【11/18】goo blogサービス終了のお知らせ
goo blog サービス終了のお知らせ 

大阪襲撃④〜ハント・ザ・Aさん〜

Aさん特定の目途が立ったところで、肥後は動きます。まだ時間は13時台でしたが、ここで我々は二手に分かれました。まず、国王もぐら、奈良池さん、ガテラル、そして先に大阪に行って車で待機していた隠Dの四人が大阪城ホールに先回りして張り込む先発隊。そして、常駐さんとアヴァンドュールと私の三人は、ターゲットを尾行する後発隊でした。計画通り、尾行を成功させて失禁と合流したところを襲撃出来れば理想的ですが、万が一尾行に失敗してしまった時のことも考えて、張り込み要員も手配したのです。まだAさんは授業を受けているのですから、このタイミングで大阪城ホールに向かえば確実に先回りすることが出来ます。そうすれば、仮に尾行組がやらかしたとしても迎え撃つチャンスを残せます。もちろん、先述の通り会場は混雑が予想されるので見逃してしまう可能性も十分にあり、たった四人の張り込みの成功に賭けることは極力避けるべきことでした。

 そういうわけで、私は尾行組として大学構内に残り、教室をじろじろ覗き見たり挙動不審な行動を取ったりして周囲の人に怪しまれることがないよう注意しながら教室近くに張り込み、たまに教室を横切る振りをしてターゲットの姿を確認するなどしていました。大阪城ホールまではかなり距離があるので、Aさんが出発するのは3限後か4限後(時間はほぼ早稲田と同じ)が予想されました。我々は、3人全員が一か所に固まるのは避け、どのタイミングでターゲットが教室を出てどの方向に向かってもなるべく対処できるように心掛けていました。授業中に出てくることはほぼないでしょうが、それでもこの襲撃の成否がどれほど大きな意味を持つことになるか(勝敗という点においても、我々の感情の点においても)を考えると、気が引き締まる思いでした。穏やかで平和な午後の、張り詰めた静寂が我々を包んでいました。

 そうして14時30分に3限が終了し、各教室から多くの生徒が出てきました。一気に緊張が高まり、神経が研ぎ澄まされていくのを感じました。Aさんが授業を受けていた教室のみであればともかく、同じ棟の他の教室からもたくさん人が出てくるので一瞬たりとも気を抜けません。目の前を流れるように通り過ぎていく生徒たちの中にターゲットが混じっているかも知れませんから。もちろん教室の出入り口付近にも人員を配置していましたが、出入りの邪魔になるといけないので、3人ともドアの近くに留まるというわけにはいきませんでした。

 私は階段付近で見張っていましたが、14時40分になっても姿を見かけず、見逃してしまったのではないかという不安が頭をよぎりました。そうしてなおも2、3分待った頃、ついにAさんが我々の前にその姿を現しました。例の同級生から「たぶんあの人」と指差して教えてもらった人物(Aさん)の服装を我々は待ってるあいだ頭に刷り込んでいたので、間違いありませんでした。私は心の底から安堵しました。どうやらターゲットは、授業が長引いたか教室に残って友達と話していたかで、3限終了時刻になってもすぐには教室の外に出てこなかったそうです。それは我々にとってはむしろ好都合で、授業終了直後の人混みが緩和されてきた頃に出てくることを意味するので、見失ってしまう可能性が低くなることを意味します。

 慎重に後をつけると、どうやらAさんはそのまま校舎を出るようでした。大阪城ホールまでの、決死の尾行のスタートです。我々三人は国のメーリスにターゲット発見と尾行開始の報告メールを流し、校門の方向へとAさんの後ろを歩いていきました。

 身体中の血が滾るような興奮と、自分が担っている任務の重要さがもたらす緊張感の両方を存分に味わいながら、平静さを保つように自分に言い聞かせ、慎重に慎重にターゲットの後ろ姿を追いました。相手はおそらくセンソウのことを知らないし、仮に知っていたとしてもまさか自分が尾行対象になるなんて夢にも思っていないはず。しかし、それでも尾行を気付かれることがあってはいけない。リアル犯罪の嫌疑をかけられたりマスターからペナルティを課せられたりしてしまう危険があるのはもちろんのこと、そもそも怪しまれた時点で相手はこっちを撒こうとしてくるはず。そうなると、いくら相手が女性であっても土地勘がない我々の不利が予想される。付かず離れず、自然さを失わない範囲での近い距離を保たないといけない・・・そんなことを考えながら、校門へ向かうターゲットを我々男三人で追跡していきました。

 すると、相手が突然不可解な行動に出ます。校門のやや手前で、なぜか右に曲がったのです。曲がり道になっているわけではなく、もちろん校門とは方向が違います。学外に出るなら直進すればいいものを曲がってしまうと校門からは遠ざかってしまいます。

 まさか、正規の門ではない、近道となる出口があるのか?それとも・・・・・・バレた!?!?

そんなことを考えつつも、とにかく見失うわけにはいかないので我々も右に折れました。

 そこで我々が目にしたのは・・・
この広告を非表示にする


サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了しました。

最近の「大阪襲撃(肥後之国、センソウ2...」カテゴリー

バックナンバー

2025年
2024年