“海外出稼ぎ売春”で「1日50万円以上」…“アイドル並み容姿の風俗嬢”がフィリピン・マニラ、台湾に“仕事”を求めた理由
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スカウト通さず、海外転々する人が増加
B子さんは最初に台湾に行った後は、スカウトを通さず、フリーで出稼ぎをしている。 「最初にフィリピンへ行ったけど、思ったほど稼げないからマカオに行くという感じで、日本に帰らず海外を転々とする人が増えているなと思います。その多くはスカウトのいないフリーの子です。スカウトを通さないと、バックも多いし、好きな国に行ける。 同じように海外出稼ぎにいく子と情報交換して『この店いいよ』『紹介して』という感じでボスを紹介してもらう。そうやってフリーになる子が多いですね」 B子さんはアジアばかりだが、その理由を尋ねてみた。 「飛行機代が自分持ちなんです。だから私は、つい近いところを選んじゃう。滞在費はタダのことが多いですが、ホテルに滞在の場合は、1日いくらという感じで取るところもあります。 ただし、アメリカはどこでも自分で払わないとダメ。宿泊が高いけれど、その分、稼げます。1日50万円以上稼げることもあると聞きました。最近は入国が厳しいから慎重になっていますね」
厳しい入管対策にスウェット上下で出国も
期間は、飛行機代のことを考えると1週間以上行かないと意味がないと話す。 「その時にいくら稼ぎたいか、現地の盛り上がりによって期間を決めます。長い子は、同じお店に1か月くらいいたりします。どこの国に入る時も、入管対策はしっかりやります。 スウェット上下などわざと地味な格好をして、ある程度の英語は喋れる状態にしておきます。もちろん、キャリーバッグにはセクシー下着やドレスなどは入れません。仕事で使う衣装や道具は現地調達です。もちろん費用はかかりますが、必要経費として割り切っています。 アジアで1か月300〜400万円くらいかな。アメリカ、オーストラリア、カナダは500〜800万円とか稼げるらしく、今度、カナダは行ってみたいなと思っています」
たくさん接客し、たくさん稼ぐ
それだけ稼げるということは、それだけ多くの人を接客するということではないのだろうか。 「1日あたり10人以上が普通です。だいたい30分〜1時間くらいのコース。言葉は悪いですが、ただやるだけで、いわゆる接客はしなくていいので、楽なんですよね」 嫌な思いや怖い目にあったりしたことはないのか。 「私はないのですが、最近、送金詐欺がはやっていると聞きます。稼いだお金を現金で持って帰ると没収されることがあるので、送金システムを使っているんですが、中にはそれを全部盗っていってしまう詐欺師がいるんです。 ちなみに送金システムでは10〜20%くらい取られてしまうので、何か別の方法がないかと今情報を集めているところです」 B子さんの話を聞いていると、あらゆる面で戦略的で、まるで有能なビジネスマンと話をしているような気持ちになってくる。 世界における売春・買春は非合法の国が多いが、職業として認められている国や地域もある。そんな中で、B子さんのように、「ビジネス」のように売春を行う人もいる。 言うまでもないが、合法か非合法か、道徳的に正しいか間違っているかを問わず、人身売買の対象とされることや、人権を無視して働かされるようなことがあってはならない。 A子さんやB子さんのような人が存在するという現実に接すると、彼女らが安全に働ける環境が整えられる方策はないかと考えさせられてしまう。いわゆる「セックスワーク」のあり方について、「働く人の安全」という面から見直す必要もあるのではないだろうか。 ■中山美里 1977年、東京都生まれ。一般社団法人siente代表理事の傍ら、性風俗や女性の生き方などを中心に雑誌、WEBで取材・執筆を行う。性風俗関連の著書多数。
中山美里
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