自維連立を加速させた高市氏・吉村氏の直接通話 『40分の隙間』に両者をつないだのは"維新の黒子"だった―― 激動政局の舞台裏をキーマンが自ら明かす【維新・遠藤敬 総理補佐官インタビュー】
「いけるわ、いけるわ」「あれなら本気でやってくれるんじゃないか」
こうして、遠藤氏の調整により高市総裁・吉村代表の直接通話が実現したといいます。当時、話し合いを終えた両者はどのような感触を示していたのでしょうか。 「それから夜10時か11時ごろに、双方に電話をして、『どうでしたか?』と。(高市氏は)『いけるわ、いけるわ』『話合うわ』という反応。吉村さんに確認しても『かなりの熱量だ』『あの迫力なら本気でやってくれるんじゃないか』と」 「ギリギリのところまで詰めて、あとは最終判断は代表・総裁がというところまで持ってきた。その結果、2人が意気投合したということで、一気にアクセルを踏むために、翌14日から、私と梶山さん(自民・梶山弘志国対委員長)でじわじわと“にじみだし出し作戦”をやったと」
「経験値もない。“数合わせ”の懸念も」維新が入閣しなかった理由
そして10月20日、国会での総理指名の前日に自民党と日本維新の会の間で正式な「連立合意」に至りました。しかし、成立した「自維連立」はこれまでの自公連立とは違い、維新からは閣僚を出さない「閣外協力」の形に。 ―――維新が入閣せず閣外協力を選んだ理由は? 「やはり経験値もないし、自民党に巻き込まれて影形がなくなって、政策実現どころかただの“数合わせ”になってしまうという懸念も幹部の中にもあった。『いいように使われてしまう』という懸念もある。与党になったらこういう立ち振る舞いをしないといけないというのを分かってからやった方がスムーズにいくのではないかという判断です」 ―――大臣をやりたかった? 「いえいえ、全くないです。私は黒子に徹するのが専門なんで。体が裏方に徹しているので」
“小泉総裁”想定で動いていた維新「それを高市さんとの間でも持ち出して…」
公明党が連立を離脱したのが10月10日。そこから自民・維新の話し合いが始まったとされています。しかし、遠藤氏の話では、連立離脱の前日(9日)には、すでに「高市-遠藤ライン」が動き出していたのです。 「(遠藤氏は)小泉進次郎さんが自民党総裁になることを想定して、すでに小泉さんとの間では10項目ぐらいで合意しようとやっていた。それを高市さんとの間でも持ち出して、『やれるわ』となったところから一気に進んだ」(ジャーナリスト・武田一顕氏)