬局では…

「レジに進もうと思っても全く利用できず、私たちも注文が止まっている。紙は1日700枚くらい使うので、繁忙期になるので増えてくる」

　こちらの薬局ではアスクルでコピー用紙やインクなどを発注。薬局では患者への薬の説明などに大量の紙やインクが必要だといいます。

　アスクルは医療用品も幅広く扱っていることから、県内の医療現場への影響も懸念されています。

みどり薬局 水越正高社長
「すでに影響が出始めているということは私の耳にも入ってきていて、マスクやガーゼ、注射に関わるアイテムや検査キットも発注できるサイトだったので、発注していた医療機関は新しい仕入れ先を探していると聞いています」

　みどり薬局によりますと、県内の複数の診療所で診察に必要なマスクやガーゼ、アルコール消毒液が発注したくても仕入れができない状況に陥っているといい、新たな購入先が決まっていないところもあるということです。

　アスクルの受注再開のめどはたっておらず、県内の他の薬局や医療現場では再開を待たずに新たな仕入れ先を見つけている状況だということです。