とうとう高市政権が誕生した。安保関連3文書を前倒しで改定するそうだ。岸田政権の時に倍増することを決めた軍事費は、さらに増大する可能性が高い。武器輸出の対象を絞っている5類型の撤廃もするというから武器輸出も増える。
◆自民党を守るための「新しい戦前」
選択的夫婦別姓の導入は遠のき、女性天皇も生まれそうにない。日本は再び、男権的家族制度が称賛される社会となる。国民が裏金問題を忘れて自民党が勢いを取り戻すには、戦争が現実味を帯びてくることが効果的だと計算するかもしれない。スパイ防止法を制定すれば、戦争に抗する声を黙らせることは可能だ。
「新しい戦前」という3年前に生まれた言葉は、女性の首相によって実現するだろう。女性の人権を一つ一つ実現していくことに、多くの女性たちが尽力してきた。まさに少しずつの獲得だったが、それが戦前まで後戻りする。それも、国民のためでも女性のためでもなく、自民党という組織を守るために、である。
一人一人の人間の具体的生活と生命と困難を理解し、その自己決定や自立を支えていくのが政治の役割ではないのか? 政治や企業に女性リーダーが必要だといわれてきたのは、組織の延命とは異なる、人間への視点と価値観を持つからだった。自分の所属する組織のためには、国民を裏切る裏金問題を隠し通し、ワークライフバランスをも放り出すリーダーなら、女性である必要はない。
◆石破前首相「所感」の問い
異なる価値観を持つ人間が3割を超えることで、組織は変わるといわれる。それが多様性をもたらし、硬直をほどき、新たな方向へかじを切るからである。しかし、同じ価値観でそれをいっそう極端に実現してみせることで、自己の地位を高...
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まもちゃん 4 時間前
この田中氏の記事の全文を読みたくて、また今、こんな記事を掲載する新聞社を応援したくて本日デジタル会員に登録しました。
①田中氏の記事の中で一番怖いと思ったのは「スパイ防止法を制定す れば、戦争に抗する声を黙らせることは可能だ」というところです。新しい戦前どころか先の大戦(15年戦争)前に、タイムスリップしてしまいそうです。
②新首相のこれまでの言説から、先の戦争はアジアへの侵略とは認めず、また過去の戦争に対しそれを知らない世代までが謝罪の意を表明すべきでないとの考えの様です。
少なくとも新しい戦前が来ることに心理的抵抗がない歴史認識の方の様です。その様な方を多くの若い世代が支持していることにも恐れと共に疑問を感じます。
今後とも「新しい戦前」にならない様に、非戦の立場から、さまざまな記事をお願いします。こころより応援します。(了) -
ジャック・リーチャー 10月26日10時34分
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