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#8『”花のような女がいいのでしょう”SHISHAMO「花」を語る』

今回は2015年3月4日にリリースされた2ndアルバムSHISHAMO2の10曲目に収録されている「花」という曲について語っていきます。

この曲は簡単に説明すると、”彼に浮気されて出ていかれてしまったけれど、それでも帰ってきてほしい女の子の心情”を描いた歌になっています。出だしのイントロのトゥルットゥットゥルトゥッ~のところが妙に耳に残るんですよね。残念ながらこの曲MVは有りませんが、YouTubeにて音源があるので載せておきます。

それでは歌詞や曲について語っていきます。 

一番Aメロの歌詞

君が二人の部屋からいなくなった
理由はわかってる あの子のところへ行ったのね
花屋で働くあの子はふわふわしてて
まるで花のようで今にもどこかへ行っちゃいそう

「花」作詞:宮崎朝子

「君が二人の部屋からいなくなった」から同棲していたことがわかります。出だしからいきなり、彼に浮気をされた挙句に家まで出ていかれるという辛い展開です。かなり酷い男ですよね…。

さらに、相手の女が花屋で働いていることまで知ってしまっています。「ふわふわしててまるで花のようで今にもどこかへ行っちゃいそう」というフレーズは、なんだか想像つきますよね。”花”を見ると人間って癒されたり、気分が明るくなったりしますよね。また、いつまでも咲いている訳でなくて、いつかは枯れてしまうように”花”って儚いじゃないですか。つまり、そういうことを感じさせる女ってことですよね。

一番サビの歌詞

いつでもそばにいるような女より
いつかどこかへ行っちゃうようなそんな女がいいのでしょう
花のような女がいいのでしょう

「花」作詞:宮崎朝子

「いつでもそばにいる女より、いつかどこかへ行っちゃうようなそんな女がいいのでしょう」というこのフレーズは皆さんどう思いますか?いつかどこかへ行っちゃうような女ってなんだよって思いますがなんかわかるこのフレーズ。

「いつかどこかへ行っちゃう」なんて普通はとても寂しいですよね。ですがこの曲の彼はそういう花みたいな女が好きなんです。たとえば、”花”にちなんで春になったら桜が咲くと思うんですね。桜が満開になるとお花見に行きたくなるじゃないですか。それって桜が咲いている時間が短命だから惹かれると思うんです。いつでも桜が咲いていたら多分見に行かないですよね。ちょっとイマイチな例えですがそういう心理が働いているんだと思います。

この彼にとって、「いつでもそばにいてくる」のはちょっとしんどいというか重苦しく思うのかも知れませんね。そういうこともまたわかってる彼女が一番かわいそうなんですけどね…。なんとなくあの女には叶わないというようなニュアンスも込められているように思えます。

二番Aメロの歌詞

君が二人の部屋からいなくなった
理由はわかってる あの子のところへいったのね
君がいなくなったこの部屋の冷蔵庫
あまりものを片づける気力もない

「花」作詞:宮崎朝子

そりゃあ、彼に浮気をされた挙句に家まで出ていかれてしまっては、何もやる気しなくなりますよね。冷蔵庫には、彼の分の食材とかもストックしてあったんでしょうか…。冷蔵庫を開けて、ため息でもついていそうな彼女がなんだか浮かんできます。

二番サビの歌詞

いつでもそばにいるような男だと思ってた
いつかどこかへ行っちゃうなんてそんなのあんまりだわ

「花」作詞:宮崎朝子

「いつでもそばにいるような男だと思ってた」って悲しいですよね。だって同棲までしてるってことは、彼も彼女のことが大好きなだったはずよね。彼女もいつでもそばにいてくれると安心していた部分があったと思うんです。
それなのにどこかへ行ってしまった。辛すぎます…。

Bメロの歌詞

あの子がいなくなって 花も全部枯れちゃって
君の恋も全部枯れてしまったの
だからと言って君が私の元へ帰って来るかといえばそうでもないなあ…

「花」作詞:宮崎朝子

なんと花屋のあの子を追いかけて出てったものの、結局彼は上手く行かなかったという展開。彼が上手く行かなかったから、帰ってこないかなって彼女は思ってるようですね。

普通は同棲までしていたのに、浮気されて出ていかれるなんてことされたら、もう二度と帰ってこないでってなりますよね。

また、二番サビ~Bメロの曲の転調がいいなと思います。

Cメロの歌詞

君が私をほっぽいて追いかけた
花屋のあの子はどこへ行ったの?

「花」作詞:宮崎朝子

「ほっぽいて」ってほったらかしてって意味なんですけど、私は使ったことない言葉で調べたところ方言という声もあれば共通語という情報もあって知りませんでした。

なんだか、花屋のあの子に対して怒りを感じてるように思えますよね。せめて彼を幸せにしてあげたのならまだ良かったのにというニュアンスも少しあるような気がします。

最後のサビの歌詞

いつでもそばにいるような女より
いつかどこかへ行っちゃうようなそんな女がいいのでしょう
君が追いかけたあの子はきっと花咲く季節終えて
もうきっと君の元には帰らないよ
だからねえどうか私の元へ帰ってきて
もうどこにも行かないと約束して
花のように枯れたりしないから

「花」作詞:宮崎朝子

彼に対してもう花屋のあの子は帰ってこないから、どこにも行かないと約束して私のところに帰っておいでってことですよね。そして、私は花のように枯れたりしないようにどこにも行かないからと嘆いているという…なんとも健気というかいじらしいですよね。

まとめ

彼を花のような女の子に取られるという歌詞でかなり辛い曲ですよね。普通にこの男なんですけど、本当にろくでもない人ですよね。

でも、この曲って軽快な曲なので不思議と辛くなり過ぎずに聴けてしまうんですよね。その曲と歌詞とのアンバランスさが返っていいのかも知れませんね。

花みたいな女って明るくて癒される人っていうのはわかるんですけど、やっぱり見た目の良さが入ってそうで結局そういう女に惹かれてしまうのが、なんとも現実的ですよね。いつでもそばにいてくれる彼女がいながら他の女を追いかけたくなってしまうダメな男心も上手く表現されているように思えます。

そしてこの主人公の女の子の帰ってきてもいいという心の広さなんですけど、いじらしいとは思うんですけど、普通は許せないですよね。どこか恋愛によって心が麻痺してるようにも思えてならないのは私の考え過ぎでしょうか。

この曲はファンの中でリクエストを募るとアルバム曲でありながら好きな人が多い曲だそうで、SHISHAMOの3人によるとなぜこの曲が人気上位に入ってくるのか謎めいているそうです。

2023年2月4日にSHISHAMO10周年を記念したコンセプトアルバム「恋を知っているすべてのあなたへ」がリリースされました。そのDisc2の恋の痛みの6曲目にも収録されています。

また、2023年11月8日にバンド初となるアコースティックアルバム"10th Anniversary Acoustic Album「ACOUSTIC SHISHAMO」"が発売されました。
その2曲目に「花」が収録されています。YouTubeにて”SHISHAMO「花 ACOUSTIC ver.」 SHISHAMO NO BEST ARENA!!! WEST”と題して動画がアップされているので載せておきます。

アコースティックバージョンで聴くSHISHAMOって良いんですよね。
皆さんも聴いてみて下さい。

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#8『”花のような女がいいのでしょう”SHISHAMO「花」を語る』|しょーちゃん
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