前の話
一覧へ
次の話

第1話

??章『 …:.;::..;:::達は眠りにつく 』
76
2025/10/08 19:48 更新
「 うぷぷぷぷ… ゆぅろぴあ って意外とセキュリティガバガバだね! 」
「 ボクでも簡単にアクセスできるんだから! 」
「 …あれ?もしや誰か見てる?もしかして覗き!?キャー!! 」
モニターから 誰かのわざとらしい声が頭に響く。
あの子達を助けるためといえど、不快なものは不快だった。
私はモニター越しに声の主を睨みつけた。

睨みつけても何も変わらないけれど、弱気でいるよりかはマシだった。
「 そんなに怖い顔しないでよー!お顔にシワが増えちゃうよ? 」
わざとらしく甘ったるい声が、モニター越しに跳ねた。

どうやら向こうは私の苛立ちを、
まるで面白い玩具でも見つけたように楽しんでいるようだった。

──腹が立つ。

だけど、今さら画面に八つ当たりしたって仕方ない。

あれは 誰か の皮を被ったプログラムか、
あるいは 誰か が意図的にそう振る舞っているのか。

どちらにせよ、こっちの焦りを見透かすようなその態度が、
余計に私の神経を逆なでしてくる。

「 ……遊んでるつもり? 」

口から出た声は、自分でも驚くほど冷たかった。

あの子たちを助けるために手を伸ばしているのに、
相手はまるで、私の必死さすら“シナリオの一部”だと言わんばかりだ。

モニターの向こうの影が、くすくすと笑う。

「 うぷぷぷぷ……遊び?そんな言葉じゃ足りないなぁ 」

「 これは ショータイム だよ!キミも、もう立派な出演者なんだから! 」

「 でも、ここで言うと アトラクション ってやつかもね!
 それはキミもよく知ってるでしょ? 」

『 ショータイム 』、『 アトラクション 』

聞き覚えのあるその響きに、背筋がひやりとする。

あの子たちがこの世界に閉じ込められた理由。

私がここまで踏み込む羽目になった理由。

すべてが、誰かの「ショー」のためだというのなら……冗談じゃない。

モニターに映るその“誰か”の笑みを、私はもう一度睨んだ。

冷たい電子の光が、私の頬を白く照らす。

どんなに作られた笑顔でも、どんなに仮想の声でも。

この胸の奥で、確かに何かが軋む。

「 ……そうね。でも、そんなショーの幕はあの子達が下げてしまうけれど 」

モニターの向こうの影が、ピタリと動きを止めた。

次の瞬間、笑い声と共にくすぐったいようなノイズが空気を這い、
世界がわずかにきしむ音がした。
━━━━━━━━━━✧✦✧━━━━━━━━━━
描きたくなったので描くのが自分なんです、つまり自己満…って事…!?((

不定期投稿になるので失踪する可能性もありますが…ゆっくりと書いていきます!

お気に入り、いいね、コメントなどがモチベになるので良かったら…((

プリ小説オーディオドラマ