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Conversation

国会でのヤジについて、「子どもに見せられない」「教育上よくない」といった批判がしばしば聞かれます。 日頃から「人の話はきちんと聞きなさい」と子どもに教えている大人にとっては、テレビで議員たちが総理や閣僚の発言にヤジを飛ばす姿を見せられたとき、説明に困るのかもしれません。 しかし、子どもへの教育と国会における議論とは、目的も立場もまったく異なります。 確かに「人の話を聞く」ことは大切ですが、国会は意見の違いを前提とした政治の場であり、議員は国民の代表として、政府の方針に疑義や不満を感じるとき、それを表明する責任を負っています。 その表現の一つが「ヤジ」です。もちろん、人格攻撃や差別的な言葉は許されませんが、政策や答弁への即時的な反応としてのヤジまでを、単に「無作法」と切り捨ててしまうのは、議会制民主主義の理解として浅いのではないでしょうか。 むしろ、大人に問われているのは「人の話を聞くこと」と同時に、「理不尽やごまかしに対して声を上げること」の両方の価値を、どう教えるかではないかと思います。