🪚完全描写解説 『チェンソーマン レゼ篇』雨粒と海の表現が悪魔的に凄い!
🪚劇場版 『チェンソーマン レゼ篇』完全描写解説を行っていきたいと思います!!
今回は絶対にみんな気付いてないポイント、そして最後は大感動に繋がる解釈を書いていきたいと思います!!
間違いなくアニメ作品なら2025年最も面白くて、最もすごい作品、クオリティーが高過ぎる作品なので絶対に見逃さないでください!
🎨アニメ的なサブリミナル演出に注目!
これらはすべてPVで確認できたものなので、実際はもっとあるんだと思います!こういうサブリミナル演出はとても面白いですよね!
そもそもサブリミナルというのは、意識レベルでは知覚できないような、極めて短時間で提示される視覚的な情報のことを言います。これにより無意識下でそのイメージが脳に刷り込まれていきます。
非常にマキマっぽいですよね!!
映画の演出すらもマキマの管理下と解釈すると非常に面白いです!!
🐀 ネコとネズミと「円・〇」に注目!
サブリミナル演出の部分でも書きましたが、このお話はほぼ全てマキマの監視下・管理下にあります。マキマは小動物を使って遠隔から情報を得ます。なので、電話ボックスや、街角などのいたるところにネコやネズミがいて全員を監視しています。これは漫画にはなかった演出です!
そして、マキマの目は円状になっています。本作のいたるところに「円・〇」というモチーフが使われていて、それがマキマのコントロール下ということを示唆しています。
例えば、、、
冒頭のアキの自宅でのシーンは、円状に画が制限されています。
これは原作漫画にはない描写でした。
天井には丸型蛍光灯があり、その蛍光灯自体もうつされます。
このように「見られている」「覗かれている」感を演出しているのです!「マキマの囲いの中にいる」「マキマの監視下・管理下」と言うことを表現しています。その蛍光灯から覗いているというわけではなく、映像的に監視下にあるということを暗示させる演出が多用されているということです。
このあと、パワーに殴られてデンジは丸型蛍光灯に直撃します。
パワーは暴力で監視に対して抵抗をしていると解釈すると、これもまた面白いです!!パワーはマキマに抵抗なんてできないでしょうけど。笑
🎵オープニング曲が流れるシーンも演出が異常に良いです!
色とりどりのペンキがぶち撒かれるシーンと、街にいる猫たち、マキマの目のような円形のものが多く登場し、ぐるぐるぐるぐると管理下で踊らされているようなイメージを表現しています!!
実際のマキマの目も、踊るデンジとパワーも描かれます。ダンスダンスレボリューションもそうですし、メリーゴーランドなんてまさにそうですね!身を乗り出すレベルに素晴らしいOPでした!YouTubeにOP映像上がらないかなーと待ち望んでいます!!あがりましたね!!歓喜です!!!
🪚ここからは、本編の細かな描写や演出の妄想解釈・解説を行っていきます!
OPムービー後、どどんと日本の 🇯🇵日の丸の国旗 が映されます。
これも原作漫画にはないカットです。
これはラストのレゼの死と呼応する場面ですね!
他にもあるので、それは後述します!
🎥マキマとの映画デート
とかいう映画… だと思います。
そしてデンジはマキマと12時間連続映画デートに行きます。
ということで、私的超重要だと思う映画のシーンです🐸
デンジ
「みんな笑ってる、そんな今んトコ笑えるか?
マキマさんも笑ってない。かわいい・・・」
映画が終わって感想を言いあうふたり
デンジ
「なーんかいまいちでした」
マキマ
「面白くなかったね、画面は結構お金かけてそうだったけど」
そして、次の映画、次の映画、次の映画と見ていきます。
マキマ
「こっちを無理やり泣かせようとする感じが嫌だったね」
「音楽はよかったかな」
「嘘くさい話だったなあ…」
「本当に普通だったね」
本作は非常に色とりどりの演出が多いようになっていますが、ここでもカメラからのライトが印象的にうつされます。
この「大衆向け映画を観ている」「無理やり泣かせようとする映画を観ている」「音楽は良い映画を観ている」などの発言・状況から、様々な「色のある世界」のようなものを指しているのではないか と思いました!!
そして、、、
マキマ
「難しくてよく分からないって評判の映画なんだけど… デンジくんは見る?」
デンジ
「正直今んトコ全部微妙です… オレ映画とかわかんないのかも」
マキマ
「私も10本に1本くらいしか面白い映画には出会えないよ。でもその1本に人生を変えられたことがあるんだ。」
映される映像は、セリフなし、アクションなし、ただ道の真ん中にお婆さんが立っていて、男性がお婆さんを抱きしめるだけの映像です。
この作品は『誓いの休暇』であると言われていますが、どうなのでしょうか? ソ連の話であることと、純粋な若者が出てくるみたいなところは一致していますが… 漫画のカットとしっかり同じというシーンは存在しないので、うーん という感じです。
とにかく、この作品を観てデンジは感動して涙を流します。
隣を見ると、マキマも同じように涙を流しています。
デンジ
「マキマさんは俺に心ってあると思います?」
マキマ
「どうしてそんな事を聞くの?」
デンジ
「なんとなく…」
映画内のふたりようにデンジを抱きしめるマキマ。
デンジは自分にも心があると感じます。
ここも凄いシーンです。
漫画にない描写です。
デンジの心臓の高鳴りを誘発させて、🫀ドクンドクンってなったときに、胸に顔をうずめて「すーーー」ってマキマが匂いを嗅ぎます。
マキマは嗅覚で人や悪魔を判断するので、、
マキマ「あったよ」
ここに「心臓 = ポチタ」があったと言っているのです!!
おそろしいですよね😭
そして、映画のシーンは原作漫画にもあるシーンですが、このシーンがあることにより本作のハードルは異常なまでに上がります。
つまり、大衆向け映画、お涙頂戴映画は「微妙」で、セリフで語らないような抽象表現が秀逸な映画こそ良い映画だと演出しきってしまっているからです。もちろん「色のある世界」という意味もあると考えているので、その色に溺れているだろという意味もあると考えられます。(🐸妄想解釈です)
笑ってる一般客に対して「笑えるか?」と言うデンジ描いてしまっているのが確信犯で、その描写を本作でも残してしまったらもう逃げられなくなります。「一般客はこのような抽象表現、登場人物の心の機微も理解できない。これではどちらが心がないか分からない。」と言っているように感じられます!
しかし、その期待を裏切らない、原作にない抽象表現をがっつりやってくるのが本作なので、まっっっったく文句ないです。笑
「心があるから募金もできるぜ」と言って募金するデンジ。
「キレイって思えんのもこころがあるからなんだな」
と言って、花を食べてしまいます。
今後明らかになることですが、、、チェンソーマンは「食べた悪魔の存在を消す」という能力を持っています。このタイミング自覚はないですが、食べるという行為は反射的にしてしまう行為なんだと思います。
なので、このシーンの解釈としては「美しいと思ったから食べた=デンジに心はある」という感じだと思います!
📞レゼと出会う電話ボックスのシーン
電話ボックス内にあったタバコが入っているコーヒーの缶を見たデンジは、とっさにそれを飲もうとします。
そのタイミングでレゼが中に入ってきます。
レゼは首をおさえているので、明確に殺意があります。
レゼ
「やっ、ごめっ、すいませ・・・あははは!」
デンジ
「んだよテメー、はあ!?なんで泣いてんの!?」
レゼ
「いやいやすいません… アナタの顔… 死んだウチの犬に似ていて…」
デンジ
「ああ!?オレが犬かよ・・・!」
レゼ
「ごめんなさいごめんなさい!」
雨の日(台風の悪魔によるもの)なのに、デンジはレゼが泣いていることに瞬間的に気付きます。レゼは、タバコ入りのコーヒーを飲もうとしているデンジを見て、涙を流したのだと考えられます。
そして、デンジは嘔吐する真似をして、さっきの花を口から出します。
白いガーベラの花言葉は「希望」「律儀」「純潔」です。
レゼ
「ええっ!?わっ手品!スゴイ!」
デンジ
「種も仕掛けもないんだなコレが」
レゼ
「ありがとう…」
この瞬間まで、レゼの顔がうつされないので表情が分かりません。
おそらくレゼの任務としてデンジを殺すつもりだったのでしょうが、表情を隠していてからのこの笑顔という描写から、このタイミングでデンジに惹かれたということが分かります。
レゼは「二道」というカフェでバイトしており、「絶対来てね!」とデンジに告げて去ります。レゼの運命が分岐したということですね!それはカフェの名前「二道」からも分かります。
レゼは画面左へ左へ歩いていきます。さっきまで降っていた雨も上がります。台風の悪魔がデンジを殺せないと察したからというのがベターでしょうが、おそらくレゼの心情が変わったことを表しているのだと思います。
地面の水たまりにうつりこむレゼと、快活に歩いていくレゼ。カフェまで行く路地を通過します。この路地はレゼにとっては人生の曲がり角、分岐点のようなものなのだと思います。
☕カフェのシーン
ここでも「円 ⇒ 覗く」の描写が挿入されています!
コーヒーのシーンのように、呼応する場面も多くありました!!
後にもいくつか紹介します!!
カフェで、デンジの右側に 写真?絵?が6つ飾ってあり 引いたカットからだと9つ飾ってあるという場面があります。
絵や写真が多く飾られた部屋は多くの映画で「登場人物の虚偽や偽装」を表しています。『市民ケーン』『サイコ』『シャイニング』などが有名な例ですね! こういう映画的な表現を入れてくる感じもレベル違いの作品だと唸らされますね!!!
赤い太陽、赤い空の下、悪魔を倒すシーン
このシーンも、真っ赤な太陽がラストのレゼの死と呼応していますね!
天使の悪魔の光輪越しに死体がうつるのも、レゼが死ぬシーンで同じことをやっています。
そしてこのとき天使の悪魔は
「人間は苦しんで死ぬべきだと思っている」と言います。これもラストで人間のような心を持ってしまったレゼだから苦しんで死んだ、という事実とリンクします。
🌃夜の学校のシーン
学校に忍び込んで校内を歩いている際に、西洋画が映されます。
こちらは『ダフニスとクロエ』という作品で、山羊に育てられたダフニスとクロエが困難を経て結ばれるという物語を絵画にしたものです。
レゼの想いを表現しているような絵画です!
レゼは、教室で「 Big ass 」と書いた後に黒板消しでそれを消すのですが、「 B 」だけ消えて、「 ig ass 」となります。
これ、何か意味あると思って考えたのですが思いつきませんでした😅 アニメは実写映画と違って、たまたまなったは起こりえません。そうすべきと思ってそう描いているのです。でも、良い感じの意味を思いつけませんでした💦
ボムの「 B 」が消えて「I gas(s)」みたいな感じでしょうか? ボムとしてのレゼが死ねば、ただの「ガス」となり消える… レゼはボムとしてしか生きられない... 無理がありますね😅笑
🌊プールのシーン
「教えてあげる、泳ぎ方」この言葉は超重要なセリフです!最重要かも!!
ラストでデンジがこの発言について触れるので、その部分で詳しく書きたいと思います!
本作では目の中にうつりこむというカットも多用されます!
レゼの目のカットは非常に美しいです!!
蜘蛛と巣、巣にかかった蝶は、全部で3回くらいうつったと思います。色々解釈あると思いますが、「レゼ = 蜘蛛、デンジ = 蝶」という分かりやすいメタファーと思いきや、これは「マキマ = 蜘蛛、レゼ = 蝶」なのだと思いました!
レゼの気持ちを表現している??
こんな描写もありました!!
描写や表現が細かいですね!
🐀都会のネズミと田舎のネズミ
再び教室へ
レゼ
「田舎のネズミと都会のネズミ、どっちがいい?」
デンジ
「なにそれ」
アキと天使の悪魔のシーン
天使の悪魔
「イソップ寓話の一つだよ。田舎のネズミは安全に暮らせる。けど都会のようにおいしい食事はできない。都会のネズミはおいしい食事をできるけど人や猫に殺される危険性も高い。僕は田舎のネズミがよかった。・・・けどマキマに捕まって都会に連れて来られたんだ。僕の心は田舎にあるのさ。都会のキミに付き合って危険な目はごめんだね。」
再び教室のシーンへ
デンジ
「俺ぁ都会のネズミがいーな」
レゼ
「えー!?田舎のネズミのほうがいいよー。平和が一番ですよ」
全員が都会のネズミで、天使の悪魔とレゼは田舎のネズミに憧れている、という状況です!
とても重要な話なので書き残します!
☔️屋上のシーン
レゼが戦うために屋上に行ったのは、雨で物音が聞こえなくなるから。デンジに知られたくないから隠密に行動したかったのだと思います。
レゼは屋上で歌を歌います。
🎵「ジェーンは教会で眠った」
День моего свидания с Джейн
Все готово
Утром мы пойдем вместе в церковть
Мы будем пить кофе и есть омлеты в кафе
После того как мы прогуляемся в парке
Мы пойдем в аквариум и увиде※ любимых Джейн, дельфинов и пингвинов
После обеда мы отдохнем
Итак, что мы сделали утром
Мы будем говорить об этом пока не вспомним
Мы не вспомним
И ночью мы будем спать в церкви
ジェーンとのデートの日
すべては準備できている
朝には一緒に教会へ行こう
それからカフェでコーヒーを飲み、オムレツを食べよう
散歩をした後には公園を歩いて
水族館に行って、ジェーンのお気に入り
イルカやペンギンたちを見るんだ
昼食の後は少し休んで
そして、朝に僕たちが何をしたのか
思い出せるまで話し合おう
……でも、思い出せないんだ
そして夜には、僕たちは教会で眠る
普通の暮らしに憧れを抱くレゼの心境にあった素晴らしいシーンです...!!
そしてここからは漫画にないシーン
レゼの歌をバックに、天使の悪魔が車内で外を見ます。窓ガラスに付いた雨粒が、ちょうど天使の悪魔の目の部分を涙のようにつたいます。
これはPVでも確認できます。
鳥肌ものの描写です😢
そして、レゼの目にも雨粒が1滴落ちます。
これは、心がないと言われる悪魔の悲しみを雨粒で表現しているのだと思います。凄過ぎます...
巨大な低空飛行の飛行機が通り過ぎます。いつでも上空から祖国ソ連が監視しているということだと思います。
その飛行機からレゼの目に1滴、雨粒が落ちます。この雨粒は目を覚ませのような意味に感じます。
このようなときに、デンジは冒頭のように天井を見ながら好きな女のことを考えています。
漫画では普通に窓を見ながらという感じでした。
では何故、わざわざ机の上に乗って天井を見るカットに変えたのでしょうか??
それはその天井の上、屋上にはレゼがいるからです。それだけではありません。雨の滴が窓から天井に反射して流れる影が見えるカットが入り、デンジのズボンに雨粒の流れる影が反射してうつります。
デンジが女のことを考えているということを、ズボンの上を流れる雨の滴の陰で表現しているのです!! おそろしいですよね... 唸ります...😅
🏮お祭りのシーン
色とりどりの光、提灯。
綿飴がぐるぐるとまわります。
レゼはこのタイミングでは本気でデンジとこの世界から逃げようと誘っています。
りんご飴が落ちて少し弧を描き、踏まれてつぶされます。描写が美しい!!
💣レゼとの戦闘シーン
腰が抜けたコベニを殺さないのは、ボムになったあとも心がある証拠です。
ホルモンの「刃渡り2億センチ」のフルバージョンが流れてバトルが本格化していきます!
・深夜の学校、教室が「3-B」だった
・「教えてあげる、泳ぎ方」というセリフ
・「私達の戦い方ってのを教えてあげる」というセリフ
このあたりもリンクする感じがとてもいいですね!
ビル内でのバトルはまるで踊っているようでした!!色とりどり!!
空中戦の爆発もきらきらで、爆煙もオレンジ、赤、紫、、、まるで祭りのようです!!
おそらく、色のある世界、欲望が大爆発している悪魔のお祭りを見せられているんだと感じました!!!
デンジ
「初めて会った時にさっさと殺しとくんだったな・・・!」
レゼ
「もう逃げ道はないよ」
デンジ
「どーかな。俺に泳ぎ方を教えたのは間違いだったなー!」
レゼの体にチェーン巻き付けるデンジ
「シケてても爆発できるのかアー?」
そのままふたりで海に沈んでいきます。
2人でのプールを思い出す。
海中で爆発を起こして、自ら勢いをつけてさらに海底へ向かっていきます。
海の底。
チェーンでぐるぐる巻きのふたり。
しかし、ここでやっと2人きりになれます。
デンジの目だけほのかに光ります。
これが悪魔の涙だったのかもしれません。。
🌊海辺のシーン・彼岸
画面右に浜辺。レゼ、デンジ、ビームの3人。
空には飛んでいる飛行機が一機、レゼの目の上部にかすかに映り込みます。
レゼはデンジに本気で好きではなかった、全部嘘だった、全ては訓練で身につけたものだと告げます。
レゼ
「じゃあ私は逃げるから」
デンジ
「一緒に逃げねえ?」
ここで、砂浜が右側になります。
私のブログでは非常に頻繁に書いておりますが、「波打ち際」は「彼岸」といって、生と死の境目を意味します。そして、左側は過去や自然や死を意味して、右側は未来や生や俗世を意味します。
先ほどまでは左側が海(あるいは画面奥側が海)で、右側が砂浜でした。それがデンジの一言、、、
「一緒に逃げねぇ?」のあと
左側が砂浜、右側が海に構図が変わります。
海の解釈、海の意味が変わったのです。
つまり、
左側に海があれば「死」を意味するのに対して、構図を逆転させることで、右側に海を配置して「生」の意味としたのです!!!
さすがに度肝抜かれました...
デンジの一言で海の解釈が「彼岸」から「解放」に変わったのです。
デンジは言いました。
「全部嘘だっつーけど、俺に泳ぎ方教えてくれたのはホントだろ?」
この言葉の本当の意味は...
「泳ぎ方教えてくれたのはこの世界から一緒に出ようということだろ?」という意味です。
海を一緒に渡って、一緒にこの世界から逃げようと言っているのです。
だからレゼの「逃げ道はないよ」の返答は、「どーかな?」となるのです😭
しかもそのすべてを海を左側から右側に変えることで、構図で表現してるんです!!
こんなの度肝抜かれて大号泣に決まってますよね😭😭😭
さすがにこれ見せられて言葉も出なかった...
そして、デンジの首を曲げて動けなくして
「もう少し賢くなったほうがいいよ」
レゼはひとり砂浜を去ります。
ひとりぶんの足跡が切ない。
デンジ「レゼ!!なあっ、レゼ!!今日の昼に...!あのカフェで待ってるから!!」
構図はまた逆転して左側が海になります。
超切ない...
レゼは「ソ連が国家に尽くす為作った戦士、モルモットと呼ばれる連中だ」と説明が入ります。
💐レゼの死
台風被害の募金をして花を貰うレゼ。
「心があるから募金もできるぜ」
ということで、レゼに心はあるということ。
ホーム。左へ新幹線が通り過ぎます。
レゼは乗りません。
左へ、左へ、歩いていきます。
路地を曲がって、カフェへと歩いていきます。
そこへ大量のネズミが集まりマキマが現れます。
「私も、私も田舎のネズミがすき」
レゼとデンジの会話を聞いていたということです。
マキマ
「作物を荒らすネズミ達が潜んでいて、雪で土が隠れる前に駆除しておかなくちゃいけない。だから土を掘って中のネズミを犬に嚙み殺してもらうんだけど... どうしてだろうね... それを見ているととても安心するの。」
「だから田舎のネズミが好き」
マキマは、レゼは荒らし回る「都会のネズミ」だから駆除すると言っているのです。
これは社会主義の愚民政策に近いですよね。
マキマはマキマの理想とするコントロールされた日本国を本気でつくろうとしています。
天使の悪魔が槍を投げて心臓を貫く。
天使の光輪の中で沈むレゼ。
天使の悪魔が前半に「人間は苦しんで死ぬべき」と言っていた通り、最高の苦しみのなか死を迎えます。
マキマはレゼに寄り添います。
レゼ
「なんで・・・初めて出会った時にころさなかったんだろう」
その答えは簡単です。
レゼは「心があったから」ですね。
レゼの死体の下には、真っ赤な日の丸のように広がる血が。これがマキマがつくろうとしている日本国です。
なので映画冒頭に、🇯🇵日の丸の国旗が出てくるのです。
マキマ
「アキ君と一緒に来てっていったのに。アキ君に女の子を殺させたくなかったんだ。優しいね。」
天使の悪魔
「・・・まあ、天使ですから」
天使の悪魔は、都会で暮らす1匹のネズミに聞きます。
エンディング曲
『JANE DOE』
水の中、水の上には光があるように見えます。
その映像のなかスタッフロールが流れます。
水の中のふたりが外へ出て、果たして幸せになれたでしょうか?
水中なら涙はわかりません。必死に光を求めて浮上するより、このまま2人で... と考えていると、、本当に戻ってこられなくなるのでやめましょう。
🌹ラストシーン
カフェでレゼを待つデンジ
白いガーベラの花束を持っています。
レゼに渡す花束です。
パワー
「なあんじゃその花!?ワシに似合いそうじゃのお・・・!差し出せ!!」
パワーの目にうつりこむガーベラの花
ガーベラの花をのみこむデンジ。
この花はレゼに渡すものです。
一輪であんなに笑ってくれたのだから、花束ならもっと喜んでくれるはず。
次に会ったとき、また涙を流していたら...
レゼ
「ええっ!?わっ手品!スゴイ!」
デンジ
「種も仕掛けもないんだなコレが」
「種も仕掛けもない」
そんな純粋な心を持っているデンジを好きになってしまったから、レゼは「初めて出会った時にころせなかった」のです。
カフェから路地へ、おもいっきりカメラが引いていって、映画は終了します。
カチカチと時限爆弾の秒針の音のような音。
私には、まだあの路地にはレゼの記憶が残っているように思いました。
ここまで読んでくださってありがとうございました!!
アニメ作品ならダントツで本作が2025年1番でしょうね!! ここまでやられたら勝てるわけないじゃないですか!笑
サブリミナル映像とかきっと、あとからあとから発見されて、まさに時限爆弾のような時限式のバズりを仕掛けてるんだなと思いましたね😅笑
もう、ぐうの音も出ません笑笑



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