【26日前橋12R】小倉竜二が2006年1月以来の四国勢GⅠホルダー誕生の立役者となる

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見習い弟子の犬伏湧也(左)と四国のドン・小倉竜二

『競輪バックドロップ』

四国のドン・小倉が2019年6月高松宮記念杯(岸和田)以来のGⅠ決勝進出を果たした。

準決勝(12R)は前を任せた松本貴治(愛媛)が、赤板でカマした松井宏佑(神奈川)の後ろの根田空史(千葉)に飛びつき、番手を奪取。その松本が残り一周で番手まくりを敢行し、別線を封じて押し切り、追走の小倉も古性優作(大阪)の猛追を振り切って2着に流れ込んだ。

「松本君が取れると思っていなかったスタートも取ってくれたし、とにかく頑張ってくれた。松井君の番手を取った後も早めに仕掛けてくれたし、最後は(松本を)抜けることはないから、内を警戒してしっかり位置をキープしていた」

前回、京王閣GⅢの後はぎっくり肘、ぎっくり股関節で練習もままならず。今回は一次予選で番手を回った石原颯(香川)に「前を取ってほしい」と懇願され、スタートに全集中して「腰が痛くなった」と体調面は万全とはいかなかったが準決勝後は「感じはいつもどおり」と尻上がりに調子を戻すことに成功した。

決勝は四国3車で折り合って犬伏湧也(徳島)-松本の3番手を回る。「自分自身は前をしっかり追走することに集中するだけ。〝見習い〟弟子の犬伏、松本君のどちらかが新GⅠ優勝者になってくれれば」とアシストに徹する。競輪公式HP上では犬伏は弟子だが「見習い。まだ正式には認めていない」とのこと。しかし、これは小倉流の叱咤激励。ここで犬伏が好走を披露すれば、きっと正式な弟子として認めるだろう。四国勢からは2006年1月競輪祭(小倉)で小倉が優勝して以降、GⅠウイナーが誕生していない。小倉が全身全霊で犬伏、松本をタイトルホルダーに押し上げる。

■秋田麻子(あきた・あさこ)競輪担当 記者歴30年オーバーですが、サンスポ入りは2025年2月の(オールド)ルーキー。車券は2車単、2枠単派です。

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