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DownDetectorというサイトを障害発生の情報源として扱っている人々に見てほしい記事

はじめに


こんにちは。
あなたは、Twitter(X)やその他サービスで通信障害などが起きているときに、「DownDetector」というサイトの以下のようなスクショを貼ったことがありませんか?見たことがありませんか?

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DownDetectorトップページのグラフ


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X(Twitter)のページの報告マップ

今や何かしらの通信障害が起きた時にTwitterにおいてそのスクショを見ない時はありません。
大手ニュースサイトやテレビなどでも名前を見ることがあります。
そのくらい世間一般にこのサイトの存在は広まっています。

しかし、結論から言うと「DownDetector」というサイトを障害が発生しているという情報源として扱うのは間違っています。

一体このサイトを情報源として扱うことの何が悪いのか?
このnoteは、DownDetectorの仕組みを知って、使い方を改めてほしいという希望をもったものになります。

DownDetectorとは?仕組みとは?

「DownDetector」とはどういうサイトであるかを説明したいと思います。
DownDetectorは、各SNSなどにおける障害に関するような投稿内容の投稿数、もしくはサイト上やアプリでのユーザーによる報告を元にグラフなどで表しています。
要はクチコミサイトで、もしかして障害起きてるのでは?みたいな程度の確定的ではない情報も採用してしまっています。

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DownDetector内ソーシャルメディアからの報告情報

「Twitter」、「障害」、「エラー」、「繋がらない」などの文言が入っていたらTwitterの障害発生の報告として採用されます。

ユーザーがDowndetectorに問題の報告をします。ウェブ上のソーシャルメディアなどからも、問題指標を収集します。

問題の報告はリアルタイムで検証・分析され、サービス障害などの可能性を監視します。

問題報告数がそのサービスのベースライン(一般的な平均値)を大幅に上回った場合、インシデントが検出されます。

https://downdetector.jp/about-us/

DownDetector側のサイト説明として、上記のように記載されています。
あくまで可能性であることも示されています。
よく読めばどういうサイトであるのかはわかるのですが、そこまで見る人間は稀有でしょう。

DownDetectorを情報源として使うことの何が悪いの?

  • 間違った情報もカウントされている

  • あくまで可能性であり、参考程度でしかない。信憑性が低い

  • 情報源、確定情報として扱ってしまう人がいるせいで、他の人もそれを正しい情報だと信じてしまう

このサイトにおいて、グラフなどで表示されているものを「障害が発生している/してない」の情報源として扱うことは非常に間違っています。
可能性であるとわかったうえで利用するならまだいいのですが、多くの人々はこれらを確定情報として扱ってしまうことが多いです。

DownDetectorにおいて示された情報は、前述通りあくまでSNSなどの投稿を元にしたものであり、本当に各サービスにグラフ通りの障害が発生しているという保証はないからです。
各サービスに直接障害起こってる?と聞いているわけでもありません。
あくまで口コミを集めたサイトとなります。

別に、障害があるという投稿が多いということは障害が起こってるということじゃん!みたいな思考をする方も多いと思います。
ですがあくまで可能性であり、確定情報ではありません。
でも確定情報のようにつぶやく人が多いために確定情報だと勘違いしてしまう人が跡を絶ちません。

食べログの数値が低いからって必ずしもまずいというわけではない。あくまで口コミは個人的意見であり、確定的ではない。それと似たような感じだと思っています。

つまりDownDetectorが悪いというよりは使う側の問題ではあります。
そのためDownDetectorの仕組みを理解し、情報源としては参考程度にしかならないということを理解してほしいと思っています。

実際、DownDetectorによる誤報や誤解を招く可能性もあります。

DownDetectorによる誤報・誤解を招く例その1

というわけで、DownDetectorの情報を原因とした誤解を招く例を紹介します。

AさんがSNSで、「ドコモで障害起きてるっぽいけど、ソフトバンクは使えるっぽい!」とつぶやいたとします。
するとその情報は、DownDetectorにおいてはドコモの障害発生という情報だけではなくソフトバンクの障害発生とも認識されてしまいます。

そんなツイートが増えたとき、ドコモとソフトバンクのグラフは上昇していきます。
その状態のグラフのスクショを貼ると、それを見た他の人はソフトバンクでも障害が起きているのか?と思う可能性があります。
そのスクショを見て、Bさんが「ソフトバンクも障害起きてるの?」とつぶやいたら、ソフトバンクも障害が起きているかのようにグラフで可視化されるようになっていきます。


「Twitterが繋がらないからYoutube見てようかな」
「昔はドコモが繋がらないこともあったけど、今はauに変えたから大丈夫だわ」

上記のポストも、記載されているサービスすべてに障害として記録される可能性があります。

DownDetectorによる誤報・誤解を招く例その2

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X(Twitter)のページの報告マップ

特定のサービスが全国で利用できない場合、SNSでの報告は必然的に人口が多い場所からの報告が多くなります。
するとDownDetectorのマップでは、都市部が赤くなります。
それを見た人は、都市部で障害が起きてるんだ!!と勘違いします。

障害が本当に起きているのかは確定できないし、都市部だけで障害が起きているというのも間違っていることになります。

障害発生の情報源として扱うのはやめよう!

  • 必ずしも信頼できる情報だけではない、ただの口コミサイト

  • 障害が発生しているとは確定できない

  • DownDetectorだけを見て障害が発生していると決めつけるな

  • もしも使うならせめて参考として扱え

  • 確定情報は公式の情報を見ろ

大手サイトや有名人、テレビもDownDetectorをソースとして出してしまうことが多く、間違った使い方をする人が増える一方かと思います。

文章がうまい方ではないので、理解していただけるかは不明ですが、この記事により少しでもDownDetectorについて理解し、正しく使う人が増えることを祈っています。


最後に、このnoteを書くにあたって過去に注意喚起をしてくれていた先駆者の皆様の記事を紹介します。
このnoteも若干参考にしております。
拙い文章よりも理解できる可能性が高いので是非ご覧ください。

なにかもっと、こう書いたらいいと思うなど注意喚起に効果的な文言があったら教えて下さい。






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