非常識人 第五十二話 断捨離ニ
人は誰しも自分にしかなれない。
しかし皆何かに自らをカテゴライズしたがる。
俺はカテゴライズされるのが大の苦手だ。
何かに縛られるのが嫌いだから所謂不良と呼ばれる立場も向いていなければ、一般的に真面目とされる生き方も向いていない。
笑いたい時に笑う
怒りたい時に怒る
泣きたい時に泣く
楽しかったら楽しむ
疲れたら寝る
やりたいことをやりたい時にやりたいだけやる
俺の中では普通の一人間だ。
音楽をやれなんて言われたら小説を書くし、小説を書けと言われれば音楽を始める。
かと思えば全て急に投げ出し新しいことを始めたりもする。
自分ですら明日の自分が分からない。
雲のように正直に生きる。
死ぬまで芯を持たない事が俺の芯なのかもしれない。
福岡に戻った。
と言っても一時的なものだ。
もの凄く不機嫌な時にハイエースにクラクションを鳴らされた事が原因で車を突っ込ませてしまい、廃車にした当日に別の車を購入。
今思えば大分頭がおかしかった。
代車のボロボロのフィットを戻し、車を受け取りに向かう。
いくら他の車に煽られようが、見た目が良くなかろうが行動を共にしていたら好きになる。
「やっぱりこのフィットでもいいですね」
「お!買う?20万でいいよ!」
中古車屋の店員は何故かヤンチャでガツガツした商売人が多い。
過走行のボロ車で儲けようとしてくる。
「あ、やっぱり他の車に煽られるの怖いからやめます」
「なんだあ。用意できてるよ!」
希望ナンバー。420。
「あれ、あっち好きなんですか?」
「あ、はい。逆に好きですー?」
「大好きですよー今度遊んでください」
「オッケーですよー!約束は守ります」
後日。
たい焼きと一緒にジョイントを巻いて挨拶に行ったのは言うまでもない。


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