闘病つづったX投稿者「死んだンゴ」⇒ネット民「成仏してクレメンス」 医療機関への“香典”の波…静岡がんセンターにも届く
X(旧ツイッター)などでがんの闘病生活を発信してきたあるユーザーが死去に際して投稿したとされるネットスラングをきっかけに、匿名の「ネット民」が医療機関に“香典”として現金を寄付する動きが広がっている。静岡がんセンター(長泉町)にも18日から21日までに40件を超える寄付が寄せられたという。担当者は「寄付が巡り巡って投稿者のような患者の助けになる」と感謝する。 Xユーザー「なかやま」さんとみられるブログによると、なかやまさんは「年に20例ほどしか観測されないレアなもの」とするがんを患っていた。ブログでは約2年前、Xでは約2カ月前からユーモアを交えた語り口で治療への思いや入院生活の発信を続けた。 なかやまさんのXでは13日に「友人」とする投稿で訃報が伝えられた。寄付の広がりの発端となったのは14日になって投稿された「グエー死んだンゴ」との一文。断末魔をコミカルに表現したネットスラングで、なかやまさんが生前に日時を設定して予約投稿していたとされる。 Xではフォロワーらから同じネットスラングの「成仏してクレメンス(成仏してくれ)」という返信とともに、医療機関に寄付をしたとの報告が相次いだ。 静岡がんセンターによると、18日から21日までに寄せられた寄付は県内外、海外も含め44件計17万2千円。これまでは患者が退院の際に寄付するなどの例が多く、1日1、2件程度だった。浄財は小児・AYA世代の支援やがん研究などに活用するという。 担当者は「がん治療への関心が広がり、今後の発展につながれば」と話した。
静岡新聞社