Rimworld入植者(脱出済)のキヴォトス日記   作:運輸省

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『無垢の神』のKPをやったり、BF6で攻撃機に吹っ飛ばされたり、BF6でブローニングはいいぞおじさんになったり、BF6でアホみてえな難易度のチャレンジにむせび泣いたり、BF6で稼ぎサーバーナーフにむせび泣いたりしていたので初投稿です。

 

《前回の誤字報告者兄貴姉貴》(敬称略)

川野冷

 

ありがとナス!


6話 心の中でどう思ってても他人の好きなものを貶しちゃいけませんわよ!!!(1敗)

 

トリニティ別館

 

 

「おはよう!」

 

 

暖かな朝陽の差し込む居室に、元気なアズサの挨拶が響き渡った。それを見た、すでに起きていたハナコも挨拶を返す。

 

 

「おはようございます。アズサちゃん、朝から元気ですね♡」

 

「うん、一日の始まりだから」

 

「あうぅ……アズサちゃん……10分……あと10分だけ……」

 

「んん……もう朝……?」

 

 

ヒフミとコハルも目を覚ましたが、まだかなり眠そうな様子である。2人して目が半分も開いていない。

そんな様子の2人の肩を、アズサがゆさゆさと揺らす。

 

 

「ヒフミ、コハル、起きて。そろそろ起きないとダメだ」

 

「んんぅ……」

 

「ん……起きてるってばぁ……」

 

「ヒフミちゃんの方はもう少し時間がかかりそうですね。昨日はどうやら、遅くまで起きていたみたいですし……そういえば、ミミちゃんは昨夜どこで寝たんでしょう……? チヨちゃんも姿が見えませんし……」

 

「ああ、あの2人なら何か大事な作戦があるといってアビドスに戻った。今日中には戻ってこられると思う、とは言っていたけど……」

 

 

 

 

笛吹き男討伐作戦 ダイジェスト

 

 

 

 

「……作戦開始時刻です。行きましょう」

 

「オーケー、私らはこっから東に2ブロック突っ走ってきゃいいんだな」

 

「そうですね。そして正面玄関から突入です」

 

「そういう感じだね。……チヨちゃん? 放置車両覗き込んで何やってるのさ」

 

「いやぁ……わざわざ走ってくの面倒くさくありませんこと? 私に良い考えがありますわ」パリーン

 

ノータイムで窓ガラス割ったぞアイツ。おい、アレ止めろよ連邦生徒会」

 

「ブラックマーケットに放置されてる車両の所有者なんてあってないようなモンでしょ。あと、ああいう車両強盗の検挙はヴァルキューレの仕事なんでウチは管轄外ですね」

 

「こ、コイツ……」

 

「ねえ、どっちにしろキーがなきゃ動かせないんじゃない?」

 

「ご心配なく、この辺の『作法』もお母様に教わりましてよ。こことここの配線を上手いこと……(エンジンがかかる音)そぉら来ましたわ!ほら早くお乗りくださいまし!ピッカピカのカイザー製軍用4WDですわよ!」

 

「“作法”ってなんでしたっけ」

 

「さあ……?」

 

「ピッカピカっていう割には随分ボロボロじゃねえか。つーかそれエンジンかけたところでよ」

 

「(ハンドルロックがかかる音)おろっ?」

 

「ほれ見たことか。最近の車はみんなハンドルロック付いてるだろ。バカやってないで早く行くぞ」

 

「ぬぅん!!!!!!!!!!」

 

 

ベキィ!(ハンドルロックが粉砕される音)

 

 

「……」(顔を手で抑えて天を仰ぐ皆屋ライ)

 

「流石の馬鹿力ですねぇ……」(搭乗)

 

「あっ、ルーフに銃座あるじゃん。私ここつくね」(搭乗)

 

「マトモなのは私だけか?」(搭乗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《ノッカーリーダー、現在位置知らせ》

 

「の、ノッカーは現在停車車両を拝借して正面扉に向かって走行中!ちょ、千代田さん!? もう少し安全運転でお願いできません!?」

 

「何をおっしゃいます!4WD車なんてアクセル踏み抜いてナンボですのよ!!??」

 

「知らないですよそんなのォ!」

 

「おめえ放置車両の盗難方法は知っといて安全運転は教わんなかったのかよ!?」

 

「お母様から教わったのは『緑は飛ばせ、黄色は進め、赤は注意して進め』『障害物は実行しうる全ての手段をもって排除せよ』『次私の車擦ったらぶち転がす』の3つでしてよ!!!!!」

 

テメェの母親の免許返納させろ!!!きっとキヴォトスのタメになる!!!

 

「ていうか3つ目!お母さんの車擦っちゃったの!?」

 

「お母様の車で駐車の練習してた時にバックギアに入れ損ねて思いっきりバンパー潰して全交換うん十万越えでしてよ!あの時ほど命の危機を感じたことは後にも先にもありませんですわ^〜!あっ思い出したらトラウマががが……(スカッスカッ)おん?」

 

「あー、現在位置は正面入り口から南に50m!これから停車して───千代田さん? 千代田さん!? あの、ブレーキブレーキ!」

 

「やーっべ、これブレーキぶっ壊れてやがりますわ。やっぱ拾い物はクソですわね」

 

「マジで言ってます!?」

 

「ねえ!? チヨちゃん!? そろそろブレーキかけた方いいんじゃない!?」

 

「おいトリカス!さっさとブレーキ踏め!」

 

「総員対ショック姿勢^〜〜!!!!!!!」

 

「「はぁ!?」」

 

「あぁもうどうにでもなれぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────

 

───

 

 

正午過ぎ

 

 

トリニティ別館

 

 

上遠野ミミ

千代田カスミ

 

「えっほえっほ!」

 

「チヨちゃーん、急いだってしょうがないってば~」

 

「なぁに抜かしてますの!? せっかくミミさんとヒフミさんが作ってくださった模擬試験があるというのに、ゆっくりしている暇なんてありませんわ!」

 

 

無事(当社比)に犯罪組織『笛吹き男』拠点強襲を終えた上遠野と千代田の2人は、航空輸送班のCH-53E スーパースタリオン*1でトリニティまで戻ってきた。ちなみに、ブービートラップを踏み散らかしていた*2千代田含め2人ともほぼ無傷である。ただ、千代田だけは下に履いていた黒ストッキングと靴が跡形もなく吹き飛んで生足が日に照らされているが。(靴は新しいものをパッともらってきた)

 

ちなみに、なぜ千代田がこんなに急いでいるのかというと、先ほどの千代田の発言通りだ。作戦中、シャーレの先生から“今模擬試験やってるよ~”というモモトークが送られてきていた為である。

 

 

「もうあのモモトーク送られてから2時間以上たってるんだからきっと終わってるよ~」

 

「千代田家の辞書に『諦める』という文字はありませんですわ^~!!!」

 

「だぁめだこりゃ」

 

 

千代田を止めることをあきらめた上遠野は、愛銃のLWMMGを肩に担ぎなおし小走りから早歩きの態勢に移った。

階段を普通に上り、教室のある階へと向かう。

 

 

「よっこいせっと」

 

 

階段を登り切り、教室の方へ向かうと、妙な光景が目に入った。

目的の教室の入り口で千代田が立ち尽くしている。

 

 

「? チヨちゃん? どうしたのさ」

 

「……?????????」

 

 

なんだか宇宙を背景にしたキョトン顔の猫を思い出す表情だ。何があったのだろうかと、千代田の肩越しに教室の中をのぞく。

 

 

 

 

 

 

か、可愛すぎる……!

 

 

どちらかというとクール寄りの性格だったアズサが、『目の焦点があっていない、舌を出した鳥のような何か』の人形を掲げてくるくるとその場で回っている。……満面の笑みで、だ。

 

 

「何だこれは、この丸くてフワフワした生物は……!!この目、表情が読めない……何を考えているのか全く分からない……!」

 

「あ、アズサちゃん……?」

 

 

あのハナコですら困惑の表情を浮かべている。

 

 

「さすがはアズサちゃん、ペロロ様の可愛さに気づいてくれたんですね!そうです!そういうところが可愛いんです!」

 

「うそぉ……!?」

 

 

コハルの驚愕をよそに、ヒフミとアズサの謎談義は白熱の一途をたどる。介入できる余地がない。上遠野は早々に諦めた。フリーズしている千代田をそっと避けて、苦笑の表情の先生に声をかける。

 

 

「先生、チヨちゃんともども戻ったよ」

 

“あ、おかえり。怪我はない?”

 

「うん、かすり傷程度かな。それより、この状況について説明が欲しいんだけど……」

 

“うーん……ヒフミが模擬試験の成績優秀者に独自にご褒美を用意してたけど……って感じかな”

 

「あー……あれはなんというか……あれだ、人を選ぶよ、うん」

 

“あはは……少なくともチヨの理解の範囲外ではあったみたいだね”

 

「だね。チヨちゃーん、戻っておいでー」

 

 

千代田の目の前で手を振ると、ようやくフリーズが解除された。

 

 

「はっ、い、意識が飛んでましたわ」

 

「大丈夫?」

 

「え、ええ、なんとか。くっ、千代田カスミ一生の不覚……あの()()()()()()ごときに集中力を削がれるとは……ッ!」

 

 

上遠野は嫌な予感がした。

模擬試験の報酬にアレを用意するほど心酔しているヒフミと、それに一目ぼれしたらしいアズサの目の前で、アレを貶すような発言をするのは……

 

おそるおそる2人のいる方向に顔を向ける。

 

 

「……」

 

「……」

 

 

『無』だ。

 

2人の表情は『無』であった。

 

 

「やばっ」

 

“ま、待って待っておいてかないで!?”

 

 

上遠野 と 先生 は 逃げ出した !

 

 

「わっ……な、何すんのよ!?」

 

「コハルちゃんにはちょっと刺激が強いかなと……♡」

 

 

ハナコ は コハル の 目 を ふさいだ !

 

 

「えっえっ、な、なんですの皆して」

 

「……」ジリ……

 

「……」ジリ……

 

「うお目つき怖っ。えっ、な、なんですのどうしましたのお2人とも。あっ、ちょっと近っ」

 

「……」ジリジリ……

 

「……」ジリジリ……

 

「ちょちょちょ近い近い待って待って待って!まっ…た、助けっ!おあーーーーーーーーーーーーっ!!!!!?????

 

 

 

 

━━━━

━━

 

 

 

夜間

トリニティ自治区外縁部

 

森の中を走る外縁部の幹線道路。

その両脇の森の中、岩や木々に隠れたスケバン達がいた。

 

彼女らは、以前DEGの輸送班を襲撃したスケバンとは別の集団。しかし、襲う理由はほぼ同じだ。

 

 

「しかしよお、こんな田舎通るもんかね? 宝石山ほど積んだっつートラックが」

 

「考えてもみろよ、こんなクソ夜中に、しかも人目のつかない道路を通るんだぜ? 宝石じゃないにしろ、絶対ェ金目の物運んでるはずだ」

 

 

数日前、『夜中に自治区外から貴金属や高価な品々を運び入れるトラックの輸送隊がいる』という噂が、突然トリニティの不良界隈に流れた。

反応は様々だった。

んなわけねえだろと相手にしない者、襲いたいけど襲う準備をする金すらねえと嘆く者、そんなおいしい話早く行かねえとほかの奴らに横取りされちまうと事を急いた者、そして、どうせやるなら徹底的に奪ってやろうと入念な準備を重ねた者。

 

この集団は、最後の者たちだ。

 

 

ロケットランチャーや重機関銃などの重火器をあらゆるルートでかき集め、━━ただのスケバンの“あらゆるルート”なぞたかが知れているが━━仲間以外にも声をかけて頭数を集めた。その数実に40名ほど。

 

下手なヘルメット団ならそのまま解体までできる戦力だ……とリーダー格のスケバンは自負している。実際できるかどうかは別として。

 

 

さて、今日の天気はあいにくの曇り。この辺は街灯もない上に、こんな天気では月明かりもさっぱり頼りにならない。各個人の夜目が頼りだ。

 

 

『おい、来た……!多分例の輸送隊だ……!』

 

 

見張りに置いていた仲間のスケバンから連絡が入った。

 

 

「数は?」

 

『えー、1,2,3……たぶん8!』

 

「よし、全員構えろ……3,2,1で一斉に撃て……」

 

 

数分後、その車列が姿を現した。

確かに全部で8台、暗すぎてどんな車種かまでは見えないものの、車列の中央にいるのが一番デカいように見える。お宝はアレに積まれているのだろうか。

 

車列が、スケバン達の真横に到達した。

 

 

「3,2,1……撃て!」

 

 

スリーカウントで、戦いの火ぶたが切って降ろされた。

サブマシンガン、アサルトライフル、スナイパーライフル、ミニガン、ロケットランチャー、重機関銃、ありとあらゆる銃火器・重火器が火を噴く。

たちまち、車列は爆炎に包まれ━━

 

 

「うおっ眩しっ━━」

 

「イイッ↑タイ↓メガァァァ↑!!!!!!!」

 

 

突然視界が白く染まる。

何か強い光で照らされているようだ。まぶしくて何も見えない。

 

 

『おい!アレトラックなんかじゃねえぞ!?』

 

 

そんな連絡が入り━━すぐに、大口径の発砲音でかき消された。こちらの火線よりもかなり太い弾が雨あられのように飛んでくる。決して小口径火器の物ではない!

 

 

『待って待って待ってあだだだだ!!??

 

『こんなの聞いてなっ……おあーっ!?』

 

『へへ、木に隠れときゃしばらくはあだぁっ!?』

 

『おい向こうの木倒れたぞ!?』

 

『なんか死ぬほどグレネード飛んできてんだけどぉ!?』

 

『うぎゃあーっ!』

 

 

阿鼻叫喚である。

暗順応していた目を強い光でやられたリーダー格のスケバンは、視界の利かない中で無線機を手に取った。

 

 

「何がどうなってる!? 誰か教えてくれ!」

 

 

答えはすぐに帰ってきた。

 

 

『あいつらトラックだけじゃねえ!装甲車引き連れてやがる!3両も!』

 

「はぁ!?」

 

 

 

 

同時刻

 

DEG警備部門第2小隊第1班

 

小隊長 東名マクル

 

 

「撃て撃て撃て!とにかく動くモン全部撃て!」

 

 

片側3つ、全部で6つのタイヤに、6mほどの車体。そして車体上の、機関砲を積んだ砲塔。

『87式偵察警戒車』と呼ばれる装甲車の砲塔ハッチから上半身を乗り出した東名が無線機に向かって声を張り上げた。

 

彼女たちは警備部門第2小隊。

輸送部門を護衛するためにトリニティに派遣された、機械化小隊である。

 

現有戦力は、先頭からBTR-80A*3、87式偵察警戒車*4、M-ATV*5(M2ブローニング)、HEMTT M1075*6(M2ブローニング)、いすゞ 3トン半が2両*7、M-ATV(Mk19 グレネードランチャー)、そして最後尾にBTR-80Aがもう1両。総勢8両から成る輸送隊だ。

 

 

『30㎜すげーっ!このまま隠れてるやつら障害物ごと吹っ飛ばしてやろうぜ!!!』

 

 

BTR-80Aの2A72 30㎜機関砲が木や岩ごと不届き者をぶち抜き、87式偵察警戒車のエリコン KBA-B02 25㎜機関砲もそれに続く。

 

大口径機関砲におののいて木や岩から飛び出してきた愚か者は━━

 

 

『これM-ATVのサーマルサイト便利すぎる……』

 

『撃たれる側じゃなくて良かったー』

 

 

M-ATVやHEMTTのM2ブローニング、そしてMk19 グレネードランチャーに吹き飛ばされる。

 

 

あと余談だが、前回の輸送隊襲撃の反省を生かし、すべての車両がいつものプラスチール、ティグリシウム*8製モジュラー複合装甲やERA(爆発反応装甲)を装着している。最初に放たれたロケットランチャーは東名の乗る87RCV(87式偵察警戒車)に命中したが、爆発反応装甲に防がれたというわけだ。

 

 

当然、こんな火力差で戦闘が拮抗するはずもなく。

 

 

「……終わったか? よし、報告ー」

 

 

東名が問いかけると、各車から大きな損害無し、走行可能、敵殲滅といった報告が矢継ぎ早に上がってきた。

 

 

「ヨシ!大丈夫だな!発進!」

 

 

東名の無線と手信号で、車列が再び動き出した。

 

 

≪あー、DEGリーダーよりS2リーダー。損害報告≫

 

 

無線から男の声。社長だ。「やっべ、報告忘れるとこだった」とつぶやいた東名は慌てて無線機を取る。

 

 

「S2リーダー、S2は重大な損害無し、全車走行可能。てかもう出発しちゃった」

 

≪……俺にはRCVが被弾してるように見えるが?≫

 

「走れるからヨシ!」

 

≪良くないが。……はあ、集積地についたらちゃんと損傷ないか調べろよ≫

 

「大丈夫だっつの、わーかってるって!」

 

≪本当かぁ?≫

 

 

かくして、DEGのトリニティ自治区内における輸送網はほぼ安全と言えるようになった……まあ完全になくなったわけではないが、十分撃退できるようになったというわけである。

*1
MOD『RimThunder - Flying Chariot』より

*2
文字通りの意味

*3
MOD『RimThunder - Torrent Pioneer』より

*4
MOD『RimThunder - Way to Samurai』より

*5
MOD『RimThunder - Enduring Freedom』より

*6
MOD『RimThunder - Roaring Tiger』より

*7
同じくMOD『RimThunder - Way to Samurai』より

*8
MOD『Horan, The tiny tiger race』より




皆も、心の中で「何やあれ……」と思うのは自由だけど、それを口に出す、ましてや本人の目の前で言うなんて愚かなことはやめようね!(戒め)

あと無垢の神はいいぞ。
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