友人が開祖になるかもしれない話。 を読んで
昨今注目をあつめる鉄道系YouTuberがルーツのスーツ氏に関しての記事を読んでの記事になります。
有料版を課金し全文読んでいます。
元々私も鉄道が好きで、以前イギリスに旅行に行った際などはBritRail Passという、日本でいうところの訪日外国人観光客しか使えないJapan Rail Passに相当するフリーきっぷを使いイングランドを中心にClass 801やインターシティ225などを乗り倒すということをやったり、5日間使えた頃の青春18きっぷで東京-京都間、東京-福島を往復で乗り倒したりなどといったことをする程なのですが、成長する中でそれをオタク趣味だということで心のどこかにしまい込んでしまっていた中、コロナ禍でYouTube視聴をするようになりスーツ氏を始めとする鉄道系YouTuberと呼ばれる諸氏の動画を視聴しているうちに鉄道や鉄道での旅は大変素晴らしいものであるということを思い出させてくれた存在でもあります。
スーツ氏本人のpostを拝見し、上記の記事とReHacQの動画もざっくりと視聴した限りですとおそらく本当に独覚に近いところまで行ったのだろうなということが私からは見て取れたのですが、スーツ氏の理路整然とした説明の一方で、インターネット上の人々の一連の反応としては人生に意味があるということを強く信じていたいという願望が強く反映されて、かつそうした前提の「真っ当さ」から逸脱することへの強い恐怖をみなさん感じていらっしゃるというのがかなり興味深いなということをメモしておきたいと思います。
音楽とは虚構であり、実態を持たないものであり、それを作ることも聴くことも無意味であり、それどころかあらゆる表象、またその果てに人生は無意味であると理解し一切曲を作れなかったのか、あるいは作らなかったのかは分かりませんが、とにかくそういった時期もあったのですが、そうした経験がある身からすると、こうした気づきについて公言して広く人々に伝えようとしたことには大変な意義があると思っています。
私自身は氏の発言の多くに共感する部分が多数あり、今でも大抵のものに意味はないといういわゆる空観的な理解については変わらないのですが、最近はとりあえず音楽には意味があるという設定で色々と作って発表するなどの音楽実践を行うということをしています。(このことについては今後リリースされる楽曲で歌詞にしているものがあります。)
その場その場の気の向くまま、風の吹く方向へ面白そうだと思うことを見つけたら飛びつくという生き方はかなり心地よいものであり「皆が皆そういう生き方をしたら社会が立ち行かないだろう」という類のご批判もあるかとは思いますが、そうした集団免疫的な論理ではなく個々人レベルの考え方とし、前述の「真っ当さ」のようなものを手放して自由に空観的世界観に行き、また帰ってくるような行き来できる状態になったところでそこまで社会が崩壊することはなく、むしろ恐怖を用いて人の心を縛って一方的に利益を得ていた人々が全損し生きやすい社会が到来するのではないかという希望のある側面もあると考えています。この記事では中観的に生きやすい社会が到来することには価値があるという設定にしています。
洗脳やトラウマなどにより思考が固定化してしまい、うまく適当できずに苦しんでいる人が一人でも減るよう、空観的生き方の存在の提起と、あるいは前述の苦しみの種を少しでも手放せるような音楽作りを少なくとも2025年10月リリースの"Timeless Echoes"では行いましたが、この後もこの方向で進めていくことへの確信が出てきており、その最中、広く「悟った」ということを公言したスーツ氏には大変勇気づけられたというお話を今日はここに書いておきたいと思います。


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