このほど来日した巨人の新外国人、ギャレット外野手。昨年12月に契約合意した際の本紙報道には、多数のご意見をいただきました。球団が自前で探してきた外国人で年間30本塁打を記録したのは、過去81年でクロマティただ1人と指摘。地球への接近周期に引っかけ「ハレー彗星レベルの的中率」とした記事です。
「外国人を獲ったのは1975年のジョンソン以降。この表現はおかしい」などの声に、この場を借りてお答えします。
毎年巨人が開幕前に発行する公式ガイドの「外国人選手年度別在籍表」で、筆頭は34年の球団創立メンバーで亡命ロシア人のスタルヒン。ただし当時は無国籍で「日本人として登録」の注釈付き。翌35年に加入した第1号は日本球界第1号でもある堀尾文人。ハワイ生まれの米国籍で日系2世の外野手でした。その後も与那嶺要ら多くのハワイ勢が戦後の一時代を支えました。なお球団初の満塁本塁打は39年のリベラ。球界史上唯一のフィリピン人選手です。
「新聞」を名乗る以上は日々起きる最新のニュースを届けるのが使命ですが、球史という豊かな資源を掘り起こした“温故知新”の記事も適宜、より分かりやすい表現に留意しながらお届けしていきます。 (運動部・笹森倫)