石井研士,2022,『魔法少女はなぜ変身するのか』春秋社、到着。國學院の石井先生による「宗教と表象文化」の書籍。あとがきにある「還暦を超えて見るに辛い苦しいアニメやマンガも少なくなかった」というところに、本書を書き上げる上でのご苦労を感じざるを得ない。これから読みます。
TAKEI, Junsuke
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武井順介。宗教社会学や社会調査(量的・質的)などを大学で教えています。適当に色々postします。雑多です。私の授業を履修している学生のみなさんはこのアカウントをフォローする必要は全くありません。ですが、授業の情報や考えてほしいことをアップすることもありますので、時折、覗いてみると良いかもしれません。専門以外は皆感想。
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安井眞奈美,2022,『狙われた身体ー病いと妖怪とジェンダー』平凡社. 「病いと妖怪とジェンダー」という一見、結びつかないように見えるが、「社会的弱者」は「妖怪に狙われやすい」とのこと。それと「女性への差別的扱い」と「妖怪になる女性の伝承」には関係があるとのこと。これは面白そうです。
今、問題になっているのは、「政治と宗教」の話ではなくて、「社会問題化している宗教と政治」の話、ということは、学生の皆さん、押さえておいた方が良いですよ。そうしないと全ての宗教が対象化されてきて、何が何だかわからなくなります。この視点で語っている人を注視してください。
今回の「統一教会」の件に興味をもってしまったが、宗教のことも「カルト」のことも今まで全く興味がなかった人は、弁護士の紀藤正樹さん( )、上越教育大の塚田穂高さん( )の関連ツイートをまずは見ても良いと思います。
日本育英会の返還免除制度ですが、確か1998年に教育職が、2004年に研究職が廃止されました。もし仮に次年度から免除職が復活すると教育職では26年間、研究職では20年間の空白期間があり(あってます?)、その間の奨学生たちをどのように「救済」するかが、重要になるかもしれません。
富永京子,2024,「調査研究と協働/共同の「狭間」、活動家と研究者の「狭間」」,『文化人類学』88/4,712-731.気になっていた論文。自身の研究活動等々について自己反省的かつ、調査論的にみる(自身のことであっても、批判的に再検討する)ご論考。おそらく読むと色々な意見が出てくるかと。
サバ明けの次年度はこの辺りの本の内容を追加して、「論文の書き方」や「調査の仕方」についての冊子を配布する予定。もしかしたら今まで配布していたものを大幅に改訂するかも。目下、精読中。
統一教会とかカルトとか「右傾化」とか話題になっていますが、この辺りの本を読んでおくと勉強になると思います。櫻井先生と中西さん、塚田さんの本は研究室に見当たらなかったので、画像を借用しました…。どこにいったのだろう?
「従来説明されてこなかった1846年と1906年の「ひのえうま(丙午)」世代に見られる男女比の歪みの地域間の違いが、地域間の浄土真宗の影響度の違いと関連することを統計的に検出」したとのこと。興味深いご研究。
浄土真宗の戒めが「ひのえうま」の男女比の歪みを抑えた
櫻井義秀,2022,『東アジア宗教のかたち』法蔵館、到着。
タイの仏教を中心にして、中国、台湾等の東アジアの宗教を題材に、そこでの宗教の諸活動について考察された北大の櫻井先生の本。『寺門興隆』やその後の『月刊住職』に書かれたものも使われているので、専門としていなくても読みやすいです。
箕曲在弘,2022,『新大久保に生きる人びとの生活史』明石書店. 社会調査士のG科目である「実習」の成果とのこと。私もG科目を担当していることと、新大久保は(コロナ禍前は)よく飲みに行く場所でしたので。補章の二段落目は「共感」しかないです。
昨日の午後は、立命館大学の桜井政成さんの「質的研究における妥当性向上の技法——認識論的議論と日本の社会学論文での実践状況」が興味深かったです。質的研究における「妥当性の問題」と聞くと昔から議論されていることですが、比較的新しい欧米の議論も整理して、「妥当性の向上」のためにどのよう
島薗進・奥山倫明編,2022,『いまを生きるための宗教学』丸善出版. 「そもそも今、「宗教」を話題にする意味はあるのだろうか?」といったように、各節が疑問を出発に構成されています。大学生だけでなく、高校生や中学生でもテクニカルタームはありますが、読める本だと。宗教に興味をもった方は是非。
山口瑞穂,2022,『近現代日本とエホバの証人』法蔵館、到着。「日本におけるエホバの証人の展開とその特徴を、通史的に描く」とのこと。着実な実証研究。大学図書館にはまだ入っていないようですが、学生の皆さんは、このような「スタイル」を是非、真似てみてください。良い研究ができると思います。
打越正行,2024,『ヤンキーと地元』筑摩書房. 2019年に発売されたものに補論と解説が追加されたもの。2019年版ももっているが追加されたものがあると買いたくなる。解説は京大の岸正彦さん。「打越正行という希望」というタイトルが全てを物語っています。まずはここから読んで方がワクワク感が倍増して
「「計算機自然神社」創建もまたそうした宗教ビジネスの一つに過ぎない」とのこと。なるほど。
落合陽一氏が創建した「計算機自然神社」についてイスラーム学者・中田考が鋭く指摘「ありふれた宗教ビジネスの一つに過ぎない」(みんかぶマガジン)
news.yahoo.co.jp/articles/229bd
「ここ30年で新宗教の各団体は大きく信者数を減らしていますが、真如苑だけはあまり数を減らしていない。そのポイントは政治活動をやっていないことかもしれません」とのこと。
【旧統一教会・生長の家・霊友会・立正佼成会ほか】宗教は政治といかに関わってきたのか
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ただ、著者が対象に対しても社会に対しても気を遣って生きていることや著者の「人間性」がわかります。公害(被害者)を研究対象にする環境社会学者が常に考えていることと似ているような。「ご無理をせずに」と。あと、これから研究を社会に対して発信していきたい人たちは読んだ方が良いかも。
まだネットにアップされていないので。20230227朝日新聞朝刊。「「エホバの証人」巡り 弁護団」。注目されている宗教2世問題で、エホバの証人にも同様の問題があるとして、弁護団が結成されたとのこと。おそらく今まで「無視」されてきた他教団の同様の「問題」も顕在化してくるかな?もしかして。
島薗進,2022,『教養としての神道』東洋経済新報. セミナーが元になっているとのことです。帯には「ビジネスエリート必読書」と書かれていますが、「神道」について概観されていますので、神道に興味のある中学生、高校生、大学生が導入として読んでも良いと思います。
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上間陽子,2017,『裸足で逃げる』太田出版.
岸政彦・打越正行・上原健太郎・上間陽子,2020,『地元を生きる』ナカニシヤ
出版.
全て記述するのは難しいのであくまでも一側面ではあります。ただ、このようなリアリティがあることを「知る」という行為が私たちの沖縄への関心や社会学的想像力を鍛えます。
学生の皆さんは「宗教と関係あるの?」と思うかもしれませんが、最後にある上越教育大学の塚田穂高さんのコメントを是非読んでみてください。非常に的確です。
ワクチン会場を襲った「神真都Q」 コアな支持者がコミューン化する可能性も(NEWSポストセブン)
#Yahooニュース
news.yahoo.co.jp/articles/a29fb
授業で触れた「宗教とは何か」について、ここでの鏡リュウジさんのご指摘から考えることも可能です。
鏡リュウジ 占いは世界のモデル化――呪術現象に満ちた社会を考える(中央公論)
#Yahooニュース
news.yahoo.co.jp/articles/9c9f3
日本の研究者で真正面から研究されていたのは、塚田さん(だけ)ですので、研究方面のコメントを求めるならば塚田さんしかいないですね。
Quote
塚田 穂高(編著『だから知ってほしい「宗教2世」問題』)
@hotaka_tsukada
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宗教学・宗教社会学者で、幸福の科学のことを専門に研究を行ってきたのは、当方です。国内で博士論文で同教団(と政治活動)のことを書いているのは、当方だけだと思います(おそらく。海外には数人います)。必要な資料・情報等あれば、可能な範囲で対応します。また、情報発信していきます。
沖縄に関する社会学的研究は昔から色々ありますが、手に入りやすく今の沖縄のリアリティを描写したものとしては以下のものがあります。本学の学生は、関東近県の人が多いと思いますので(それ以外の出身者がいることは知っております)、観光だけではない側面も知っても良いと思います。読みやすいで。
清水多吉先生は91歳。定年後、20年間も研究を続けられていたのか。「凄い」の一言しか出てきません。
清水多吉さん死去 哲学者、立正大名誉教授:東京新聞デジタル
鵜飼秀徳,2023,『絶滅する「墓」』NHK出版. 大学生に調査をした結果、「多くの20代前後の若者が「墓や墓参りは大事だ」という意識をもち、「墓はいらない」と考えているのは少数派であることがわかった」(273)とのこと。なかなか興味深い。
「思想信条によるものでも虐待は虐待としてほしい」。虐待だけでなく、今まで思想信条にかかわることに国は「及び腰」でした。今、国の「態度」が変わるかどうかの重要な局面だと思います。
宗教2世への虐待防止「早急な法整備を」 元2世信者が会見(朝日新聞デジタル)
news.yahoo.co.jp/articles/c334b
本学の非常勤として教えて頂いている東京通信大の櫛原克哉さんの本が届きました。櫛原克哉 ,2022,『メンタルクリニックの社会学』青土社。博士論文をベースにした本です。第3章以降のメンタルクリニックを実際に受診した人たちへのインタビューに基づくご論考は非常に興味深いです。