「沢村賞」選考委員会 来年から選考基準を改定 時代の流れに即し、10完投を8、200投球回を180に
プロ野球草創期の名投手、故沢村栄治氏を記念し、シーズンで最も活躍した先発投手を表彰する「沢村賞」の選考委員会が27日、都内で開かれ、日本ハム・伊藤大海投手(28)が初受賞した。昨年は該当者なしだった。 【写真】落合博満氏 日本ハムOBとしても伊藤大海に「沢村賞を獲らせたいね」 選考委の会見では、沢村賞の選考基準の見直しが発表された。 現行の(1)15勝以上(2)150奪三振以上(3)10以上の完投試合数(4)防御率2・50以下(5)200投球回以上(6)登板25試合以上(7)6割以上の勝率、の7項目うち、(3)の完投数を10から8に、(5)の200投球回を180投球回へと変更する。 歴史ある賞が節目の80回目を迎える来年から適用される。 選考委では今年6月に検討会議を実施。議論を重ね、この日の選考委で最終決定した。 堀内恒夫委員長は「中継ぎ、抑えと分業化が進み、先発投手が最後まで投げ切る機会も減少している。時代の流れがある。現行の基準では達成が著しく困難な状況であるのは明らか」と説明した。 過去10年をみても、10完投と200投球回を同時に達成したのは18年の菅野智之(巨人、現オリオールズ)の一人しかいない。 「伝統や理想と時代性を両立させながら、沢村賞の理念に沿う形で見直す方向で一致した」と堀内委員長。完投数を「5」とする案もあったというが「先発完投型の投手を後世に伝えたい。沢村賞という名前を冠している以上、それにふさわしい形を守りたい」と、現行から2減の「8」になったという。