5月10日は、奈良国立博物館に来ました。





















13時30分〜15時まで東新館の講堂で奈良大学大河内先生の「文化財の今、国宝の未来 ―文化財受難の時代を超える―」の公開講座を受講しました。
その後に4月19日〜6月15日までの会期で開催されている「奈良国立博物館開館130年記念特別展「超国宝」を鑑賞しました。
15時なので並ばずに入館することが出来ました。
「超国宝展」と銘打たれるだけあり、展示されているのは日本の宝🟰国宝ばかりです。
法隆寺の百済観音像も何度も見ていますが、後から見るのは初めてです。
宝菩提院願得寺の菩薩半跏像など久しぶりに再会した仏さまも多いです。
中でも人気は石上神宮に伝来した「七支刀」です。
多くの方が見入っていました。
鉄製で、身の左右に各3本の枝刃を段違いに造り出した特異な形をした剣です。
全長74.8センチで、下から約3分の1のところで折損しています。
剣身の棟には表裏合わせて60余字の銘文が金象嵌で表わされています。
厚さは3m〜5mしかなく、よくぞ残っていたものです。
滅多に公開がない国宝だけに今回は通期で公開されます。
円城寺のご本尊・大日如来坐像。
こちらも久しぶりの対面です。
鎌倉時代の名仏師・運慶の最初期の作品です。
智拳印を結ぶ金剛界の大日如来さまで、美しさだけではなく、威厳を感じます。
もっと紹介したいのですが、是非、奈良博で見て欲しいです。
"ホンモノ"を鑑賞した感動は他には変えられないです。
それに奈良博は展示手法が他の博物館より上手いと思います。
法隆寺の百済観音はガラスケース無しで360°見れる陳列が採用されていて、お顔の表情や背中の造り込みなどがリアルに感じる事ができます。
5月20日(火)から始まる後期展示では、中宮寺の国宝「菩薩半跏像(伝如意輪観音)」や、清凉寺の国宝「釈迦如来立像」、伊藤若冲による国宝「動植綵絵 雪中鴛鴦図・大鶏雌雄図」など、注目の作品が出陳されます。
後期も鑑賞に行くつもりです。
なお、館内は全て撮影禁止なので、掲載の写真はネットからお借りしました。