”迫り来るNHS(英国国民保健サービス)の冬の危機、病院が「ハルマゲドン」に直面”
independent.co.uk/news/health/nh
英国は冬を前にコロナもインフルも例年以上に厳しい上に、はしか患者も押し寄せていると
”まだ10月だというのに、イギリス各地のNHS (国民保健サービス)の病棟ではすでに不安の声が広がっており、医療関係者たちはThe Independent 紙に「パンデミックの最盛期にしか見られなかった規模の“冬の危機”」を恐れていると語る。ある救急医は、医療システムは“アルマゲドン”のような状況に直面していると警告した。
NHSは毎年冬に大きな負担を受けている。長年の資金不足や高齢化がその背景にある。しかし今年は、これまでにない数のインフルエンザやCovid 患者がすでに病院を圧迫しており、特に「非常に懸念されるほど早いインフルエンザ流行」により、救急外来の需要の急増や人員削減と重なっている。
ある北西部の上級救急医もThe Independent に対し、「まるで巨大なチェスゲームのようだ」と話した。その医師の病院でもすでに廊下のスペースが尽きており、「週末勤務をして驚いたが、インフルエンザ患者の数が想像以上に多かった」と述べている。
その病院では、インフルエンザ患者のみならず、Covid 患者の急増や、救急外来での麻疹(はしか)患者の発生にも直面している。加えて、スタッフも季節性疾患による病欠が相次いでいる。
イングランドの看護部長Duncan Burton 氏は、「インフルエンザが今年は早く流行しており、まるで野火のように広がることが懸念される」と述べた。特に子どもの感染増加が心配されている。
このため、各地域のNHSトラストはスタッフや患者にインフルエンザ予防接種を呼びかけている。オーストラリアでは過去10年で2番目に悪い流行に苦しんでおり、英国でも同様の事態が懸念されているためだ。”