2025年10月31日付で、アマゾンウェブサービスジャパン合同会社を退職します。 後に説明するのっぴきならない事情により7月31日が最終出社日で、そこから3ヶ月は有休 + 職探しをしていました。
入社の経緯
入社当時の記事を読んでいると
今一体どれだけの人々がどのようなユースケースでHadoopを活用しているのだろうか? また、Big Techと呼ばれる会社の中ではどのようなことが起こっているのか? その謎を解明するため、私はAmazonの奥地へ向かった。
と書いてあったのですが、他にも (金銭面以外で) 理由がありました。 それは、2021年の時点で前職のヤフーですでに1年半ほどフルリモートワークを続けた結果、フルリモートでもどうやら働けそうだという確信を抱いていたからです。
Big Techと呼ばれる会社の中ではどのようなことが起こっているのか? これについてはだいぶ理解できたような気がします。 フルリモートについては、半分当たっていて、半分外れたなぁというのが終わってみての感想です。
AWSでいったい何をしていたの?
Amazon EMR Hadoop チーム (インド) に半年ほど、AWS Glue チーム (西海岸や東海岸) に3年半弱所属していました。 日本にいながらにしてサービス開発チームに所属するという、とてもレアな仕事をずっとしていました。 トラブルシュート、Design doc、コーディング、レビュー、いろいろやりました。良かったことをいくつか挙げると、
- 海外チームでもなんとかやっていけることがわかった (特に英語)
- 自分の得意なことがよくわかった
- 世界中の顧客が利用しているサービスに関われた
- サービス開発、運用プロセスの回し方がおおよそわかった
- 日本のオフィスに出社していたこともあり、日本のチーム (特に技術サポートチーム) と密にコミュニケーションをとれた
タイムゾーンが違う中でもなんとか自分の強み (OLPで言うとDive Deep) を活かすことで働き続けられたと思います。 とはいえ、そこだけ頑張っていても Principal (L7) への昇進は厳しく、できていないこと (例えばHire and develop the bestとか) をもっと頑張れと言われ続けたような気がします。 正直なところ、タイムゾーンが違う中での Hire and develop は非常に厳しいなと思いました。
良いとはいえなかったことももちろんありました。 一番はとにかく他組織からの仕事の丸投げが非常に多く、その結果として人間に対する期待値がものすごく下がりました。
ベゾスの名台詞である "Good intention doesn't work, only mechanism works!" が本当に身に染みるし、善意で仕事をしてもAmazonのスケールには耐えられないことを理解しました。
あと、びっくり人間に何人か出会えたのもよかったです。この会社で出会えた1番のびっくり人間はこの方なのですが、こんな事例は氷山の一角にすぎません。
この人、会社員歴がそこそこあるのに源泉徴収も知らなかったし、給料が月1で振り込まれていることも知らなかったです。ありえない。
リモートワークについて
正直なところ、タイムゾーンの違いによる問題の方がリモートワークによる問題より圧倒的に大きいです。それでもいいよ、と受け入れてくれたマネージャー陣および同僚には本当に感謝しています。 早朝あるいは深夜のミーティングは少なからず発生しますが、基本的には日中帯に仕事をしていました。
しかしながら、会社がフルリモートを撤回して出社が進むにつれてリモートでの情報収集が難しくなってきた印象はありました。 フルリモートだと業務に関する情報はオンラインで見えるような形で残されていましたが、RTO3 (週3出社)、RTO5 (週5出社) と進むにつれてオンラインで情報を残す必然性が薄れ、チームのハブの外からは情報が見えずらくなっているなというのは若干感じました。 とはいえ、これは仕方のないことだと思います。
なぜ退職するのか?
レイオフされたからです。とはいえレイオフがなかったとしてもRTH (Return to Hub、チームのハブとなるオフィスに出社せよというもの) の影響で今の組織に居続けられないことがわかっていたので、何かいい社内転職先が見つからない限り退職していたでしょう。 ここで逆にレイオフする側の立場に立ってみると、組織で何人か解雇しなければならないとなったときにRTHの影響で近いうちに組織から確実にいなくなる予定のある私を選ぶのは必然的だと思います。自分がマネージャーの立場だとしても迷わずそうするでしょう。
RTO・RTHが進むにつれていつかレイオフされるかもしれないと思いながらずっと働いてきましたが、ついにこの時が来てしまったか〜、という感じです。 正直なところタイムゾーンの違いにはかなり疲弊していましたし、こんな働き方を3年半以上許してくれた組織への感謝がむしろ大きいです。
ちなみにレイオフを宣告されてから最終出社日まで少し時間があったので、お世話になった日本のチームメンバと 1on1 をしたり卒業プレゼンみたいなものをしたりしました。 こんな形で退職することになったにも関わらずいろいろと話す機会を持つことができて非常によかったです。
FAQ
仮にアメリカに行けばレイオフを回避できた?
多分そう。でも個人的な事情により渡米する気持ちはなかったです。出張なら普通に行くという程度です。
日本にいながら海外のサービス開発チームに所属するという働き方はおすすめできますか?
(特に現時点では) おすすめしません。海外に行ったほうがいいです。
レイオフのパッケージについて知りたい
教えられません。
次は何をするの?
次回のblogをお待ちください。