非常識人 第四十九話 あいらんど。2
離島では皆どのように生活しているのか。
コンビニやスーパーも無い中で、疑問に思う方も多いのでは無いのだろうか。
今回は離島での暮らしについて書こうと思う。
まず食料や日用品などの買い物。
1日に往復4便の定期船が出ているため、その船を使い毎週末買い物に出る。
陸地に着いたら、港の付近に駐車してある自家用車にて街に出る。
そこで1週間分の食料品や日用品などを揃える。
これだけだ。
1週間分の食料品を貯蔵する必要がある為、家庭用冷蔵庫は一般的な物より少し大きめが望ましい。
続いて家。
これは兎に角安い。
一軒家でも月に1万円ほどで借りることが出来る。当時俺が住んでいた場所は親父の社宅であったので、2DKで月5500円ほど。
原子力発電所の付近にある島だったので、その手当てが毎月5000円ほど出る。
実質の家賃は無料のようなものだ。
電気ガス水道は田舎とはいえ流石に通っているのでこの辺りは割愛する。
だが、県の最北端の立地だったからか、ラジオを付けると韓国の放送が流れてくることが多々あった。
島民の方の職業は、大まかに分けて漁師、瀬渡し、大敷網、旅館、郵便局、 学校教員、診療所の先生。
あとの8割〜9割は年金暮らしの老人。
駐在所や交番が無い分、人口200人弱の共同体。
島民同士が皆が皆顔は知っている為、ある種の秩序が自然と保たれている。
間違ってもコソコソ大麻栽培でもしようものなら数ヶ月も持たずにバレるだろう。
事実、釣り人か誰かが植えた麻の木を見かけた島民がおり、役所の方が伐採に来たことがあった。
また肝心の食。
魚。
これは美味い。
アラカブ(カサゴ)とジャガイモの味噌汁
生きたままかつ透明のイカの刺身
ブリの刺身
アジの漬け丼
などなど。
仲良くなれば漁師さんが釣りたてをお裾分けしてくれたりもする。
魚に関して舌が肥えるため都会の少し高級な店で生魚を食しても何も感じなくなるレベルだ。
酒が好き
魚が好き
釣りが好き
スローライフが好き
自然が好き
そんな方には最高の環境と言えるだろう。
ただ二点だけ注意が必要。
規格外の虫に出くわすことが多々ある。
モスラのような蛾や、蛇のようなムカデなどに夏場は要注意。都会育ちの人は卒倒する恐れがある。
また、カナヅチの方はお勧めしない。
遊びで小舟で水深20mほどの場所に向かい飛び込んだり、潜って取りたてのサザエに醤油をかけて食うのが醍醐味の一つだからだ。
何度も言うが大人になった今。
もう一度住みたいと思えるのが離島の魅力だ。


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