アパラチア帰りの外道の先生生活日記   作:SCOPEWOLF

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どうもこんばんは。
計五十連でドレスヒナと水着ティーパーティーの二人を当てちゃったまたしても幸運なラッキーウルフです()
引き運は確かに昔から強かったですけども……にしてもたった十回分しか10連石貯めてなかったのに、新衣装のティーパーティコンプに加えて、狙いのドレスヒナに至っては一発当てってマジですか?
思わずXで爆速ツイートしてましたわ。
そんなことはありましたが、取り敢えず本編をどうぞ


三十八話:痛み

「は〜い、ちょっと染みますよ〜♪」

 

「いッ……!?ふぅ、ふぅ……」

 

 

 

「ん、しばらく安静にしてて。」

 

「……ありがとう。」

 

 

 

「くふふ〜。ありがとうね、めがねちゃん♪」

 

「え、えっと……どういたしまして…?」

 

 

 

「ほら、あんたも安静にしてなさい。」

 

「あ、ありがとうございます……。」

 

 

 

尋問の後、私達は便利屋の子達の手当てをするために彼女たちを保健室へと運んだ。

 

みんな立つのもやっとな状態だったため、私やシロコ、ノノミが腕と肩、胴体の怪我だけだったムツキを除いた三人を抱えるように運んでいた。

 

負傷がもっとも激しかったアルは今もノノミが手当てしており、シロコとの戦闘の傷に加えてホシノに殴られた時にできた傷まで丁寧に処置されていた。

 

尚、今この場にはホシノは居ない。

 

セイジさんが彼女だけを教室に残し、他の皆を私に任せて何か話をしているようだ。

 

……まぁ、今の便利屋の子達と一緒にするわけにもいかないだろうし、それに関して私からはなにも言うことはない。

 

「……ホシノ先輩、急にどうしたのでしょうか?」

 

ポツリとアヤネがそう呟いた。

 

「ん……先輩、いつもと違ってなんか怖かった。」

 

「確かに襲撃されたことは腹立つけど……なにもここまでしなくてもいいじゃない。」

 

「う……それはわる……い゛ッ!?」

 

「あっ、大丈夫ですか?ちょっと染みちゃいました?」

 

「ふぅ……ふぅ……えぇ、大丈夫よ。」

 

そのつぶやきに対し、シロコとセリカが各々に思うところを口に出した。

 

それに対してアルが謝ろうとしていたが、どうやら傷口に消毒液が染み込んでしまったらしく、ノノミに心配されながら悶えていた。

 

「"……今はセイジさんに任せよう"」

 

「……先生?」

 

私の言葉に、アヤネが不安そうにこちらを見る。

 

「"あの人はろくでもないところはあるけど……でも、間違いなく生徒のために行動してくれるから。"」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……うへぇ〜。それで、話ってな〜に?」

 

「まぁそこに座れ。何か飲みたいものはあるか?」

 

「じゃ、ホットミルクでもお願いしようかな〜?」

 

「スミス、ミルクをホットで淹れてやれ。」

 

『かしこまりました、旦那様。』

 

尋問が終わったあと、俺は小鳥遊だけを自室へと連れて来ていた。

 

自室として使用している空き教室には、執務用の教卓と隅に追いやられた椅子と机……そして、今は簡易的なキャンプ道具等を使いながらコーヒーとホットミルクを作っている、秘書役のMr.ハンディ「スミス」があるだけだ。

 

「ずいぶんと過激なパフォーマンスをしてくれたな。どういうつもりだ?」

 

「うへぇ……おじさんとしては先生の方はちょっと甘いんじゃないかなぁ〜?」

 

「質問を質問で返すとはいい度胸をしてるな。」

 

軽く言葉を交わしつつ、スミスが運んできたコーヒーを手に取る。

 

……今日は深煎り豆か。

 

「……少なくともあの場であいつらを痛めつけたところで、無駄に反抗されてボロ雑巾のまま矯正局にぶち込むだけで終わっていた。奴らは奴らなりに便利屋としての矜持があるだろうしな。」

 

「ふ〜ん。でも、いつ裏切るかも分からない不確定要素をずっと抱えるより、さっさと無理矢理にでも吐かせたほうが手っ取り早くていいんじゃないの?」

 

「その考えこそ甘いな。裏の人間は信用と信頼を重んじる。下手に力で従わせようとしたところで、それこそ反逆して情報もクソもなくなるのがオチだ。」

 

「元々の依頼主から乗り換えさせようとしてる時点で、信頼なんてこれっぽっちもないじゃん。あの子たちが本当に裏切らないって保証もないんだし。」

 

「乗り換えについては、俺から後で入れ知恵でもしとけば対外的な信頼も大して減らん。減ってもどうせ襲撃を依頼したクソどもぐらいだな。」

 

「……ずいぶんと肩を持つんだね。そういえば同業とか言ってたけど……貴方は先生じゃないの?」

 

問答の末、小鳥遊はこちらを疑うような鋭い視線を向けてくる。

 

まぁ……そうだな。

 

「半分はそうだが、もう半分は合っている……とでも言っておこうか。」

 

「……そっか。取り敢えず先生ではあるんだね。」

 

小鳥遊はスミスが手渡したホットミルクに口をつけつつ、答えを聞いてもなお探るような視線を向け続けている。

 

「なにも同業のよしみだけでは俺も助け船は出さん。少なくともあいつらにはそれなりの利用価値がある。」

 

「利用価値……ねぇ。まるで悪い大人みたいだなぁ〜。」

 

「悪いかどうかでなら、確かに俺は悪い側の人間だろうな。」

 

「……へぇ?」

 

俺の言葉に小鳥遊は意外そうに……その上で隠そうともしない警戒心を強く滲ませながらこちらを見据えてくる。

 

「悪いとは言うが、俺は目的のために手段を選ばないだけだ。お前の想像するような私欲で子供を誑かす畜生どもと一緒にされては困る。」

 

「先生はそうじゃないとでも言うの?悪い大人なのに?」

 

「悪いとは言っても、方向性や目的でその性質は大きく違う。信用できるかどうかは別としても全員が全員同じだとは限らんな。」

 

「そうだな……あえて言うなら、俺みたいな目的のために多少後ろ暗い手でも使える人間は、逆に自分の利益のために利用してやるのが一番だ。」

 

「……それ、自分で言うの?」

 

「俺としてはお前たちを多少なりとも利用している自覚はあるからな。ギブ・アンド・テイク……利用し利用されで公平なほうが都合が良い。」

 

「利用し、利用され……ねぇ?」

 

小鳥遊は苦々しそうな顔をしつつ、なにかを考え込む素振りを見せている。

 

……まぁ、何かしら思うところがあるのだろう。

 

「もちろん、これは俺の考え方であって他の悪い大人までそうとは限らん。」

 

「例えばそうだな……俺も時折使う手だが、嘘と真実を混ぜて伝えたりとかな。」

 

「……というと?」

 

「ざっくり言えば根拠や証拠のある事実を伝えつつ、自分に都合がいいように話が進む嘘を混ぜる手法だ。それなりにやり手の詐欺師とかが、これをシレッと自然に混ぜ込んでくるぐらいには常套の手段だな。」

 

「うへぇ……すっごい汚いじゃん。」

 

「悪い大人が小綺麗な事をしてくるとは思うなよ?」

 

ばっちいものでも見たように顔を顰める小鳥遊をよそに、俺は残りのコーヒーを一気に飲み干した。

 

「あくまでこれは基本の騙し方であって、応用を利かせた手段は腐る程にある。ま、騙されたくなければ焦らずしっかりと話を聞いたうえで、言葉の裏を探ってみることだな。」

 

「うへぇぇぇ………。おじさん、国語は苦手なんだよね〜。」

 

「言葉と情報は力だぞ。下手な銃や拳よりもよく効く。」

 

「……先生って、そんななりでインテリ系なの?」

 

「知らん。少なくとも、俺より遥かに地頭が良い奴なんぞそこら辺にゴロゴロと転がっていたな。」

 

「うへぇ、外の世界って怖いところだねぇ〜。」

 

果たしてウェイストランドのアレを怖いで済ませて良いのかは分からんが……

 

まぁ、知能だけはやたら高い馬鹿や猿が当たり前のように湧いてた世界だ。

 

インテリ野郎だからといっても、なにか特別だなんてこともないだろうな。

 

そんなかつての思い出を振り返りつつ、その後もしばらく小鳥遊と説教交じりの討論を続けるのであった。




いかがでしたか?
ちょっと会話内容に困って脳が沸騰しかけたのはココだけの話…。
まぁ冗談抜きに気温だけでも脳が沸騰しそうなので、皆様健康にはご注意を。
それでは、また次の話をお楽しみに
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