東京女子医科大学や日本大学への助成金交付「保留」 私学事業団
日本私立学校振興・共済事業団は22日、不適切な大学運営などが指摘された東京女子医科大や日本大などについて、2025年度分の私学助成金の交付を保留とすることを決めた。来年1月、交付の可否などを最終的に判断する。
東京女子医大は岩本絹子元理事長が新校舎などの建設工事を巡る背任事件で逮捕・起訴された。ガバナンスの問題があったと判断され、24年度は全額不交付となった。不交付になった法人は翌年度も原則として不交付となるルールに基づき、25年度分は不交付となる見込みだ。
日大は24年度まで4年連続で不交付。24年度に重量挙げ部の幹部が不正に授業料などを徴収し、流用していたことが判明していた。キャンパスのリニューアル計画を巡り、理事会と評議員会の対立などが表面化していた工学院大なども保留とした。
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