最近とあるVの方に勝つため、AC6ランクマにてさまよい歩いている今日このごろです。
メイン機体も新造したドイツ製ガチタンも対策されている以上、あとは技量しか磨けないんですよねぇ……
まぁ、ランクマにいる軽量の高速機体にフルボッコにされている現状をどうにかしない限りはなぁ……
そんなことはさておき、本編をどうぞ
『……そのまま道路に出てください!セイジ先生の話だと、そこに迎えの方がいらっしゃるはずです!』
「よ〜し!みんな、あと少しだよ〜!」
「ひぃ、ひぃ……お、追手が……まったく、来てませんね……っ!?」
「ん、先生がマーケットガードをどうにかしてくれたから逃げやすい」
『"みんな、油断しちゃダメだよ!今は混乱してるみたいだけど、そう経たずに体制を立て直したマーケットガードが押し寄せてくる!"』
銀行から脱出した強盗団もといアビドス廃校対策委員会+α。
今のところ、彼女たちを後ろから追っているはずのマーケットガードの姿ははない。
どうやらセイジの妨害によって現場が混乱してしまい、足止めを食らっているらしい。
とはいえ、相手は非正規とは言えプロの治安維持組織。
そう経たずに体制を立て直すのは明白であり、〇〇先生は通信越しに彼女たちへと警告を発する。
『指定された目標まで、あと二百メートルです!』
「おっ、そろそろ見える?……もしかして、あれかな?」
先頭を走るホシノが見つけたのは黒い装甲が張られたバン。
彼女たちがそれに駆け寄ると、横のドアが開かれて顔を隠した黒装束の誰かが顔を覗かせた。
黒装束は対策委員達に手招きをし、バンに乗るように促している。
どうやらこの人物がセイジが言っていた迎え……
恐らくは彼の下で働いているのだろうネズミこと密偵の協力者だろう。
対策委員達は少し顔を見合わせつつも、急いでそのバンへと駆け込むように飛び乗った。
最後にシロコが飛び乗ったことを確認すると黒装束はバンのドアを閉め、ハンドサインで運転席に合図を出した。
運転席にもこれまた顔が隠れた黒装束がおり、サムズアップを返したかと思えばアクセルを思いっきり踏んでバンを急発進させた。
「……君たちが先生の言ってた協力者の子かな〜?助けてくれてありがとね〜」
『……気にするな。我々も任務でお前たちに手を貸している』
『それに、連中に一泡吹かせられるから私らとしても万々歳なんだよねぇ〜』
ホシノの礼に対し、黒装束の二人は気にしないようにとボイスチェンジャー越しに言葉を返す。
その間にノノミは自身が持っているトランク型のバッグを開き、後方のドアの近くへと展開した。
「……ね、ねぇ?やっぱり全部はやめない?ほら、このお金って元々私たちの……」
「駄目です☆全部ひっくり返しますよ?」
「ん、悲しいけど……私たちが逃げるためにそれには犠牲になってもらう」
『そうですよ!それに、そんなお金で借金を返したりしたら私たちは本当の泥棒になっちゃいます!』
『"……今回はあくまで特例。闇銀行への強制監査という名目だから私たちも協力できるからね。そこは間違えちゃダメだよ、セリカ?"』
「うっ……あぁ、もう!理解はできるんだけど、納得できないぃぃっ!!」
頭を抱え、苦悩するように身を捻らせながら叫ぶセリカ。
彼女のその行動に、ファウストと呼ばれていた紙袋を被っていた少女……「阿慈谷ヒフミ」は苦笑いを浮かべていた。
作戦のためとはいえ、それなりの量があるそれをドブに捨てるような行為には彼女も少し思うところがあるらしい。
……まぁ彼女の通う学校「トリニティ総合学校」では、直接的ではないがほぼ同義ととっても過言ではないことを平気でやる生徒が多いのだが。
そんな会話が繰り広げられていたその最中、どこからかバラバラというローター音やサイレン音らしきものが聞こえだした。
『……こちらr………んん、こちらピーター。応答してください』
『はいはい、こちらホワイト。どしたん?』
運転席の無線機から誰かの声が届き、運転手の黒装束……ホワイトというコードネームの人物が返答した。
『マーケットガードの一部の部隊がそちらに接近してます。指揮系統は未だ混乱状態ですが、周辺を哨戒していたヘリと装甲車の部隊が緊急で追手として編成されたようです』
『なるほどな。随分と外が騒がしいのはそれか』
『今そちらに傍受した通信を繋げます』
『―――追え!何としてもマーケットから逃がすな!!』
『本部!!本部!!クソ、やっぱり駄目だ!!本部に通信がつながらねぇ!!!』
『えぇい、本部の当直は何してやがる!!』
『関係ねぇ、俺たちでアレを仕留めればいい話だ!!……機関砲を使え!!』
――ガガガガガッ!!!
『……ッ、クソ!!連中早速撃ってきやがったな!!』
『くひひ、いやぁスリリングだねぇ!すっごい興奮するよぉ!』
『言ってる場合か!!』
車内に響く金属の衝突音。
貫通こそしてないが、音の大きさから弾薬はそれなりの大口径……
さらに接近されて撃たれようものならば、いくら装甲が張られているとは言えどこのバンも無事では済まない。
『チィ……ッ!!こちらイソップ!!イナバ、聞こえるか!!!』
『ひぃっ……き、聞こえてるよ』
『なんでもいい、後ろから追ってきているやつの足止めをしてくれ!!このままだとポイントΔにたどり着けるかも分からない!!』
『う、うん!なんとかやってみる……』
イソップと名乗った黒装束が無線機に支援要請を送った次の瞬間……
『〈――バギャッ!!〉……ん?なんの音だ?』
『知るか!!それより、もっとヘリを近づけ……のわぁぁッ!?』
『なッ!?そ、操縦が!?』
――キュオォォォン
『お、おい!?ヘリの様子が……』
『ま、まずい!!ぶつかるぞ!!』
『回避ぃぃっ!!急げぇぇぇッ!!』
――ズガンッ!!チュドォォォォンッ!!!!!
『ギィヤァァァァァァッ!?!? 〈ジジ… ピガッ〉』
外で爆発音が響くと同時に無線機から断末魔が聞こえ、直後に傍受していた通信が切れた。
『おぉ、見事に後ろの方で吹っ飛んだねぇ』
『……油断は禁物です。現在、マーケットガードの本隊が体制を立て直してそちらに向かい始めました』
『ホワイト、ポイントΔまではあとどれぐらいだ?』
『んー、もう後少しってところ。カウントは120ぐらいかな?』
『よし、なら投下準備をする。そのまま全速力で頼むぞ』
どうやら、黒装束の仲間がヘリを落として地上の装甲車ごと片付けてしまったらしい。
しかし無線機の向こうにいるピーターという人物曰く、追加の追手が既に迫ってきているのだそうだ。
無線のために車内前方の方にいたイソップが後方の方へと戻り、展開したままのトランクの中からその中身……
闇銀行から奪取した大量の紙幣を対策委員たちに渡した。
『カウントがゼロになったら私がドアを開ける。そしたらできるだけ広範囲にそいつをばら撒いてくれ』
「OK〜。何から何まで悪いね〜?」
『気にするなと言ったはずだ。私たちとしてもあんな奴らに我が物顔されるのは我慢ならないんだ』
『くひひ、あいつらの悔しがる顔を想像するだけで気分がいいねぇ〜。ま、派手にやっちゃってあいつらの顔に泥をべったり塗りたくっちゃいなよ!』
ホシノの礼に対し、黒装束の二人はサムズアップで返しながら思い思いに闇銀行とマーケットガード……もといブラックマーケットの小汚い大人たちをディスっていた。
彼らがどれだけ憎まれているのかがよくわかる話である。
『よし、ポイントΔが見えた。カウント30からお願いね〜』
『了解しました。それでは……30、29、28………』
カウントが無線機から聞こえ始め、対策委員達は手に持つ大量の札束を構えた。
『15、14、13…………』
どこかざわざわとした声が外から聞こえては遠くに流されている。
『7、6、5………』
イソップが壁に付いているスイッチに手を置く
『4、3……』
ボタンが押され、バンの後方のドアが開き出す。
『2……』
ドアが半分まで開き、晴天の空から強い日光が中に入ってくるのを感じる。
『1……』
完全にドアが開かれ、こちらのほうをぎょっとした顔で見る大量の不良やヘルメット団、その他ブラックマーケットの住民たちの姿が見える。
『0!!』
「よぉし、投げろ〜!!」
「皆さんに覆面水着団からのプレゼントです〜☆」
「あぁ、もう!持ってけドロボー!!」
「ん、しかと受け取っていって」
「あ、あはは……皆さんに幸運があらんことを」
この日、ブラックマーケットに新たな伝説が生まれた。
悪徳なる銀行から奪った金を貧しい民たちにばら撒き、武力によって圧政を敷いてきた企業という名の悪い大人達を成敗したダークヒーロー的な義賊。
後に犯罪王ファウストと、その配下とされている覆面水着団と呼ばれる彼女たちの伝説。
雪の如く空に舞う大量の紙幣とともに描かれた、ブラックマーケットの歴史の一幕であった。
いかがでしたか?
黒装束……一体ダレナンダロウナー(棒)
それはそうとして、盗んだ金はばら撒きます。
どうせ汚い手で稼がれた真っ当じゃない金です。
いつの間にか何処かに消えていて闇に葬られてもおかしくはないですね()
ついでにそのへんだけやけに目が血走った人たちで溢れてるのでマーケットガード達もまともに動けないでしょう(ゲス顔)
そういえば、その辺にやたらいい装備を持ったヘルメット団もいるなー(棒)
なんか対戦車兵器も持ってるけど、なんでだろうなー(棒)
まぁそんな訳で、また次の話をお楽しみに。