OS 26で変わるバー要素のデザイン
新しいデザインを取り入れたOS 26、特にiOS 26では、タブバーに代表される“バー要素”のデザインが変わります。各コンポーネントが備える役割はこれまで通りですが、挙動の仕方やスタイルに変化が生じ、それに合わせるようにインターフェイス全体のインタラクション方法にも変化があります。
Edge-to-edge vs. Floating
iOS 18までのバー要素は基本的に“Edge-to-edge”のスタイルを採用していたので、スクリーンの端まで横いっぱいに広がり、縦幅を固定しながら、上端部または下端部に常駐する見え方をしていました。
それに対し、iOS 26のバー要素は“Floating”のスタイルを採用するので、スクリーンの端辺りに常駐することは変わらないのですが、外余白を取るようになったため、バー全体が浮遊するような見た目に変わります。また、バーの背景も透明になり、概念上はそれを「バー」と呼ぶが、実質的にはボタンが直接浮いているような見え方になります。
旧来のEdge-to-edgeスタイルの場合、バー要素は次のような特徴を備えます。
・バー要素はスクリーン隅に固着
・背景(装飾)で手前の要素を強調
・機能を静的に明示
バー要素はスクリーン隅に固着し、それ単体で独立して存在します。背景が視覚的に強調されるので、手前に並ぶ各要素はバーの構成要素であることが演出されます。バー自体は基本的に変化することはなく、静的です。
Floatingスタイルの場合、バー要素は次のような特徴を備えます。
・バー要素はスクリーン隅付近で浮遊
・背景を不可視にし、要素に焦点が当てられる
・機能が動的で文脈的
バー要素がスクリーン隅に配置されること自体には大きな変化は見られませんが、スクリーンからある程度のマージンを取って浮遊して見えるようになります。この溝になった部分には背景コンテンツを流す必要があるため、バーの裏側にもコンテンツを広げて、インターフェイス全体の「レイヤー感」と「イマーシブ感」が高まるようにすることを意識しなければなりません。
バー要素は背景コンテンツやコンテクストに応じて動的に変化することがあります。検索を強調した検索タブの場合には、検索タブがアクティブな時にだけそのタブが大きく広がり、検索フィールドに変化します。
新しいデザインでは、タブやコントロール要素などの「ユーザーが触れられる部分」はLiquid Glassマテリアルとして描かれ、「画面ごとに個別の存在が展開」するのではなく、機能レイヤーの上でコンテクストに合った形状に変化し、適切な機能を都度提供する振る舞いをします。これらは概念上では常に同じマテリアルの存在であると解釈できるかもしれません。
早い話が、OS 26以降ではバーのデザインと方針を次のように考えられます。
・Edge-to-edgeスタイルのバーは古く見える
・Floatingスタイルを採用して、コンテクストに合った機能を提供する
・バー全体を小さくする(要素を並べすぎない)
・優先度の低い機能は「その他(…)」にまとめる
・バーの裏側にもコンテンツを広げて、レイヤー感とイマーシブ感を演出する
・標準コンポーネントを正しく使っていれば、あまり気にすることはない
タブバーとツールバーの区別を再確認
タブバーのうち、検索タブのための専用スタイルでは、検索タブだけが右端に分離するようになり、見え方がFloating Action Button (FAB)に近くなります。ただし、FABはアクション(すること)のためのコントロール要素であるのに対し、タブはナビゲーション要素であるため、両者を混同してはなりません。これまでも「タブをアクションボタンとして設計してはならない」といったガイドラインが各所から示されてきましたが、タブバーのデザインがより抽象的になるOS 26以降においては、デザイナーはそのことをより強く意識することが求められるでしょう。
ところで、OS 26ではツールバーの見た目もタブバーとそっくりになりますが、概念上は両者はっきりと区別されているため、見た目が似ているからとそれらを混同しないようにしましょう。
タブバーとツールバーの区別
・タブバー …ナビゲーション手段の提供
・ツールバー …アクション(ボタンやメニュー)の提供
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