海辺の古民家彩る15人の現代アート 福山市内海町で25日から「うみとそら」展
広島県福山市内海町の古民家を会場に25日、現代アート展「うみとそら」が開幕する。市内外から集まった15人のアーティストが、絵画や立体作品などを出品。独創的な芸術が海辺の町を彩る。11月3日まで。 【写真】愛らしい表情の「木のおやこ」 空き家だった古民家「長澤邸」の部屋を、15人が思い思いにアレンジしている。会場に入ると、板材を傘のように組み合わせ、愛らしい顔をあしらった「木のおやこ」に出迎えられて心が和む。 屋内で印象的なのは、今年の二科展デザイン部で大賞を受賞したソメ吉さん(安芸高田市)のイラスト作品を並べたコーナー。三つ編みの少女が着物姿でおめかししたり、体操服を着て運動していたり。ユーモラスな表情と装いの〝七変化〟に、笑みがこぼれてくる。 木村照恵さん(福山市)は、かつて多くの漁師が捕鯨に従事した内海町の歴史にちなみ、金網で作ったクジラのオブジェを展示。一部屋全体を海に見立てて、全長約2メートルのクジラが泳いでいるような演出は大迫力だ。 長澤邸近くでカフェを営む木村さんは「多彩な現代アートが集まった。会場に足を運び、作品を引き立てる内海町の魅力にも気づいてもらえれば」としている。 木村さんたちの芸術グループ「うみとそら」が主催。午前10時~午後5時(入場は4時まで)。無料。問い合わせは木村さん(090ー1334ー0870)。