非常識人 第五十九話 断捨離九
非常識人はどこまでもダメな人だ。
他の表現者様方には申し訳ないが、表現者は総じて非常識人の要素がある存在だと思う。
一日8時間の週5日の労働をし、家庭を守って日々の暮らしを営んでいる方々が1番立派な存在だ。
小説などを書き、刑務所に入り、ろくでもないエッセイを書き、ラッパーなどと名乗っている何しているかよく分からない者の人間性などアテにならない。
紛れもなく俺自身のことだ。
全てがタイミング。
機嫌と気分に本人すら左右されている。
ホテルから出て、都庁タワーに向かう。
その日は気分で赤玉を2錠食べた。
たまたま後輩に貰った。
「廃盤ですよ、懐かしいでしょ」
「ありがと」
それだけの理由だ。
エナジードリンクと合わせる。
舌の下で溶かす。
早くなる。先輩に連絡。
「今東京きとんですよ、何してます?」
「おー千葉にいるよ!すぐ向かう!」
すぐに合流。ジョイントを渡される。
「久しぶりー元気そうじゃん!」
「ありがとうございます」
「今日嫁こどもいねーし、泊まってきなよ!」
「え、いいんですかー?あざっす!」
この時に赤玉を食っていなければよかったと心から思う。
先輩の家で勝手に巻き出す
リーンをこぼす
寝腐る
ケミカルをやると俺はどうしても最低な人間になってしまう。
仕事の合間に迎えに来てくれたのに本当に申し訳ない。
「次は焼きだからね」
「はい。すみません」
軽く殴られるくらいは覚悟していたので許してくれて良かった。
優しさに救われた。
朝方。
先輩と別れた俺はまた福岡に向かった。


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