小池都知事「ライフが先でしょ」ワークライフバランス「捨てる」高市首相の残業規制緩和指示に
東京都の小池百合子知事は24日の定例会見で、高市早苗首相が上野賢一郎厚労相に指示した「労働時間規制の緩和検討」についての受け止めを問われ、「私は『ワーク・ライフ・バランス』という言葉を、この都庁では、ライフが先でしょ、と言って、『ライフ・ワーク・バランス』に変えております」と語った。高市政権がスタートした国とは都として「しっかり連携したい」としつつ、「ワーク・ライフ・バランスという言葉を捨てる」との高市氏の語り口と呼応しつつも対照的な答弁で、けん制した形だ。 【写真】騒然!小池知事「立ち食いステーキ」姿 小池氏は2016年から都庁職員の残業ゼロを目指し、20時退庁放送、同15分、同30分、同45分に一斉消灯、冷暖房も切れるという徹底した取り組みを展開。部署や時期、仕事によっては残業が残る部署もあるが、取り組みは続いている。 小池氏は会見で「私はワーク・ライフ・バランスという言葉を、この都庁では、ライフが先でしょと言って、『ライフ・ワーク・バランス』に変えております」と発言した。 小池氏は、国のトップとなる総理総裁である高市氏自身が「ワーク・ライフ・バランスという言葉を捨てる」とした発言については「私自身は365日、ほぼ休むことなくワークばかりでやっておりますが、それは世界の企業や、各国の各都市のトップの場合はワークワークっていう人が多いと思います」と、トップのワーク・ライフ・バランスについては一定の理解は示した。 一方で「一般に日本の場合は、まだ長時間労働がよしとしているといころかと思いますけど、いかに生産性を上げるかというところが今、最大求められていると思います。AIの力を借りるとかですね、これから人手不足の部分をいろんな研究開発で自動運転に変えていくとかやるべきことはとても多い」と、長時間労働の是正と生産性向上にはまだ課題が多く残っているとの考えを示した。高市氏のライフ・ワーク・バランス「捨てる」発言や労働時間規制の緩和指示には、反対の声が多く上がっており、24日の初の女性首相としての所信表明演説では触れられていなかった。 小池氏は国と都の連携については「しっかり連携して、東京からも日本の景気を牽引していきたいと思っておりますので、高市さん、頑張ってほしいとこういう風に思います」としている。