11歳実娘に性的暴行 男に懲役9年判決、津地裁四日市支部
当時11歳の娘に性的暴行をしたとして不同意性交罪に問われた県内に住む40代の男に対し、津地裁四日市支部(田中聖浩裁判長)は24日、求刑通り懲役9年の判決を言い渡した。公判では被告や被害者の名前などを秘匿して審理した。 判決で、田中裁判長は「被害者が自分の娘でありながら、無抵抗の被害者に対し、自己の性欲を満たすために被害者の人格をないがしろにしたおぞましい所業」と非難。「犯行の動機や経緯、態様に酌量の余地は全くない」と述べた。 その上で、男が日常的に性的暴行を加えていたとして「高い常習性を有する」と指摘。「被害者は被告との関係を母にも言えず、勇気を出して通学先の教師に性被害を訴えた。被害者に与えた精神的苦痛や心身の健全な発達に及ぼした影響は大きい」と強調した。 判決によると、男は4月26日と29日、当時11歳の娘に対し、自宅で性的暴行を加えたとされる。