非常識人 第五十六話 断捨離六
岡山のグロー。
のびのびと育てられた道産子。
福岡の片隅でグロワーの友人が作るストロベリーバナナ。
悪い先輩が持ってくる安くて美味いインポート。
都内のド素人の知人が有り合わせのキットで趣味で作った愛着のあるカスネタ。
その土地のマリファナを吸う事も旅の醍醐味の一つだ。
ペンを吸うとジョイントが吸いたくなるし、ジョイントが無くなると追加したくなる。
俺達は大分のネタを買いに向かった。
価格も単発でグラム4000。
急場凌ぎで頼むなら妥当な金額だ。
安くもないが高くもない。
山奥でレイブなども開かれているらしい。
もっと知りたいな、と思える県だ。
ご飯も美味い。
ジョイントを回しながら佐賀の友人の家まで走る。
友人が15歳の時。
親の再婚相手の浮気の証拠を掴み、「バラされたくなかったら俺の家建てろ」と脅して建ててもらったらしい立派な離れ。
実家の敷地内かつ隣なのにシャワートイレ付き。
成人を過ぎてもそこが友人の家になっている。
「なんかちょい疲れたね」
「キャンディゲームしよ」
「ゲーム苦手よ、簡単なのにして」
一から龍が如くを始める。
チュートリアルが長い。
途中で飽きてコントローラーを放り出し、俺はそのままソファに眠りについた。


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