テクテクと歩き、ポコポコと迷路のような壁を破壊していく。
ボコボコ‥‥ポッ
ボコボコ‥‥ポッ
<スティーブ>岩盤じゃなくて良かった。
「…?」
<スティーブ>岩盤だと壊せないんでね。*1
「ああ、なるほど。」
「‥‥‥カタコンベの内部は一定周期で変化するはずだけど。」
<へロブライン>fill、setblockコマンド等で壁を作ったり、なくしたりしてるのと同じ原理。だから出入口さえ分かれば壊しながら直進して行けば出られる。
「そんな仕組みだったんだ‥‥‥。」
周りのブロックもそうだが、全てが深層岩程度の硬さでしかない。
そのためスティーブは攻略し終えた黄昏の森のラビリンスみたく迷宮を破壊して進んで行く。
突き進んで行った先に少しの光源が見えた。
そこから出ると、その場所は荒廃したポータル並みに荒廃したような見た目の跡地のような場所だった。
<スティーブ>ここがアリウス自治区。
「‥‥‥昔はそうだったけど、今はただの遺跡だよ。本当の自治区はもう少し先。」
すかさず、ミサキが訂正をする。
正確には元アリウス自治区の忘れ去られた場所と言うべきか。
「‥‥‥ここは訓練場でした。」
<へロブライン>確かに的ブロックに似たものが沢山ある
「元は遺跡だったんだけど、内戦が終わった後は訓練場としても使われていたの。」
<スティーブ>ごめん、内戦について聞いても?
「うん、10年ぐらい前、アリウス自治区の内部が二つに分かれて起きた際の戦争。私たちと同年代のアリウス生ならみんな知っている。」
「‥‥‥あんまり面白い話じゃないよ。進んで話したくはないかな。」
何となくアツコやミサキから内戦がどういうものだったかを察したのでこれ以上追及はしない。
「そういえば、アズサちゃんと初めて会った場所が、ここでしたよね?」
「‥‥‥。」
「どの訓練だったかな‥‥‥射撃か、爆弾製作か‥‥‥。大人の『命令』に従わなかった子が、ひどく殴られていて‥‥‥。周囲のみんなは見てるだけで‥‥‥。でもその子は何度も起き上がって、ずっと大人を睨んでました…。」
<スティーブ>なるほど
「このまま放っていたら、その子のヘイローが壊されてしまいそうだったのに‥‥‥でも、私は怖くて動けなかったんです‥‥‥。」
<へロブライン>状況が状況だし、そうなるか。
「そんな時にサッちゃんが、アズサに‥‥‥。」
憎悪や虚しさしか持っていない子だと思っていたが、意外と身内には優しかったんだなとスティーブたちは理解する。
「それで…これからどうするの?」
ふとミサキが尋ねて来る。
<スティーブ>味方集め、っていう選択肢があるけど、大多数で連携する戦い方をするのは苦手。
「会話がそのチャットと呼ばれるものでしかできないから必然的に連携は取れない、か。」
<スティーブ>どうせ向こうも来てることには気づいてるだろうから素直に凸る。正面突破はしない、どうせ
「脳筋かと思ったら多少は考えてはるんだ。」
<スティーブ>PVPには発想力が必要なもんでね。自由度の高いPVPほど武力はもちろんのこと、知識量、発想力も大事なんだよ。
結局のところPVPっていうのはそのPVPの自由度によって有利不利は変わる。
例えば剣や盾、装備のみで戦うPVPだとするとただただPVPに強いクラフターが勝つが、色々なブロックが使用可能、トラップ作りOKなどマインクラフトという中で何でもありの自由度の高いPVPならばどうだろうか?
無論PVPの強いクラフターが勝つかもしれない。しかし戦略性が広まったことで知識のあるクラフターにも優位性が出来る。
一撃必殺のトラップを作る、自分だけにしか分からないような仕掛けを作るなどをね。
<へロブライン>スティーブ、サオリがダウンした。
<スティーブ>HPは無くなった?
<へロブライン>いや、熱。
「‥‥‥すごい熱。こんな状態になるまで我慢するなんて‥‥‥。」
マインクラフターは直接火や溶岩に触れるなどしないと熱は感じることは無いため、サオリの状況がそこまでつかめていない。
困ったことにマインクラフターには熱という病に対するポーションがない*2ためサオリを治すには休息を取らせる必要があった。
幸いにも原作とは違ってタイムリミットも無いため今日は休むことにした。
へロブラインがgiveコマンドでこの世界特有の解熱剤というアイテムを持ってきてくれたのには感謝だ。
そういやアレックスから回収したアリウスの子の一部が熱とか風邪をひいてベッドに寝かしたりしてるってさ。
ベッドのあれ*3って上に乗って寝るものじゃなくて人体に被せて寝るものなんだなとマインクラフターたちは驚いてたっけ。
常識の違いってやつかもだけど普段マインクラフターはベッドの上に横になるだけだったし。
さっきのエデン条約の会場を攻めてきたスクワッド以外のアリウス生徒も全員ネザー経由でアレックスなどが先のトリニティ侵攻時のアリウス生徒と同じく保護している。
人員はあるだけ良い。
ボコボコ…ポッ
「先生、どうしたの?クモの巣を破壊して?」
スティーブがクモの巣を破壊して糸を手に入れる作業をしているとアツコが尋ねてきた。
<スティーブ>ベッド作り。
そう答えたスティーブの手元には近くに会った木材、目の前には作業台があった。
そして、糸を4つ使用して羊毛を作る。
「羊毛ってクモの糸で作れましたっけ…?」
ヒヨリの疑問も気にせずスティーブはそのまま羊毛3つと木材3つを作業台の枠へ並べる。
そうして出来たのは四角い真っ白なベッドだった。
「クモの糸で毛布作れたんだ‥‥‥。」
こういう限られた資源で何かとするのはマインクラフターの本領発揮だ。
そのままスティーブはベッドを3つ追加で作成した。
そしてベッドを設置する。
そこには先ほど見たように真っ白なベッドがあった。
<スティーブ>今日はさすがに襲撃に耐えるので疲れてただろ。お前らも休息しておいた方が良い。
<へロブライン>監視は私がしておく、安心して寝て。
<スティーブ>眠りは頭をすっきりさせる
<へロブライン>眠りは頭をすっきりさせる
スティーブとへロブラインとの台詞が被る。
それもそのはず、この台詞はあるマインクラフター*4が言った教訓の一つなのだから。
余談だがへロブラインも他のマインクラフターと同じく寝なくても死なない存在である。
そうしてアリスクの面々はベッドで横になる。
「ふかふかのベッドなんていつぶりだったかな。」
「温かい‥‥‥。」
そうして、スクワッドは眠った。
久しぶりに安心して眠れるからなのかすごく熟睡していた。
まるで赤ん坊のように。
<スティーブ>こいつらも被害者なんだろうな。
そう思いながらスティーブは自分用で持ってきていた赤いベッドを設置して、アリスクのように毛布を被らず、上に乗って横になった。
良い夢見てね
用語解説:
クモの糸…クモを倒すか廃坑や廃村(ゾンビ村)にあるクモの巣を破壊することで入手できる。4つ合わせると羊毛にクラフトすることが出来る。小説版マインクラフト「はじまりの島」で主人公もこの糸を使ってベッドや弓をクラフトしていた。
岩盤…元々はy座標が0辺りの場所に生成されるサバイバルでは基本破壊不可能なブロック。クリエで壊せる。よく荒らしで使われる。ちなみによくバグ技で破壊されたり回収できたりする。最近で言えば足場とシーピクルスを使ってネザーの天井の岩盤を破壊できるバグ技があった(現在は修正済み)。
眠りは頭をすっきりさせる…小説版マインクラフト「はじまりの島」の章のタイトル及び主人公が言い放った台詞(教訓)。
なぜスティーブやへロブラインがこの台詞を知っているのでしょうか‥‥‥?
エデン4章で蓄音機から流す曲の投票
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C418-cat
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C418-wait
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C418-ward
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Lena Raine-Pigstep
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Lena Raine-otherside
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Lena Raine-Cretor
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Hyper Potions-溶岩チキン
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Kyrie(原作通り)