国際スポーツクライミング連盟(IFSC)が新設した国別対抗戦「IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025」のボルダーで、日本が「初代王者」に輝いた。
決勝が福岡県飯塚市で行われ、世界初の団体戦で予選を首位通過していた日本が219・60点で頂点に立った。2位は韓国で164・70点だった。
9月の世界選手権(韓国)男子ボルダーで初優勝した24年パリ五輪(オリンピック)複合の銀メダリスト安楽宙斗(18=JSOL)をエースに、女子複合で21年東京五輪銀メダルの野中生萌(28)が主将。ワールドカップ(W杯)優勝歴のある天笠颯太(25=東洋染工)と中村真緒(25=日新火災)の4人で挑んだ。
決勝では、最初の課題(コース)で全員「一撃」(初トライで課題を完登すること)を決める完璧なスタートダッシュ。野中は2「一撃」。中村は、この大会ならでは、の男女混合も含めて3課題を全てクリアし「ネーションズグランドフィナーレ」とも銘打たれたシーズン最終戦を、最高の結果で締めくくった。優勝トロフィーリフトでも満面の笑みを見せた。
安楽「みんなで力を合わせて優勝。とてもうれしいです」
キャプテン野中「新しい大会だったので、どうなるかドキドキしていたんですけれども、全選手1人ずつのクライミングの良さだったり、そういうところがすごくうまく出た、いい試合だったなと思います」
天笠「(普段はない男女4選手で話し合うシーンもあり)今回の大会の特徴的な場面だったと思います。普段は個人種目、個人競技なので1人で戦うんですけど、今回はチームで意見を出し合いながら戦うことができて、すごく楽しみながら、いいパフォーマンスができました」
中村「(大会を象徴する混合で活躍し)せっかくなら、この大会の特徴的なミックスの課題(男女共通)を女子でも登れるところを見せて、ちょっとでも皆さんに感動して帰っていただけたらな、と思っていたので、登れて、すごくうれしいです」
大会には世界トップ級の陣容を誇る日本をはじめ、韓国、米国、カナダ、イスラエル、オーストラリアの6カ国が参戦。各チーム男女2人ずつの計4人がペアに分かれ、ボルダーでは5課題(コース)を登って、合計点で“世界最強国決定戦”の覇権を争った。
23日の予選でも安楽と野中が圧巻の2完登。天笠と中村も混合で完登した。250点が満点の中、合計249・70点という断トツの首位で決勝に駒を進め、この日も他国を寄せつけなかった。この模様は、スポーツクライミングの大会では日本史上初めて、地上波(関東地区)で生中継もされた。【木下淳】
■大会名 IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025(IFSC NATIONS GRAND FINALE/IFSC PARA CLIMBING MASTER)
■日程 2025年10月23日(木)~26日(日)
□23日(木)午前10時30分~リード予選、午後2時30分~ボルダー予選
□24日(金)午前10時~ボルダー敗者復活戦、午後6時~リード決勝
□25日(土)午前10時~パラクライミング予選、午後2時~ボルダー決勝
□26日(日)午前10時~パラクライミング決勝、午後3時~エキシビション
■会場 筑豊緑地公園/いいづかスポーツ・リゾートザ・リトリート(福岡県飯塚市仁保8の37)