とある東京のイベントから帰ってきて足がぶっ壊れかけつつ、なんとか仕上げれました。
いやぁ……ほんと人が多くて大変でございました。
秋葉原とかにも少し寄りましたが、ブルアカの広告がどーんと貼られてましたね。
メロンブックスさんも大量の同人誌やCDを置いてましたし、ものすごい人気なんだなぁと改めて実感しましたわ。
多分、この作品が私が書いた中で一番評価高いのもブルアカの看板パワーなのでは…?(いやそのとおりなんでしょうけども)
これは私自身ももう少し作品のクオリティを頑張って上げていかないとなぁ……。
そんなわけで本編をどうぞ
追伸:投稿直後、お気に入り登録者が111人になりました。
ところで将軍、次の執筆予定だ。
――状況開始
そんな声が静かにその場へと響いた。
「ヒッ……!?」
その時、ヘルメット団たちは武器を扱う手を止めた……いや、止めざるをえなかった。
彼女たちは決して何か特別な訓練を受けたりしているわけではない。
だが、そんな彼女たちでも感じれるほどソレは濃密で……透き通るかのようにスッと入ってきて……
そして、とてつもない恐怖を容易に感じ取れる程に凶悪なナニカだった。
その時、彼女たちは自分達が何を相手にしているのか……それを本能的に悟った。
ソレは、自分達とは根本から違う悪……
命を刈り取る、死神の如き悪意と殺意の塊であるのだと。
「ひ、ひるむなぁッ!!あ、相手はたかがオンボロの……」
そうリーダー格のヘルメット団が発破をかけた時……
――ガラン……ズンッ!!
突然、ソレは先ほどまで身を守るために使っていた巨大な板……盾を投げ捨てて突撃してきた。
「ヒッッ!?!?う、撃てぇ!!!!」
「く、来るなぁぁぁぁッッ!!!」
それに恐怖したヘルメット団たちは引き金を強く引き絞った。
バラバラと弾がばらまかれ、ブシュゥゥッとFlak41改が何回もその発射音を響かせて砲撃する。
その弾たちは余すこと無くソレへと吸い込まれるように飛んでいき……
「な、なんでッ!?」
「と、止まらねぇッ!?どうなってやがる!?」
着弾は、した。
だがソレは……セイジは止まらない。
アサルトライフルのライフル弾が、Flak41の砲弾が、ヘルメット団の1人が持っていたロケットランチャーの弾が……
全てが被弾し、弾かれ、時に大きな爆発を受けようとも……
止まらず彼女たちへとまっすぐに迫っていた。
そして……
『仕置きの時間だ、この不良娘どもぉぉッ!!』
「「「「ギャァァァァッ!?!?!?」」」」
ベギッ、ボゴッ、ズドンッ、ゴシャァッ!!
人体から鳴ったとは思えないほどの鈍い音を響かせ、圧倒的な数で優勢だったはずのヘルメット団たちは次々に吹き飛ばされていった。
「……こんなものか。」
暴風が去った後のように静まり返ったアビドスの一角。
数十ともいかない程度の数ではあるが、セイジを除いてその場にいるもの達は一人たりとも動かない……いや、動けない。
死屍累々の体で無造作に転がされたヘルメット団の武器を回収し、軽く縄で縛りあげた彼はヌカ・コーラで一服していた。
絵面があまりにも酷いため補足するが、先に仕掛けたのはセリカを襲ったヘルメット団であり、彼はあくまでそれを制圧しただけである。
決して一方的に暴力を振るって拘束しているわけではない。
「ア………ガァッ………」
「ん?……仕留め損なったか。」
拘束したヘルメット団……
そのうちの一人がうめき声を出しながら目を覚ました。
「て……めぇッ……いったい…………ッ!!」
目を覚まし、セイジを睨むヘルメット団員。
セイジはそんな彼女に手に持っていた拳銃の銃口を向け……
「……ふむ。」
引き金を引かず、その銃口を下ろした。
「……ハッ……ばれ……たか。」
「中々良い根性だ。……だが、詰めが甘いな。」
そう言いながらセイジはヘルメット団員の手……
そこに握られたもの目掛けて蹴りを入れた。
蹴り飛ばされたそれは大きく宙を舞い……
――パンッ、ドォォンッ!!
拳銃ことシングルアクションアーミーに撃ち抜かれて大爆発を引き起こした。
「捨て身で使うにしても、随分と派手な花火だな。どこでこんな物を調達した?」
「言う訳……ねぇだろうが……ッ!!」
切り札だったのだろうそれを見破られて蹴り飛ばされても尚、彼女の目は死んでいなかった。
どこかに隠していたのだろうナイフを引き抜き、彼目掛けてそれを突き出した。
が……
「……フンッ。」
「ぐぉエッ!?」
既にパワーアーマーを脱ぎ、生身である筈の彼にその刃は突き立てられることはなかった。
代わりにヘルメット団の視界は急に回転がかかり、背中に強烈な衝撃が走ったことで自分が投げ飛ばされたことに気がついた。
「そんな付け焼き刃が刺さるとでも思ったか?」
「グッ……そぉ……」
もはや意識を保てているのすら奇跡と言ってよいのだろう。
彼女は身体を動かすこともできず、ただセイジを睨みつけていた。
「……いい目だな。なんとしてでも勝利に食らいつこうとする……獰猛な野犬の目だ。」
「………」
「だからこそ聞く。なぜ、ヘルメット団なんぞにいる?」
もはや何の抵抗もすることができない彼女に対し、セイジはそんな疑問を投げかける。
「……あたしだって……最初っから……こんなんじゃなかった。」
ポツリと、息も絶え絶えながらも彼女は口を開く。
「大して強くもないのに……イジメられた友達を庇って……今度は私まで学校の奴らにイジメられて……あたしも……あの子も……学校に居場所なんて無かった……」
「………」
「でも……ヘルメット団は……違う……!!確かに、悪いことなんて……もう覚えてないくらいやった……。」
「でも……でも、ここの連中は……あたしたちをイジメなかった……!!みんな、あたしやあの子に……居場所をくれた……!!」
「てめぇみたいな…………てめぇみたいな先公に……あたしらの気持ちがわかるか…ッ!?虐げられても……誰も助けないッ!!こんな……弱者の気持ちなんて……ッ!!」
彼女のその怒号には、いつの間にかこの世の不条理を嘆くかのような涙が混ざっていた。
「……なら、這い上がれ。」
一言、セイジは静かにその言葉を口にした。
「……は?」
「這い上がれと言っている。」
「てめぇ……なにをッ……!!」
セイジはヘルメット団員の胸倉を掴み上げ、真正面から彼女の目を覗き込んだ。
「お前に自分の力で這い上がれ無いなら……俺がお前に力と存在する意味を与えてやろう。」
「は……あ……?」
ヘルメット団員には、目の前の大人が何を言っているのかが分からない。
力を与える?
存在する意味を与える……?
なんのつもりなのかも分からないが……彼女は、セイジのその目から視線を外すことができなかった。
「そうだな……条件を飲むなら、お前の仲間達を見逃してやろう。後はそいつらの自由だ。」
「何を……言って……?」
「なに、簡単な話だ……」
セイジは怯えの混じるヘルメット団員の目を見つつ、ソレを告げ……
気絶したヘルメット団達が起きる頃には、その場には一つの封筒が残るのみであった。
いかがでしたか?
一体、どんな条件を飲ませたのか……
一応言っておきますが、彼は基本的に下心とかは無いものと思ったほうが良いですね。
〇〇先生はまだしも……彼にそんな欲求が存在するのだろうか?
まぁ〇〇先生も基本的に聖人マインドしてたら下心は無いようなものになるでしょうがね。
それでは、また次の話をお楽しみに