不動産ファンド『みんなで大家さん』約3.8万人から集めた出資金2000億円超「もうほぼない」 元関係者が「自転車操業」の実態を明かす 出資者は「半分でもいいから返してほしい」
■「単なる事業の失敗では許されない。半分でも100万円でも返してほしい」
分配金が遅延し始めておよそ3カ月。解約にも応じない状況が続いている。 400万円を出資したAさんは「単なる事業の失敗では許されない」と憤る。 Aさん:被害者も何千人とか本当にすごい人数があって。2000億という金がどこに行ったか分からない、返ってくるかも分かんないという状況。これってものすごい大事件だと思うんですよね。半分でも100万円でもいいから、本当に返してほしい。 Aさんの代理人弁護士によると、早ければ今月下旬にも1000人を超える出資者が原告となり、100億円規模の損害賠償を求め提訴する方針だという。
■「形がないものに投資するっていうのはリスク」菊地弁護士
この集団訴訟にかかわっている、小幡歩弁護士によると、「“貸し出す物件の元の価格”や“どこに貸し出すのか”など十分な説明が果たされていない。投資家は理解できないまま投資させられているのが現状」ということだ。 菊地幸夫弁護士:完成予想図を見ると、素晴らしい街だなと思うんですね。ただ、最近、建設費の高騰とか人件費の高騰とか、こういう計画が頓挫したり見直されたりしている。どれだけ計画は現実性を持っていたのか、そこは怪しいということです。 菊地幸夫弁護士:そこをしっかり当事者に開示をすることは、必要だろうと思います。また、投資をされる方も不動産に投資するわけですから。一般的に普通不動産に投資するとなると、現地を見て、こういう土地なんだ、駅に近いのかとか、自分で現場を見ることが求められると思うんですね。 菊地幸夫弁護士:だから投資する方も慎重の上には慎重に、現にまだ形がないものに投資するっていうのはリスクがありますし、ましてや担保を取ってということではないですからね。勉強して、慎重に投資をする姿勢は持たなければいけないなと思いますね。 (関西テレビ「newsランナー」 2025年10月23日放送)
FNNプライムオンライン