名無しの狼改めましてSCOPEWOLFと申します。
いやはや……色々と計画の変更等はあったものの、こうして本来の名義で活動していけると楽なものです。
さて、数話前にも前書き辺りで話したと思いますが……
はい、誕生日が被ってるキャラというのは便利屋68平社員「伊草ハルカ」です。
いやぁ……まさか誕生日一緒だとはブルアカ原作始めた時には思いもしなかったですね。
割と気に入ってるキャラだったのもあって、知ったときは某エネルさんの顔になりましたわ。
まぁ、そんなことはさておきまして……
ハルカ、誕生日おめでとうございます。
それでは本編をどうぞ
追記:ちなみに今回の話では出ません。
追記その二:あと、ブルアカのイチオシキャラは別です。
「……えぇっと……これってどういうことなのでしょうか……?」
「ん……誰もいない。」
「うへぇ……ちょっと遅かったかぁ。」
先ほどまで爆発等によって騒がしかった住宅街付近の一角。
あちこちの砂が吹き飛び、クレータや空薬莢があちらこちらに散らばって存在する真新しい戦場跡地。
〇〇先生率いるアビドス廃校対策委員会は、途中で学校の方へと向かっていたシロコやセリカと合流した。
事情を聞き、セイジの援護のために全員で現場へと急行したのだが……。
来てみればご覧の有り様。
既にヘルメット団の姿はどこにもなく、戦っていたはずのセイジの姿も見当たらない。
「もしかして……攫われたのでしょうか?」
「う、ウソ………そんな……ッ!?」
ノノミのその推測する声を聞き、セリカは絶望するように頭を抱える。
「わ、私が……私が一人で行動してたから……」
「"……大丈夫だよ、セリカ。きっと、彼なら……セイジさんなら無事に撤退してるよ。"」
おのれの行動に対して助けてくれた恩人がひどい目にあってるかもしれない。
そう頭の中でぐるぐると思考を回し続けている彼女に対し、〇〇先生は優しく声をかけた。
「なんで……なんでアンタはこんな時でもそんな風に笑って……!!」
「"多分だけど……セイジさんは別に捕まったりとかはしてないと思う。"」
〇〇先生はいつもと変わらない笑顔で……
かつ、穏やかな優しげな口調でセリカを諭していく。
「"あの人はそんなヘマは踏まない。今この場にいないのは少し気にかかるけど……明日にはいつも通りに学校に来てると思う。"」
「……なんで、そんなことが言い切れるのよ……!!」
「"あー……うーん……それに関しては私の口から詳しくは言えないけど……"」
彼は歯切れの悪そうな顔をしつつも、セリカの目を見て〇〇は一言……
「"あの人は、仕事はなんとしてでも計画通りに完遂させるタイプの人だから。"」
そう、彼は言葉を返すのみだった。
……翌日……
「ほ、本当に帰ってきているのかしら…?」
「う〜ん、おじさんもそれはわかんないなぁ〜。」
「きっと、無事に戻ってきていらっしゃいますよ☆」
朝、登校直後のアビドス高校の玄関にて。
セリカを中心に、アビドス廃校対策委員会の一同は教室へと集団で固まって教室へと向かっていた。
彼女たちの話題は、昨日〇〇先生が言っていたセイジ先生についてのことだった。
彼は何でもなさそうに、セイジについて今日には何食わぬ顔で帰ってきているだろうとは言っていた。
そうではあるものの……
「ん、セリカは心配性。」
先輩たちはこの通り。
全く何も、彼について心配などしていない。
だが、いくらそこら辺のチンピラよりもここが弱いヘルメット団とは言えど、その数に頼った暴力は脅威以外の何物でもない。
自身の先輩……例えばホシノなどのような一騎当千の力を持つ生徒がやるのであればまだしも、セイジは外の世界からやってきたヘイローのない人間。
〇〇と同じく、平和ボケした外の世界の住人と考えるたびに嫌な想像ばかりやってくる。
成すすべも無く、あの機械の鎧を壊されてしまった彼の姿を思いがけずも想像してしまうたび。
セリカの……彼女の背筋が凍る感覚は止まない。
もし、教室の部屋を開けようとも……
いくら時間が経とうとも彼が居なかったら…?
まだ、助けてもらった礼すらも言えていないのに……
助けられただけで、肝心な時に何もできなかった自分が恨めしい。
だからこそ、彼にはお礼をしっかりと言いたい。
胸中を察してか、アヤネはセリカを支えるかのように寄り添う。
彼女もまた、状況だけを聞くのであれば彼が無事に戻って来るとは思えなかった。
先輩方は謎の信頼のようなものを抱いているが、アヤネにはどうしてそう確信できるのかが分からない。
〇〇先生もそうだ。
聞けばあまり折り合いがいい仲では無いらしい。。
なのに、なぜそこまで彼を信頼することができるのだろうか?
答えは考えようともでてこない。
ならば……
(もう一度お会いして、しっかりとお話をしないと……!!)
根拠は無いが……彼の無事を祈るしかない。
そうして、彼女たちはいつもの教室へとたどり着く。
アビドス廃校対策委員会の張り紙がされた会議室。
固く見守られつつ、委員長であるホシノがその戸へと手をかけ、ガラガラと言う音と共に開く。
いつも通りの教室。
その中に、一つだけいつも通りではないものがあった。
「………」
まるで石像のようにそこに佇む者。
鉄の仮面でも被っているかのように変わらない鋭い目つき。
怒っている……わけではないのだが、顰めっ面とも言い難い不機嫌そうにも見える表情。
見た限り、全くと言っていいほどに傷などが存在しない……
彼が……セイジが相も変わらない様子でそこにいた。
「えっ……あっ……」
思わずというべきか……セリカは言葉を詰まらせた。
先生や先輩方が言うように……
彼は、まるで何事もなかったかのようにそこにいたのだ。
「ほら、セリカちゃん」
とんっ、と。
軽く背中を押された。
声と手の位置からして、おそらくホシノだろうか?
(……余計なお世話よ!!)
内心彼女に対してキレつつも、こうして背中を押された以上は応えねばならない。
「……先生!昨日はその……助けてくれて、ありがとう!!」
羞恥心と照れる気持ちを抑え、セリカはセイジへと感謝の言葉を贈るのだった。
いかがでしたか?
正直、原作に沿いつつもほとんどオリジナルチャートになっているのでこれでよかったのかは不安なところ。
でも、下手に原作通りにしすぎると〇〇先生はまだしもセイジがなぁ……
大本のコンセプト考えるとまぁ仕方ないね☆
そんなわけで、また次の話をお楽しみに