2022年の参院選でアニメ業界団体に推薦されるひとりに入っていた時、後藤和智氏*1に批判されていたのを見かけて、むしろ表現の自由をさまたげる発言が複数あることを記録した。
日本アニメーター・演出協会JAniCAが、参院選で推薦している候補者がかなりひどい - 法華狼の日記
桜を見る会をモチーフにした『バリバラ!』への批判要求に対して、明確に同調したことは明らかに表現の自由への介入といわざるをえない。政府与党の一員であればこそ、政府への風刺は甘受すべきだろう。
NHKへ介入しようとする小野田氏の動きはこの2020年のツイートだけではない。2021年に国会でNHKのスクランブル化を求めた時、内容に介入しようとする発言をくりかえした。
高市総裁選出後の自民党がN国党と会派を組んだことは自民党支持者もふくめて広く批判されたが、それ以前から自民党がNHKへの攻撃や介入をくりかえしていたことは下記エントリで書いたとおり。
「勘ぐれ」のような安倍晋三路線を思い出せば、自民党が「NHKをぶっこわ~す!」と合流しても不思議ではないが…… - 法華狼の日記
より有力な自民党議員によるNHK攻撃は多数あったので上記エントリでは言及しなかったが、思えば小野田氏も昔からNHK攻撃に同調したひとりだったわけだ。
また、小野田氏が過去にBL作品の公式ドラマCDをプロデュースしたことが注目されているが、そうした表現者側から出発しながらNHKの表現を攻撃する自民党の政治家は他にも複数いる。
連続テレビ小説『虎に翼』に自民党参院議員の和田政宗氏が圧力をくわえた件をメモ - 法華狼の日記
入管問題をテーマにしたNHKドラマ『やさしい猫』に対して、自民党現職議員の矢口やすゆき氏も圧力をかけようとしていた問題をあらためてふりかえる - 法華狼の日記
つまり小野田氏個人や高市政権特有の問題というより、自民党が一貫してつづけていたことの延長上に高市政権があり小野田氏の重用がある、と考えるべきなのだろう。
*1:はてなアカウントはid:kgotolibrary。