コンビニATMの先駆け「イーネット」が窮地に 主力のファミマ失う

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稲垣千駿
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 さまざまな銀行のカードが使える共同ATMを、26年前に日本で初めてコンビニに設置したイーネットが窮地に陥っている。設置先の9割強を占めるファミリーマートが、セブン銀行のATMに置き換えるためだ。業界内では事業の存続を危ぶむ声が出ている。

 イーネットは1999年に設立された。現在は3メガバンク、各地の地方銀行、ファミマや日本アイ・ビー・エムなど63社が出資する。

 金融機関を問わず、24時間使える共同ATMの普及を狙い、コンビニへの積極的な設置を進めてきた。設置台数は2009年に1万台を突破。設置先はスーパーや商業施設にも広げ、今年6月時点で1万1801台を数える。金融機関109社と提携し、設置先は84社に上る。

「事業の存続、難しいのでは」

 事態が変わったのは9月下旬だった。

 ファミマを傘下に持つ伊藤忠

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この記事を書いた人
稲垣千駿
経済部|メガバンク、日銀担当
専門・関心分野
自動車・証券業界、金融政策