「 うぷぷぷぷ… ゆぅろぴあ って意外とセキュリティガバガバだね! 」
「 ボクでも簡単にアクセスできるんだから! 」
「 …あれ?もしや誰か見てる?もしかして覗き!?キャー!! 」
モニターから 誰かのわざとらしい声が頭に響く。
あの子達を助けるためといえど、不快なものは不快だった。
私はモニター越しに声の主を睨みつけた。
睨みつけても何も変わらないけれど、弱気でいるよりかはマシだった。
「 そんなに怖い顔しないでよー!お顔にシワが増えちゃうよ? 」
わざとらしく甘ったるい声が、モニター越しに跳ねた。
どうやら向こうは私の苛立ちを、
まるで面白い玩具でも見つけたように楽しんでいるようだった。
──腹が立つ。
だけど、今さら画面に八つ当たりしたって仕方ない。
あれは 誰か の皮を被ったプログラムか、
あるいは 誰か が意図的にそう振る舞っているのか。
どちらにせよ、こっちの焦りを見透かすようなその態度が、
余計に私の神経を逆なでしてくる。
「 ……遊んでるつもり? 」
口から出た声は、自分でも驚くほど冷たかった。
あの子たちを助けるために手を伸ばしているのに、
相手はまるで、私の必死さすら“シナリオの一部”だと言わんばかりだ。
モニターの向こうの影が、くすくすと笑う。
「 うぷぷぷぷ……遊び?そんな言葉じゃ足りないなぁ 」
「 これは ショータイム だよ!キミも、もう立派な出演者なんだから! 」
「 でも、ここで言うと アトラクション ってやつかもね!
それはキミもよく知ってるでしょ? 」
『 ショータイム 』、『 アトラクション 』
聞き覚えのあるその響きに、背筋がひやりとする。
あの子たちがこの世界に閉じ込められた理由。
私がここまで踏み込む羽目になった理由。
すべてが、誰かの「ショー」のためだというのなら……冗談じゃない。
モニターに映るその“誰か”の笑みを、私はもう一度睨んだ。
冷たい電子の光が、私の頬を白く照らす。
どんなに作られた笑顔でも、どんなに仮想の声でも。
この胸の奥で、確かに何かが軋む。
「 ……そうね。でも、そんなショーの幕はあの子達が下げてしまうけれど 」
モニターの向こうの影が、ピタリと動きを止めた。
次の瞬間、笑い声と共にくすぐったいようなノイズが空気を這い、
世界がわずかにきしむ音がした。
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描きたくなったので描くのが自分なんです、つまり自己満…って事…!?((
不定期投稿になるので失踪する可能性もありますが…ゆっくりと書いていきます!
お気に入り、いいね、コメントなどがモチベになるので良かったら…((
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!