「広島の名士」と呼ばれた男、路上生活の「広島太郎」さん亡くなる 奇抜な格好で繁華街に出没、最期は施設で
広島市中心部の繁華街で路上生活していた通称・広島太郎さんが9月下旬に亡くなっていたことが分かった。70代後半だったとみられる。関係者によると、施設に入所し、闘病していたという。 【画像】広島太郎さん 広島太郎さんは、多くのぬいぐるみや時計を身に着けた奇抜な格好で知られ、1978年3月の中国新聞夕刊では「広島の名士」の見出しでインタビュー記事が掲載されていた。 1989年には、寝ていた際に紙や布で飾り付けた手押し車が焼ける被害に遭った。2001年に息苦しさを訴え、市消防局が急患として運ぼうとした際には9病院に受け入れを断られ、路上生活者への対応や職業倫理を社会に問う形で、ニュースとなった。近年は姿を見かけないことも増えていた。
SNSで話題、広島太郎さん「亡くなったの?」
中国新聞が「広島太郎」を含む投稿を、分析ツール「メルトウォーター」で探ると、「え???? 亡くなったの??」「そうだったんじゃね。確かに最近見かけんようになったなーって思いよったわ」などと、驚きの反応が目立った。「広島の街で彼を見かけない日々が寂しいよ~。心からご冥福をお祈りします」などと、故人を追悼するメッセージが並んだ。 生前の思い出や目撃情報の投稿も相次いだ。「マクドナルド広島本通店でアルバイトをしていた四半世紀前、毎朝会うのであいさつしていたら返してくれるようになったのを覚えています」「ぬいぐるみをたくさん積んだリヤカーを引きながら本通り近辺を歩き回っていた姿、何度も見かけたことがあります」などと、当時を懐かしんだ。 投稿者の中には、広島太郎さんの存在を広島の街の「象徴」としてとらえていた人もいた。「30代以下の広島人にとって、広島太郎は『生まれたときからそこにある(いる)』存在だ」「太郎さんの自由を許容できる、ゆとりある町は維持していきたい」 広島太郎さんは亡くなるまで施設に入所し、闘病していたという。「施設に入られてたのね。なら最期は温かいお布団で眠る生活だったんだ。お疲れさまでした」との声もあった。
中国新聞社