JR東海に見限られた川崎重工…新幹線技術を中国に流出、手抜き製造で台車亀裂事故

 昨年12月、JR西日本の博多発東京行きの新幹線のぞみの台車で亀裂が見つかった。脱線など大惨事につながりかねない「重大インシデント」(国の運輸安全委員会が認定)の原因は、メーカーの川崎重工業の製造過程の手抜きにあった。



 川崎重工は2月28日、台車枠の製造過程で底部を不正に削り、鋼材の板厚がもっとも薄い箇所では、標準の7ミリメートルを下回る4.7ミリメートルで、さらに溶接不良もあったと発表した。社内規定では、台車枠の鋼材は削る加工を原則禁じているが、川崎重工の品質管理部門がこのルールを徹底させず、実際に製造を担当していた40人の従業員は社内規定を知らなかった。

 JR西日本は2007~10年に川崎重工から台車303台を購入したが、このうち基準を下回る台車が100台あった。またJR東海が05~12年に130台購入したもののうち、46台が基準を満たしていなかった。

 JR東海は、不備のあった川崎重工製の台車46台について、JR東海の子会社である日本車輌製造で代替することを決めた。JR東海は08年、日本車輌製造の株式の50.1%を取得して子会社に組み入れている。一方、JR西日本は今後も川崎重工との取引を続ける方針だ。

●中国への新幹線技術の供与をめぐり対立

 1964年に営業を開始した東海道新幹線の車両は、川崎重工、日立製作所、日本車輌製造、近畿車輌など、当時の大手車両メーカーが均等に製造を担っていた。

 鉄道車両では川崎重工と日立が抜きん出ているが、こと新幹線の製造実績に限っては様相が異なる。業界3位の日本車輌製造がトップなのだ。

「2000~2014年の15年間に製造された新幹線車両の本数は4543両。1位の日本車輌製造は1587両。
次いで日立1419両、川崎重工業1227両、近畿車輌194両、総合車両製作所116両と続く。各年度を見ると日本車輌製造は15年間でシェア1位を8回獲得している」(16年6月4日付「東洋経済オンライン」)

 かつて川崎重工とJR東海との関係は深かったにもかかわらず、なぜ川崎重工は3位に転落したのか。JR東海が“新幹線ファミリー”と位置付けている台湾新幹線(台湾高速鉄道)にも川崎重工製の車両が採用されている。

「あの事件をきっかけに縁が切れた」と、業界関係者が指摘する出来事が04年に起きた。JR東日本や川崎重工など日本の企業連合は、中国で高速鉄道車両プロジェクトを受注した。川崎重工は中国鉄道省と東北新幹線「はやて」型車両の技術供与契約を結んだ。

 川崎重工による中国への新幹線技術の売り込みに反対してきたのが、“国鉄改革3人組”のひとりでJR東海現名誉会長の葛西敬之氏だった。葛西氏は「中国に新幹線のような最先端技術を売ることは、国を売るようなものだ」とまで言って猛反対した。

 しかし、川崎重工は耳を貸さなかった。契約総額は1400億円で、川崎重工だけでも800億円という大型案件は魅力的だった。葛西氏の予言は的中した。11年、中国は川崎重工から技術提供を受けて開発した中国版の新幹線を「独自開発」と主張し、米国など複数の国で特許申請をした。


 この事件以来、JR東海は川崎重工との取引を縮小。日本車輌製造へ優先的に仕事を回し、子会社に組み入れた。一方、JR東海との関係が悪化した川崎重工はJR西日本の山陽新幹線の車両の製造にシフトした。そのJR西日本の新幹線で、川崎重工製の台車に亀裂が発生した。

●社長追放のクーデター

 不十分なガバナンス(企業統治)と信頼性の低下。多くの投資家が思い起こすのは、5年近く前に起きた川崎重工のクーデター事件だ。三井造船との経営統合交渉をめぐって経営陣が対立した。

 川崎重工は13年6月13日、臨時取締役会を開き、三井造船との経営統合に積極的だった長谷川聡社長ら3人の役員を解任。三井造船との経営統合交渉の打ち切りを決定した。3人を解任する緊急動議に取締役会の議長を務める大橋忠晴会長をはじめ、3人を除く残り10人の取締役全員が賛成した。後任の社長には村山滋常務が就任した。

 このクーデターは、中国への新幹線車両への技術供与と通底するものがある。
カンパニー制の弊害が出たという点で同じなのだ。市場原理を導入し、各事業部を独立会社により近づけた形態がカンパニー制だ。川崎重工は田崎雅元社長が01年、カンパニー制を導入した。

 川崎重工の経営の特徴は、7つのカンパニーの集合体ということだ。売上高がもっとも大きい航空宇宙事業から、赤字の船舶海洋事業まで7つの事業が並んでいる。しかし、屋台骨を支えるような事業はない。

 中国への車両技術の供与でカンパニー制の弊害がモロに出たといわれている。車両カンパニーは自分の部署の受注を何よりも優先して、契約書で特許のガード(保護)を怠り、新幹線技術をみすみす中国に盗まれてしまった。

 取締役会はカンパニーのプレジデント(代表)で構成される。かつて川崎重工には社長・会長を務めた大庭浩氏(03年に78歳で死去)というワンマン経営者がおり、トップダウンで事を決めていたが、現在はカンパニーのプレジデントたちの合議制だ。カンパニーのトップの多数決で決まる。社長がトップダウンで事を進めることは封じられている。


 三井造船との統合の動きを、カンパニーの役員たちは「取締役会を軽視した」と糾弾し、多数決で合併推進派の社長を解任したのだ。

●車両部門のトップを昇格させようとした脳天気ぶり

 経営陣(ボード)の一員になっても、その意識は出身母体の利益の代弁者にすぎない。新幹線台車の亀裂問題でも、それが如実に現れた。16年6月社長に就任した金花芳則氏は車両カンパニーの出身だ。

 今年1月、ニューヨーク市交通局は最大で1612両の新型車両を川崎重工に発注することを決めた。川崎重工は1982年以来、2200両超を納入。すでにニューヨーク市営地下鉄の車両の3分の1を川崎重工製が占めている。

 受注総額は約4000億円で、同社にとって過去最大規模となる。その功績で、小笠原誠常務取締役車両カンパニープレジデントが4月1日付で代表取締役専務に昇格することになった。この時点で、亀裂が生じた新幹線の台車が自社製で、台車の板枠が薄かったこともわかっていた。鉄道車両出身の金花社長なら、これがどれほど重大な意味を持つかわかっていたはずだ。ニューヨーク地下鉄の快挙に舞い上がって亀裂問題を無視して昇格させることにした。


 さすがに、この人事は2月28日、台車亀裂の不正の発表と同時に撤回された。金花社長は月額報酬50%、小笠原常務は同30%を返上。いずれも期間は3月から3カ月だ。

 鉄道向けが中心である川崎重工の車両事業は、18年3月期の売上高が1450億円、営業利益が30億円の見通しだったが3月30日、下方修正した。JR東海との取引は少ないが、他の鉄道会社で川崎重工製の台車が忌避されるようになれば、打撃は大きいはずだ。

 新幹線台車の亀裂問題で、川崎重工のガバナンスが機能していないことが浮き彫りになった。まるで、「あれは車両カンパニーの不始末。他のカンパニーは我関せず」といった態度だった。危機感が乏しいことは、これまでとまったく変わっていない。
(文=編集部)

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2日間の研修に行った兄→犬が窓の前で待ち続けて…感動の再会かと思いきや『まさかの反応』に爆笑「最高w」「究極のツンデレ」「愛おしい」

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2日間の研修に行ったお兄ちゃんの帰りを、健気に待ち続けていたワンコ。ついにお兄ちゃんが帰ってきて、感動の再会シーンが見られるかと思いきや…?ワンコの予想外の反応に爆笑する人が続出し、投稿は記事執筆時点で4万9000回再生を突破しています。

お兄ちゃんの帰りを待ち続けるワンコ

Instagramアカウント「cocomaru3brothers」に投稿されたのは、お兄ちゃんが研修で2日間留守にした時のチワワ「こげまる」君の様子です。1日目の夜、同居犬の「ここまる」ちゃんと「こはく」君が普段通りのんびり過ごしている中、こげまる君は窓の前にお座りしてお兄ちゃんの帰りを待っていました。

ママさんが「明日帰ってくるって」と背後から声をかけると、こげまる君はくるりと振り向いた後で、窓ガラス越しにママさんをじっと見つめてきたとか。ガラスの反射を利用して寂しさを訴えるという上級テクニックに、ママさんは思わず笑ってしまったそう。

お兄ちゃん愛を感じる健気な姿

2日目の日中も、「まだ帰ってこないのかな…」と窓の前にお座りしていたというこげまる君。健気な姿に、お兄ちゃんへの愛を感じます。

そして夜、相変わらず外を見ていたこげまる君が、急に「わん!」と吠えたそう。ついにお兄ちゃんが帰ってきたのです。きっとこの後はこげまる君が大喜びでお兄ちゃんに駆け寄り、感動の再会シーンが見られるはず!

感動の再会になるかと思いきや…?

…と思いきや、お兄ちゃんがドアを開けた瞬間に、なぜかこげまる君は逃げて行ってしまったとか!この予想外の反応には、「あんなに待っていたのに!?」とママさんもびっくり。どうやらお兄ちゃんがキャップをかぶっていたため、「不審者だ!」と勘違いしているよう。

しかしここまるちゃんとこはく君がお兄ちゃんに「おかえりなさい」の挨拶をしていると、こげまる君も匂いをチェックしに恐る恐る近づいてきたそうです。そして不審者ではなくお兄ちゃんだと確信した途端に、他の2匹と一緒にしっぽをフリフリして熱烈歓迎!

最初は勘違いから塩対応になってしまったものの、最終的には全力で歓迎してくれたこげまる君。愉快で愛にあふれた再会シーンは、多くの人に笑顔を届けてくれることとなりました。

この投稿には「最高w」「可愛すぎる」「愛おしい」「癒される」「ハチ公みたい。

犬は愛情深いですよね」といったコメントが寄せられています。

チワワ三兄弟のこげまる君&ここまるちゃん&こはく君は、ご家族に愛情を注がれながら仲良く楽しい日々を過ごしているそう。可愛い姿や微笑ましい日常をもっと見たい方は、Instagramアカウント「cocomaru3brothers」をチェックしてくださいね。

写真・動画提供:Instagramアカウント「cocomaru3brothers」さま
執筆:森下咲
編集:わんちゃんホンポニュース編集部
※本記事は投稿者さまの許可を得て掲載しております。

ベランダのビオトープで「メダカ」が産卵! 水草に卵を産み付ける瞬間を目撃

筆者の家のベランダで作成したコンテナビオトープ。先日、そこで暮らすメダカが赤ちゃんを産みました。

子どもはいつの間にか生まれており、卵そのものはもちろん、母メダカが卵を産み付ける瞬間も観察はできていませんでした。しかし根気強く観察を続け、ついに卵と、それを産み付ける瞬間を捕らえることができました。様々な機材を駆使して撮影したメダカの産卵シーンと共に振り返ります。

【『サカナト』で読む】

(アイキャッチ画像提供:みのり)

ベランダのビオトープで「メダカ」が産卵! 水草に卵を産み付け...の画像はこちら >>

メダカの産卵は案外短い

メダカは日照時間と水温によって繁殖期を判断しており、野生では立春を過ぎたころから産卵が始まります。 筆者の作ったビオトープも野外設置のため、夏に差し掛かる今、産卵行動が見られるようになりました。

具体的には水温18~20℃を超え、約13~14時間の日照時間があれば、産卵のトリガーとなるようです。

メスは産卵した卵を腹部に抱えたまま泳ぎ、30分から数時間以内に水草などにこすりつけて卵を産着させます。また図鑑やネット等で調べたところ、産卵自体も夜明け前より始まり、日の出の明るくなる時には終わっているそうです。

天然メダカの場合、朝の4~5時に行なわれることが多く、朝8時頃には終わるようです。朝が早く、また水草に産みつけるまでの時間も限られています。

屋内水槽での飼育ならガラス越しにすぐ観察ができますが、屋外設置のビオトープではなかなか観察が難しいです。それでも何とか観察してみたいと思い、毎朝仕事前にビオトープをチェックする時間を確保して、観察を繰り返しました。

ようやく観察成功

そしてようやくとらえました!腹部に卵を抱えた母メダカです。

メダカの小さな身体に対して考えると、非常に大きな卵であることがわかります。

おそらくついさっき生んだばかりなのでしょう。

ということは、このまま観察していれば水草に産み付けてくれるかもしれない……?

水草を這う母メダカ

卵を産み付けてくれることを期待してしばらく観察していると、母メダカは普段は取らない行動を取り始めました。

ベランダのビオトープで「メダカ」が産卵! 水草に卵を産み付ける瞬間を目撃
ベランダのビオトープで「メダカ」が産卵! 水草に卵を産み付ける瞬間を目撃
マツモに乗りあげる母メダカ(提供:みのり)

マツモ(水草)に身体を擦りつけたり、上に乗り上げようとしているのです。

おそらく、お腹に抱えた卵を絡めて産み付けようとしているのでしょう。水面付近に浮かんだマツモの上を這うように泳ぐ姿も観察できました。

ベランダのビオトープで「メダカ」が産卵! 水草に卵を産み付ける瞬間を目撃
ベランダのビオトープで「メダカ」が産卵! 水草に卵を産み付ける瞬間を目撃
直接マツモに腹部を擦りつける母メダカ(提供:みのり)

こうした行動を繰り返し行い、30分から数時間以内に卵を水草に絡ませて産み付けているのでしょう。

水中から動画撮影を試みる

主にビオトープの上から一眼レフを用いてメダカを撮影していましたが、ふと水中からも撮れないか?と思い立ちました。ちょうど水中からも動画が撮影できるGoProを持っていたため、ミニ三脚に取り付け、水中に沈めてみました。

私が傍で見ていたら警戒してしまうと思い、撮影開始ボタンを押して水中に沈め、しばらくの間GoProから離れていました。

後ほど回収してPCに取り込み、動画をチェックしてみると……。

ベランダのビオトープで「メダカ」が産卵! 水草に卵を産み付ける瞬間を目撃
ベランダのビオトープで「メダカ」が産卵! 水草に卵を産み付ける瞬間を目撃
GoPro水中撮影で撮影した母メダカ(提供:みのり)

母メダカが映っていました!上から見た時と同じように、マツモの周りをぐるぐるまわって様子を伺っています。

ベランダのビオトープで「メダカ」が産卵! 水草に卵を産み付ける瞬間を目撃
ベランダのビオトープで「メダカ」が産卵! 水草に卵を産み付ける瞬間を目撃
マツモに産み付けたため水面が揺れ動いている(提供:みのり)

そして、産み付けられました!上記写真は動画から切り抜いたもので少し分かりにくいですが、前の写真より水面が波打ってるのが分かると思います。

これは、マツモの上に母メダカが乗り上げたためです。まさに、卵を産み付けようとしている瞬間でした。

ベランダのビオトープで「メダカ」が産卵! 水草に卵を産み付ける瞬間を目撃
ベランダのビオトープで「メダカ」が産卵! 水草に卵を産み付ける瞬間を目撃
赤丸に映っているのは針子(提供:みのり)

他にも、ビオトープ上の浅い場所にGoProを置いてみると、「針子」と呼ばれるメダカの子どもが複数映っていました。水面付近に集まるのはよく見かけますが、水深も浅い場所を好むようです。

ベランダのビオトープで「メダカ」が産卵! 水草に卵を産み付ける瞬間を目撃
ベランダのビオトープで「メダカ」が産卵! 水草に卵を産み付ける瞬間を目撃
偶然映った掃除屋のミナミヌマエビ(提供:みのり)

掃除屋として入れていたミナミヌマエビも、偶然目の前を通過。実は彼らも知らぬ間に繁殖し、爆発的に増えていました。

メダカを含め、このビオトープ内で命が循環しているのです。

卵と赤ちゃんの成長を見守っていく

撮影写真を取り込み、記事を執筆している間にも、瞬く間に卵も針子も増えていきました。

メダカは条件がしっかり整えば年中いつでも繁殖します。栄養状態も良いため、無理せず繁殖できる環境が整っているのでしょう。

暑い時期ゆえ、外に出て観察を続けるのも中々骨が折れますが、これからも母メダカと卵、針子たちの成長を見守っていきたいですね。

<みのり/サカナトライター>

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