非常識人 第七話 昨日の敵は
最悪の形で出会った人ほど仲良くなるものだ。
あれからというもの、電話を掛けてきた彼に俺は性格の悪い嫌がらせを機嫌が悪い時にしてしまっていた。
夜中に
「今から遊ぼう」 「風呂行こうぜ」
言い返してこようものなら、
「君が急に電話してきたじゃん」
逆の立場だと言い返せなくなるような会話ばかり続けていた。常識的には決して真似をしてはいけない人との接し方だ。
ただ、ある日俺の友人のトラブルで、共通の敵がいることが発覚した。
「手を組みません?」
歩み寄ってきた彼と俺は一対一で待ち合わせた。彼も友達すら置いて一人で来た。
お互いに一目で分かった。輩だ。俺はリーンを片手に「飲むー?」と言い、彼は断った。俺も酔ったフリをして飲んでいない状態だったので、ボトルをバックに戻した。
中洲の橋から天神で2人きりで話しつつ歩いた。意外といいやつだ。そんな印象を受けた。
「俺のことどう?本音でいーっすよ」
「いー感じですよ!」
相手もそうだったらしい。人間関係は鏡だ。
警固公園の喫煙所でのたわいもない会話で意気投合した。


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