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第94回センバツ高校野球

第94回選抜高校野球大会(2022年)の特集サイトです。

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センバツ・ここに注目

選手紹介/1 岩手の「怪物」、初の聖地へ 佐々木麟太郎内野手(花巻東・1年)

昨秋の明治神宮大会で活躍した花巻東の佐々木麟=夏帆撮影 拡大
昨秋の明治神宮大会で活躍した花巻東の佐々木麟=夏帆撮影

 第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)が3月18日に阪神甲子園球場で開幕する。球春到来の舞台で、活躍が期待される投打の注目選手を紹介する。

 注目を一身に浴びる中でも、期待に応えるアーチを架ける。その姿に「スター性」という言葉が思い浮かぶ。

 183センチ、117キロの堂々とした体から繰り出す豪快なスイングで、入学から1年とかからずに高校通算50本塁打を放った。全国デビューとなった昨年11月の明治神宮大会は3試合で2本塁打、9打点とチームを引っ張った。勝負強さを象徴したのが準決勝の広陵(広島)戦。3点を追う八回2死一、二塁で打席に立つと、高めの球を強振。滞空時間の長い飛球はぐんぐん伸び、吸い込まれるように右翼席に落ちた。同点の3ラン。試合はその後に勝ち越されて敗れたが、鮮烈な印象を残した。

 父の佐々木洋監督(46)が指揮する花巻東の試合を幼いころから甲子園で見つめてきた。米大リーグに進んだ菊池雄星、大谷翔平らOBの背中を追い、「野球だけでなく、人としても成長できる環境。自分はここでプレーしたい」と固い決意を持って入学した。1年目から3番の大役を任されているからこそ、「ベンチに入れていないメンバーの分も責任を持って戦わないといけない」。謙虚さとチームへの熱い思いを併せ持つ。

 腕や手にしびれなどが生じる「胸郭出口症候群」で昨年12月に両肩を手術。復帰はセンバツ直前となる可能性もあるが、「ライバルは自分。けがと向き合ってレベルアップしていきたい」と前向きにリハビリに取り組む。グレー地に紫で「花巻東」と書かれたユニホームへの誇りと感謝を胸に、初の聖地を見据えている。【円谷美晶】=つづく


 ■人物略歴

佐々木麟太郎(ささき・りんたろう)さん

 岩手県出身。中学時代は大谷翔平の父・徹さんが監督を務める金ケ崎リトルシニアに所属。名前は勝海舟の幼名が由来。右投げ左打ち。

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