いいか、しんのすけ。
少し前までは、自動化設備の検討順はメカ→電気→制御になりやすかったんだ。
しかし、最近の傾向として、自動検査やアクチュエーターのエレ化、工程の多機能化による複数制御盤の連携が必要になった今では、制御制約によってメカ仕様が根本的に成り立たない場合が多くなってきたんだぞ。
工程における機能とは、治具でのワーク位置決め、把持や各ツールでの加工、搬送、検出など様々だ。
メカベースでの検討は、ワーク規格や加工能力から各機器のスペックを決めてユニット型式を決め配置し、構造物を生やしていくと思う。
しかし、後々に制御の検討フェーズで
I/O枠の増設問題、
各ユニット間での連携問題、
各ユニットのメーカー標準制御の制約問題、
応答性によるサイクルタイム問題などが発生したとき、メカフェーズで設置した機能構成が全く成立しない場合がある。
このフェーズで設計完了時点が設計完了段階ならまだ良い。しかし、製作完了、導入間近となると目も当てられない状況だ。
連動で動かすことすらできず、改修しようにもレイアウトの制約で成立しない場合があるからだ。
当然納期は間に合わない。
だから機能検討時点で、設備のシステム構成を作成したら、まずやることは制御視点でのメカ側への要件決めだ。
各種I/O点数の確認と中継点設定や機器選定
要求応答時間における機器選定
信号ベースでのサイクル確認
などなどだ。
仕様時点でメカに制御視点での要件をいかに正確に伝えられてメカの手戻りがなくなることが重要だぞ。
メカベース検討での失敗は、家でも起きる。
高級家電を買って置いたはいいが、家のルーティンと合わず使いこなせない、機器連携ができず機能が死に体になるようなもんだ。
高いお金を使って使えませんでしたとは、とてもじゃないが言えないよな。
動作させて連動するときに必要なことまでをしっかり考えるんだぞ。