アパラチア帰りの外道の先生生活日記   作:SCOPEWOLF

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こんにちは。
このところ、モンスターをハントするゲームのベータテストにかかりきりで作業に手がついておりませんでした。
……それでもテストの空いた期間にアパラチアで正式な軍人登録をしたりプレイヤーと血みどろのPKファイトをしたりはしてたんですが。
あと、多分一部の方は気になっているだろう本作オリジナルプロテクトロンの「ドライブボット」君の大雑把な情報についてあとがきにて軽くご説明させていただきます。
……別に設定パクって使ってくれてもいいんですよ(自惚れ)

それでは本編をどうぞ


十三話:アビドス高校③

「うへぇ、適当にしてたら勝っちゃったねぇ。」

 

『カタカタヘルメット団、撤退していきます!!』

 

「二度と戻ってくんじゃないわよ!!」

 

アビドス高校に到着して間もなく。

 

アビドス廃校対策委員会の生徒たちと顔を合わせたタイミングでアビドス高校に襲撃者が襲来した。

 

襲撃者はアビドスで活動している不良生徒の集団と聞かされていた「カタカタヘルメット団」。

 

情報を渡してきたセイジ曰く、「個々はそこら辺のスケバンよりも弱いが数と装備の質だけは無駄に高い」との事らしく、実際に攻め込んできたヘルメット団は戦車まで引き連れていた。

 

幸いにも戦車に関してはドライブボットが対応し、車体後部に仕込まれていたらしい小型の対戦車ミサイルの直撃で破壊されたが、それにしても非正規の兵器がこんなところにまで流れてきているのはかなりの問題なのだろう。

 

戦闘終了後、コルトは持ち込んでいたPCに接続して報告書を作成していた。

 

確認のために見せてもらったが、内容はほとんどカタカタヘルメット団が運用していた兵器やその運用方法についてだった。

 

戦車は完全に破壊してしまったので出所についてはいまだ確定してないが、コルト曰く「ブラックマーケット辺りが怪しい」とのことだった。

 

それはそうとして、突然の事態故にアビドスの生徒たちを指揮して自身も戦闘に参加していた。

 

もっとも、相変わらず後方からの指揮ではあったのだが。

 

ただ、それでもアビドスの子たちからは好評気味であり、いつもよりも連携がとりやすかったといわれてうれしく思えた。

 

最初こそ情けない姿を晒してはしまったが、それなりの信頼は得られたと思いたいところだ。

 

そして、戦闘の後始末を終え……

 

「……はい、ホシノ先輩。こちらに署名してください。」

 

「ほ〜い、わかったよぉ〜……っと、これでいいかな?」

 

「"……うん、問題ないね。ありがとうホシノ。"」

 

「礼を言うのはむしろこっちの方だよ〜。」

 

無事、アビドス高校のトップである生徒「小鳥遊ホシノ」から受領書へのサインをもらうことができた。

 

「"はい、コルト。これで問題なさそう?"」

 

『書類をスキャン中………はい、これで問題ありませんね。早速マイスターに報告いたします。』

 

サインが入った受領書をコルトに預けると、すぐにそれをスキャンしてまだD.Uに居るはずのセイジに送信してもらった。

 

これで、後はセイジがこちらに支援物資を運んできてくれるのを待つだけだが……。

 

「ところでなんだけどさぁ〜。こうして支援も受けられたし、ちょっとおじさんに作戦があるんだけどぉ……」

 

「えっ?ホシノ先輩が作戦!?」

 

しかし、そのタイミングでホシノが何かを計画しだした。

 

どうしよう……先生としては支えてあげたいが、セイジのこともある。

 

あまり迂闊にポンポン進めていると、自身だけではなくこの子たちまでセイジに……

 

……いや、その時は自分が責任を全て取ればいい。

 

たとえセイジの矛先が生徒たちに向こうとも、何としてでも自分がその責も負おう。

 

それが、自分のすべきことなのだから。

 

どうやらホシノ曰く、作戦というのはヘルメット団の拠点を逆に攻めてしまおうとのことだ。

 

たぶん、悪くはないと思うが……

 

規模次第では自分が持ち込んだ分だけでは物資が足りないかもしれない。

 

『〇〇先生、セイジ先生からの伝言です!!』

 

そうこう頭の中で考えている時、ふとシッテムの箱のアロナから声をかけられた。

 

一旦、対策委員会の皆に電話の名目で席を外すことを伝えて外に出る。

 

「"……それで、アロナ。伝言って言ってたけど……"」

 

『はい!!【後四時間でそちらに到着する】とのことです!!』

 

「"よ、四時間!?早くない!?"」

 

アロナから伝えられた内容に驚愕する。

 

自分がここに来る時は渋滞やら事故の迂回やらで時間を食ってしまって二日もかかったが、セイジが伝えてきた到着予定時間はなんと四時間。

 

たとえ事故などがなかったとしても、精々一日半ほどはかかるはずだ。

 

「"アロナ、セイジさんの移動手段とか何かしらないかい?"」

 

『えっとですね……セイジ先生は航空機でこちらに向かっているそうです。』

 

「"航空機……?えっ、そんなのシャーレにあったっけ…?"」

 

思い返すが、そんなものをシャーレの施設内で見かけた覚えがない。

 

というか、もしあったのならそれでここまでこれたはずなのだが……

 

『それが、その航空機は昨日シャーレに配備されたばかりの備品らしいです。記録だと、製造元はコルトさんやドライブボットさんと同じ会社とのことになっています。』

 

「"コルトやドライブボットと同じ……っていうことは、セイジさんが作ったのか。"」

 

リコンストラクション・ウェイストランド。

 

自分たちがキヴォトスへやってきて3日ほど経った頃にセイジが起業した会社だ。

 

今のところはこれと言った大きな事業は行われていないそうだが、彼が元いた場所で製造されていた様々なロボットを生産する為にD.U郊外の一角に工場を構えている。

 

元々は軍需工場だった工場を改装し、ユウカ越しに紹介されたというミレニアムサイエンススクールの生徒達の協力の下様々な用途のプロテクトロンを生産しているらしい。

 

ドライブボットもそんな中で生産された急造の試作品と聞いている。

 

他にもインフラ整備用や警備用、消防から救急まで様々なバリエーションのプロテクトロンを開発しているとのことだ。

 

……因みにこれはコルトからこっそり教えられたことなのだが、試作品のプロテクトロン達の内「エンジニア部」という部活の子達が作った機体たちには自爆機能がつけられているらしい。

 

具体的にどの機体なのかは教えられなかったが、セイジが特に問題にしてない辺りそのへんは大丈夫なようだ。

 

話を戻すが、そんな会社で生産された航空機。

 

恐らくは彼が元いた場所という「アパラチア」で使われていたものなのだろうか?

 

話に聞くとキヴォトスよりも文明レベルが低いどころか、文明が崩壊した場所とまで言われる場所らしい。

 

本当に、そんな場所で作られていた航空機がこのキヴォトスでも通用するのだろうか…?

 

そもそも、そんな場所にまともな航空機なんてあるのだろうか…?

 

とにかく不安しかないものの、そうも言っては居られない。

 

「"アロナ、セイジさんに伝言を頼めるかな?"」

 

『了解しました!!どのような伝言でしょうか?』

 

「"「アビドスの子達とカタカタヘルメット団の拠点を制圧しに行きます。もしよろしければ力を貸してください」っていう感じでお願いできるかな?"」

 

『分かりました!!しっかりお伝えします!!』

 

そう言ってアロナが画面から消えた。

 

恐らくセイジの下へと行ったのだろう。

 

一先ずは連絡も入れた為、あと自分に出来ることはアビドスの子達と作戦をまとめるだけだ。

 

たとえ彼の協力が得られないのだとしても、自分は自分にできることを精一杯やるだけだ。

 

覚悟を改め、対策委員会の皆が集う部室へと再び足を運ぶのだった。




さて、それでは以降にドライブボット君の大雑把な情報を……

•ドライブボット
スケバンが運用していた違法流通の軍用ジープに、プロテクトロンを制御端末として無理やり組み込み、搭載させた試作型自動運転車両。
運転席と助手席を丸ごと潰し、その中央にプロテクトロンの上半身部分を無理やりくっつけた外見をしている。
一応軽く装甲の強化などをしているため普通のプロテクトロンよりも頑丈ではあるのだが、その一番の特徴ともいえる強化は頭脳に施されている。
安全運転の為にミレニアム製の強力なセンサーや、法定速度や交通マナー等を厳守する論理回路を何重にも取り付けられ、特定の状態にならない限りはそれを破らないように厳重に設定が施されている。
護衛機としての実験も含んでおり、防衛モード時にはプロテクトロン本体の横に無理やり取り付けられた機関砲代わりの固定機銃化された押収品のトンプソンや車両後部に収納されている(エンジニア部製の)試作小型ミサイルタレットを展開して戦うことが可能。
ただし、これら武装は急造で無理やり取り付けられたこともあって自動リロードが効かない仕様となっている。
なお、当機には一定以上のダメージを負った際に発動する「最終防衛プロトコル」なるシステムも搭載されているが、詳細は明らかではない。

……とまぁ、こんな感じです。
粗製とはまさにこのことかと言わんばかりの品ですねぇ……
そんなわけでまた次の話をお楽しみに
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