ライス特大でも10円 滋賀大の学食「太っ腹」 学生の胃袋を支援

小西良昭
[PR]

 滋賀大学のキャンパス内の生協食堂で「10円ライス」が提供されている。物価高騰が続くなか、地元のJAも協力して滋賀県産の「近江米」を破格で提供。学生の胃袋を支えている。

ライス特大は97%オフに

 ご飯の量に関係なく、どれでも10円だ。彦根キャンパス(同県彦根市)では5種類、大津キャンパス(大津市)では4種類から選ぶことができ、彦根限定で最も量が多い「特大」(460グラム)は通常319円が97%オフに。サイズを問わず連日人気で、通常の2倍の約800杯が売れて食堂の食器が足りなくなるほどだという。

 滋賀大によると、大学生・大学院生計約3800人のうち、下宿生が約55%を占める。「下宿生はとくに大変だろう」と、大学の基金から予算を出したほか、JA全農しがの協力などで米を確保した。

 北村義則・学生支援課長は「経済的な負担を少しでも軽くできれば、アルバイトの時間を減らして学業に専念してもらえる」と期待する。

 アメリカンフットボール部に所属する経済学部3年の男性(21)は、ご飯特大、ハンバーグ、みそ汁で351円。普段の昼食のおよそ半額だといい、「安すぎる。浮いたお金で野菜を買える」と、目を丸くして喜んだ。

 計1万杯限定で、11月半ばの終了を見込んでいたが、予想以上の売れ行きに早めに打ち切りとなる可能性もあるという。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちら

令和の米騒動

令和の米騒動

コメの高騰を抑えるため、国は備蓄米を任意の業者との「随意契約」によって放出しました。今後、米価はどうなるのか。関連ニュースをまとめています。[もっと見る]