落語家・立川志らくが13日夜、ユーチューブチャンネル「志らく落語チャンネル」を更新。11日に行われたキングオブコント(KOC)を総括した。

 今年のKOCではロングコートダディが優勝したが、志らくは「やっぱり一番好きだったのはトム・ブラウンだね」と、7位に終わったトム・ブラウンの名を挙げた。志らくはかつてM-1グランプリの審査員を務めていた際、トム・ブラウンを絶賛したことがあるが、「ワケが分かんないのが好きっていうよりはね、あれこそがコントなんだよ」と、今回もほめたたえた。

 トム・ブラウンは今回、飼い犬にできたおできと会話するというハチャメチャな設定のコントを披露。志らくは「審査員の誰かがね、トム・ブラウンのを見て『雑だ』って言ったけど、いや、雑でいいんだよ。もっと雑でもいいんだよ」と指摘。さらに「発想がすごいよ。犬のお尻におできができて、それが人格持ってくるって…。どうしてああいうこと思いつくんだろう」とうなった。

 またトム・ブラウンはネタの途中に、映像を使った場面があった。これについて志らくは「ファンタジーを入れてきたんですよ。これはトム・ブラウンのすごいところ」と絶賛。続けて「異常な世界とファンタジーって本来、組み合わさらない。それをやろうとしている。これねえ、大林宣彦監督の映画と同じ」と語った。

 志らくは「大林宣彦監督、ファンタジー色が強いやつは大ヒットしてるの。『転校生』だとか『さびしんぼう』だとか。で、失敗してる『あした』っていうのがある」。1995年に公開された「あした」について志らくは「ファンタジーなんだけど、そこに出てくる人間がね、もうホントに芝居を含めて異常なんだよ。ファンタジーと異常をミックスさせたから」。

「あした」は興行的には成功とは言えなかったが、志らくは「やろうとしていることはね、トム・ブラウン、大林宣彦並みなんだよ」と話していた。