【カメラが捉えた】男性教授、他の教員の研究室に何度も侵入か…目的は? 山形県の県立大学
山形県の県立大学の教授が、他の教員の研究室に侵入したとして書類送検されました。教授が何度も侵入する様子を、カメラが捉えていました。
■男性教授…他の教員の研究室を物色
薄暗い研究室。1人の男性が、ライトで照らしながら物色しています。ここは、山形県米沢市にある山形県立米沢栄養大学。防犯カメラが男性の行動の一部始終を記録していました。
男性は、この大学に勤務する教授で、他の教員の研究室に度々、侵入した疑いで書類送検されました。
なぜ、他の教員の研究室に繰り返し侵入したのでしょうか?
1回目の侵入をとらえた防犯カメラの映像。講義がない土曜日の夜でしたが、そこに映っていたのは、50代の男性教授の姿。
2回目の侵入は、その3日後。今度は早朝でした。左手にはライト。右手には軍手をはめています。そして、机の上にある資料のようなものを念入りに見ているようです。
しかし…。しばらくすると、防犯カメラの存在に気がついた男性教授。そのまま研究室を立ち去りました。
映像を見た被害者の教員は、警察に被害届を提出。
警察の提案で、元から研究室に置いてあった防犯カメラとは別に、新たな防犯カメラをもう1台、棚に設置したといいます。
その新たな防犯カメラが捉えた映像にも、やはり男性教授の姿が。3回目の侵入でも、机の上の資料のようなものを見ているようです。
そして、元から置いてあった防犯カメラを研究室からいったん持ち出すなど、出入りを繰り返したという男性教授。
防犯カメラを再び、元の位置に戻すと、今度は自身が研究室を出たあとに録画が開始されるよう、ビニールひものようなものを使い、カメラに細工をしたということです。
容疑を認めているという男性教授。度々、侵入したワケについては…。
男性教授(50代)
「近く開かれる会議の資料を事前に見ようとしていた。3回目の侵入はカメラのデータを消すために侵入した」
男性教授は、どの研究室にも入ることができるマスターキーの合鍵を無断で作製。その合鍵を使って侵入していたとみられているということです。
大学は取材に対し「男性教授が警察から捜査を受けていることは認識している。現在は司法の判断を待っている」としつつ、男性教授の処分などについては「検察の捜査に影響が出る恐れがありノーコメント」としています。